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「さてと、改めて私の考えを言うわね。」
「はい…。」
シェシュアは固唾を飲んで聞く。
なるべく人手を借りずに、ブュージェ伯爵とギェヌムが犯した悪事の証拠を集めるという、その方法を。
「まずは、奴隷売買の現場を押さえましょう。」
「そうは仰られましても、今まで調査をした方々は、既に……。」
「分かっているわ。」
これまで、ブュージェ伯爵家を調査した者は消されている。
消息不明となってしまうのだ。
関わりたくない理由はここにあった。
「証拠を押さえる前に、気を付けておくことがあるわ。第一に、調査をしている事を相手に気付かれてはいけない。」
「その通りですわね。」
「第二に、人員は最小限で信頼出来る者のみ。そして最後に、味方のふりをして潜入などはしないこと。」
「バレてしまえば、過去に調査された方々と同じ運命を辿ることになるでしょうね。」
ユリエルが言った事は、そのままの意味だ。
「そういう事よ。私が信頼出来る者に協力を要請するわ。ミエラには、私と共に行動してもらいましょう。構わないかしら?」
「構いません。」
「シェシュアとユリエルは、待機していて。」
「承知致しましたわ。」「分かりました。」
「行動を開始する日は、1週間後からにしましょう。」
「巻き込んでしまい、本当に申し訳ありません…。」
「シェシュアは私達の友人でしょう。友に手を貸すのは当然よ。」
「ええ。当然ですわね。」
「はい。」
その言葉に、シェシュアは顔を明るくして、
「ありがとうございますっ!」
と言ったのだった。
そうして4人は、お茶をしていた場を後にした。
(さて、私は出来る限りの事をしよう。あまりあの人の手は借りたくないけれど、信頼は出来るし協力してくれるはず。これから忙しくなりそうね!)
バッドエンド回避のはずが、自分から突っ込んで行っているように見える……。
「はい…。」
シェシュアは固唾を飲んで聞く。
なるべく人手を借りずに、ブュージェ伯爵とギェヌムが犯した悪事の証拠を集めるという、その方法を。
「まずは、奴隷売買の現場を押さえましょう。」
「そうは仰られましても、今まで調査をした方々は、既に……。」
「分かっているわ。」
これまで、ブュージェ伯爵家を調査した者は消されている。
消息不明となってしまうのだ。
関わりたくない理由はここにあった。
「証拠を押さえる前に、気を付けておくことがあるわ。第一に、調査をしている事を相手に気付かれてはいけない。」
「その通りですわね。」
「第二に、人員は最小限で信頼出来る者のみ。そして最後に、味方のふりをして潜入などはしないこと。」
「バレてしまえば、過去に調査された方々と同じ運命を辿ることになるでしょうね。」
ユリエルが言った事は、そのままの意味だ。
「そういう事よ。私が信頼出来る者に協力を要請するわ。ミエラには、私と共に行動してもらいましょう。構わないかしら?」
「構いません。」
「シェシュアとユリエルは、待機していて。」
「承知致しましたわ。」「分かりました。」
「行動を開始する日は、1週間後からにしましょう。」
「巻き込んでしまい、本当に申し訳ありません…。」
「シェシュアは私達の友人でしょう。友に手を貸すのは当然よ。」
「ええ。当然ですわね。」
「はい。」
その言葉に、シェシュアは顔を明るくして、
「ありがとうございますっ!」
と言ったのだった。
そうして4人は、お茶をしていた場を後にした。
(さて、私は出来る限りの事をしよう。あまりあの人の手は借りたくないけれど、信頼は出来るし協力してくれるはず。これから忙しくなりそうね!)
バッドエンド回避のはずが、自分から突っ込んで行っているように見える……。
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