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気付いて……いるよ?(王子視点)
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「実は知り合いに、創造魔法を得意とする方がいらっしゃるのです。その方に頼んで、創っていただきました。勿論、他言無用でですが。」
見たことも無い魔道具を使うヴァリフィアに対して、「君が創ったのか」と問うと、返ってきた言葉がこれだった。
「そうなのか…。」
と答えつつも、内心では怪しんでいた。
仮にヴァリフィアが言っている者がいるとしても、この魔道具を創るにはイメージが必要だ。
普通は思い付きもしない『形』に魔道具の『効果』。
ヴァリフィアが何者なのかという疑問が、ディルジアの中で強くなった。
しかしそれよりも気になったのは……
(この魔道具から発せられている魔力、ヴァリフィアのものだよね。いつも魔力を抑えているように見えていた。でも気のせいと思っていたんだ…。しかし、こんな魔道具を創れるのなら……。)
この世界では、貴族の位が高いほど魔力量は増える。
ヴァリフィアのように規格外もいるのだが…。
ディルジアは王族だ。
つまりはそれなりの魔力量を持っている。
そして王子として剣術は勿論のこと、魔法技術も学ぶ。
故に、それなりに心得があるのだ。
(完璧に魔力を制御しているからこそ、分からなかったのか…?それにしても、魔道具を発動させる度に、ヴァリフィアと似た魔力を感じられた。これは多分……と言うよりは、ほぼ確実にヴァリフィアが創造魔法で創ったものだろう。)
次にすべき事をヴァリフィアから聞き、実行に移す為にも王城へとディルジアは戻る。
(さて、次は何をやってくれるのやら。)
ヴァリフィアへの好感度がさらに上がり、そして彼女の次の行動が何なのか、鼻歌交じりに考える。
ヴァリフィアは、ディルジアを全く誤魔化せていなかった……。
見たことも無い魔道具を使うヴァリフィアに対して、「君が創ったのか」と問うと、返ってきた言葉がこれだった。
「そうなのか…。」
と答えつつも、内心では怪しんでいた。
仮にヴァリフィアが言っている者がいるとしても、この魔道具を創るにはイメージが必要だ。
普通は思い付きもしない『形』に魔道具の『効果』。
ヴァリフィアが何者なのかという疑問が、ディルジアの中で強くなった。
しかしそれよりも気になったのは……
(この魔道具から発せられている魔力、ヴァリフィアのものだよね。いつも魔力を抑えているように見えていた。でも気のせいと思っていたんだ…。しかし、こんな魔道具を創れるのなら……。)
この世界では、貴族の位が高いほど魔力量は増える。
ヴァリフィアのように規格外もいるのだが…。
ディルジアは王族だ。
つまりはそれなりの魔力量を持っている。
そして王子として剣術は勿論のこと、魔法技術も学ぶ。
故に、それなりに心得があるのだ。
(完璧に魔力を制御しているからこそ、分からなかったのか…?それにしても、魔道具を発動させる度に、ヴァリフィアと似た魔力を感じられた。これは多分……と言うよりは、ほぼ確実にヴァリフィアが創造魔法で創ったものだろう。)
次にすべき事をヴァリフィアから聞き、実行に移す為にも王城へとディルジアは戻る。
(さて、次は何をやってくれるのやら。)
ヴァリフィアへの好感度がさらに上がり、そして彼女の次の行動が何なのか、鼻歌交じりに考える。
ヴァリフィアは、ディルジアを全く誤魔化せていなかった……。
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