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入学式の次に…

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--翌日--

私とユリエル、シェシュアにミエラは、入学式が行われる会場へと向かって歩いていた。


「はぁ……。」

「どうなさいましたか、ヴァリフィア様。」

「どこか、具合でも悪いのですか?」


私がため息をつくと、ユリエルとシェシュアが声をかけてきた。
ミエラも心配しているという顔だ。


「いいえ、何も無いわ。まぁ、入学式が少し面倒だと思っただけよ。」

「確かに、大事な式とは言え、長い時間同じ場所で座っているだけですものね…。」

「今年の入学式は、ディルジア殿下が代表挨拶をなされるのでしょう?楽しみです!」


ユリエルは私の意見に賛同してくれた。
そして、シェシュアが言っていることも事実だ。
毎年、貴族位の最も高い者が新入生代表挨拶を務める事となっていた。


「え、ええ。そう伺っているわ。」

「ヴァリフィア様?もしかして、ご興味が無いのですか?」

「そんな事は無いわよ。ふふっ。」

「本当でしょうか~?」

「も、勿論よ…。婚約者が代表を務めるんですもの。晴れ舞台を見逃す気はないわ。」

「そうですか。」


(察しが良いのも、時には厄介……か。まぁ、興味がないのも事実なんだけどね。さて、早く終わってくれないかな、入学式。)


そんな事を思いながら始まった入学式は、順調に進み1時間半程で終わった。


「やっと終わった……。」

「お疲れ様ですわ、ヴァリフィア様。」

「皆もお疲れ様。何もしていないのだけれどね。」

「ふふっ、確かにそうですね。」

「座っているだけでも、本当に疲れますよね…。」


そんな会話をしつつ、筆記考査の会場……もとい、クラスルームへと向かう。
30名と31名の2クラスで、私達はディルジアを含め5人全員が31名のクラスだ。
クラス分けはランダムらしいが、婚約者どうしは必然的に同じクラスになっていた。


(教師の人達も大変だね。そういうところには気を使わないといけないだろうから。)


しかし、クラスルームへと着く前に……
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