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女子トークです!part 3

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学園に向かう馬車の中。
私は景色を眺めていた。
すると魔物に襲われる親子が見えた。


「止めて!」

「えっ!?は、はい!」

「そこで待ってて頂戴。」


私は髪色と長さを変える。
髪は魔法で結っておいた。


風刃エアカットッ!」

《ガァァァ……。》


魔物は倒れていく。
襲われていた親子は無事の様子。
ひとまず安心した。


「大丈夫ですか?」

「は、はい…。あの!貴女は…。」

「私ですか?ただの令嬢です。馬車の中から襲われている貴方達を見かけたので、助けに来たのです。では私はこれで。」


「お名前をっ!」と後ろから叫ぶ声が聞こえたが、聞こえていないふりをして馬車に戻った。
すぐに学園へと走らせる。


「お嬢様、どうなされたのですか?」

「魔物に襲われていた親子を助けただけよ。」

「流石ですね。どのような魔物だったのですか?」

「熊の魔物ね。凶暴化していたわ。」

「そうなのですか……。ですが、お嬢様にとっては赤子も同然ですね。」

「あの程度で手こずったりはしないわね。」


1時間後、学園へと着いた。
丁度シェシュアも戻ってきたところのようだ。
従者と共に荷物を運んでいる。
私に気付き、走ってこちらに向かってきた。


「ヴァリフィア様!」

「シェシュア。元気にしていたかしら?」

「はいっ。夏季休暇を満喫してきました!」

「それは良かったわ。私も弟と一緒に過ごしたわ。」

「そうなのですね!」


会話をしていると、ユリエルやミエラ、メイナが到着し3人も加わって話をした。
その間に従者達が荷物を運んでくれた。
ありがたいことである。
私達は寮へ入り、ユリエルの部屋で後ほど集まることにした。
女子トークである。


「そこの料理が美味しくて!」

「この雑貨屋さん、ぜひ皆さんと行きたいですわ。」

「海に行ったのですが、とても綺麗でした!」


などなど、思い出話を日が変わるまで語り合った。
久しぶりに友人と話せて、とても楽しい時間になったのだった。
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