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話の内容は……
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数日が経ち--
朝。
私はイルナに起こされ、身支度をしていた。
「明後日には学園へ戻る日ね……。冬季休暇、色々とあり過ぎてすぐに過ぎ去ってしまったわ。」
「そうですね。お嬢様は、冬季休暇中の課題を終わらせておられるのですか?」
「もちろんよイルナ。冬季休暇前に終わらせてあるもの。」
「なるほど。それで休暇中に課題をなさっている姿を、お見かけしなかったのですね。」
「そうね。」
「ヴァリフィアお嬢様!」
「あら、メイド長。そんなに慌ててどうしたの?」
「国王陛下よりお嬢様へ、王城に来るようにとの通達が…!」
「えっ!?」
「……。」
「無論、侯爵様とご一緒にとの事です。……お嬢様?あまり驚かれていないよですが……。」
「国王陛下に呼ばれることは分かっていからね。」
「流石です、お嬢様。」
「さて、すぐにお父様と向かわないといけないわね。」
そうして、私は父と共に王城へと向かった。
馬車ではなく瞬間移動で、だが。
国王陛下の書斎の前に転移すると、父が言う。
「ガルリジュ・ラーノンスです。お呼びとの事で、ヴァリフィアと共に参りました。」
「入れ。」
「はっ、失礼致します。」
書斎内へ入り、跪く。
「よく来たな。急な呼びつけ、申し訳ない。来て早々だが、本題へと移らせてもらう。」
「はい。」
「ラーノンス侯には以前話したが、我が息子ディルジアとヴァリフィアの結婚についてだ。」
「はい。」「……。」
「フルシーネア学園を卒業から1週間の後に結婚をさせたいと思っている。その事について、ラーノンス侯には同意を得たがヴァリフィア本人の意思を確認しておきたくてな。」
「……。」
「あまり驚いていないようだが。」
「…エフェン・アーリグェー様より、聞いておりましたから。」
「そうだったのか。それで、結婚についてだが……。」
「はい、お受け致します。卒業の1週間後で構いません。」
「そうかそうか!感謝するぞ!ディルジアは余も期待しているのでな。支えになってくれるとよりありがたいのだが…。」
「勿論です。ですが、これまでに忠告させていただいた事を無視するような事態が起これば、結婚していようとこの国を見捨てます。それでもよろしいでしょうか。」
「構わぬ。」
「分かりました。」
「本当に感謝する。話は以上だ。行って良いぞ。」
「「はっ。」」
私と父は書斎を出た。
そしてそのまま侯爵家へと瞬間移動する。
「お父様、私は行く所があります。先にお母様やエーリと昼食を摂っていて下さい。」
「分かった。エフェン令息のところか?」
「はい。少し、話をしなくてはいけませんから。」
「仕方ない…か。了解だ。行ってくると良い。」
「ありがとうございます。では。」
そしてエフェンの元へと転移する。
私が来ることを分かっていたかのように、人気のいない場所にエフェンは居るのだった。
朝。
私はイルナに起こされ、身支度をしていた。
「明後日には学園へ戻る日ね……。冬季休暇、色々とあり過ぎてすぐに過ぎ去ってしまったわ。」
「そうですね。お嬢様は、冬季休暇中の課題を終わらせておられるのですか?」
「もちろんよイルナ。冬季休暇前に終わらせてあるもの。」
「なるほど。それで休暇中に課題をなさっている姿を、お見かけしなかったのですね。」
「そうね。」
「ヴァリフィアお嬢様!」
「あら、メイド長。そんなに慌ててどうしたの?」
「国王陛下よりお嬢様へ、王城に来るようにとの通達が…!」
「えっ!?」
「……。」
「無論、侯爵様とご一緒にとの事です。……お嬢様?あまり驚かれていないよですが……。」
「国王陛下に呼ばれることは分かっていからね。」
「流石です、お嬢様。」
「さて、すぐにお父様と向かわないといけないわね。」
そうして、私は父と共に王城へと向かった。
馬車ではなく瞬間移動で、だが。
国王陛下の書斎の前に転移すると、父が言う。
「ガルリジュ・ラーノンスです。お呼びとの事で、ヴァリフィアと共に参りました。」
「入れ。」
「はっ、失礼致します。」
書斎内へ入り、跪く。
「よく来たな。急な呼びつけ、申し訳ない。来て早々だが、本題へと移らせてもらう。」
「はい。」
「ラーノンス侯には以前話したが、我が息子ディルジアとヴァリフィアの結婚についてだ。」
「はい。」「……。」
「フルシーネア学園を卒業から1週間の後に結婚をさせたいと思っている。その事について、ラーノンス侯には同意を得たがヴァリフィア本人の意思を確認しておきたくてな。」
「……。」
「あまり驚いていないようだが。」
「…エフェン・アーリグェー様より、聞いておりましたから。」
「そうだったのか。それで、結婚についてだが……。」
「はい、お受け致します。卒業の1週間後で構いません。」
「そうかそうか!感謝するぞ!ディルジアは余も期待しているのでな。支えになってくれるとよりありがたいのだが…。」
「勿論です。ですが、これまでに忠告させていただいた事を無視するような事態が起これば、結婚していようとこの国を見捨てます。それでもよろしいでしょうか。」
「構わぬ。」
「分かりました。」
「本当に感謝する。話は以上だ。行って良いぞ。」
「「はっ。」」
私と父は書斎を出た。
そしてそのまま侯爵家へと瞬間移動する。
「お父様、私は行く所があります。先にお母様やエーリと昼食を摂っていて下さい。」
「分かった。エフェン令息のところか?」
「はい。少し、話をしなくてはいけませんから。」
「仕方ない…か。了解だ。行ってくると良い。」
「ありがとうございます。では。」
そしてエフェンの元へと転移する。
私が来ることを分かっていたかのように、人気のいない場所にエフェンは居るのだった。
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