（R-18）オークに転生した俺は女神の下僕らしい？

74話

74話


さて・・・。
厄介な仕事を押し付ける事が出来たのは良かった。
正直、作業としての種付けなんて今の俺は全くしたくない。
例えそれが誰かを救う事になるとしても、だ。

しかし、寝取らせっていうのは俺には理解し難いモノだった。
心構えをした状態の俺でさえ精神的に少なからずダメージを負っている気がする。
だが、それとは裏腹に再度永久を孕ませたいと言う気持ちが爆発的に強くなった。

・・・しかしそうは言っても、今の永久を直視するのはいたたまれない。
俺も確かに悪乗りし過ぎだったとは思う。
だが何も手をうっていない訳じゃないし、
なんなら孕んでいる子供も永久と俺の子供で間違いない。
俺の種付けスキルがUPして、寝取られ阻止効果が付いたせいだ。
永久に散々ぶちまけた精液が殆ど逆流せず、ゲル状になって子宮内を満たしていたようだ。
そのため、フェンリルの弱小精液は一滴も子宮内に侵入する事が出来ず、総て逆流したようだ。
つまり、いくら避妊魔法の反作用が発動したところで、
受精するための精液は俺のモノしか無い訳だ。


しかしその事を永久にどう説明しもんかなぁ・・・。

永久はボロボロと涙を零しながら、ブツブツと
「こんなの嘘こんなの嘘こんなの嘘こんなの嘘」
と呟いている。

なんて声をかけてやればいいんだ・・・。
キッカケを掴めないまま部屋には永久の啜り泣く声と絶望的に気まずい雰囲気が漂っている。

「永久、すまなかった！」
俺が知る最上位の謝罪方法、土下座で永久に謝る。

「いくらお主でもこんな仕打ち酷すぎるのじゃ・・・
妾の事が嫌いになったのならそう言ってくればよいのじゃ！！
なのに何故あんな酷な事を・・・うぅ・・・」

「すまない。」

「腹の子は殺すからの・・・」

「あー・・・それなんだが、永久の孕んでいる子供は俺の子供だからな？」

「なっ！？お主は何を言っておるのじゃ！？」

「とりあえず話を聞いてくれ！」

俺のスキルについて説明すると、「そんなスキル聞いたことも無いのじゃ」と困惑していたが、一応条件付きで納得してくれた。
条件は
本当に俺との子供か確認するため、
永久を最低でもあと2人は孕ませる事。
もう二度と永久を誰かに抱かせない事。
毎日最低１回は交尾をする事。

この３つを厳命されてしまった。
やらなかったどうするんだ？
と聞いたら、確実にステビアを惨たらしく殺す。
と俺でも恐怖を感じる本気の殺気を込めて言い放ってきた。

・・・そんな事をされたら俺も黙っちゃいないが、ステビアを俺のせいでそんな目に合わせたくない。

ってか俺の弱点ってそれぐらいだしなぁー・・・
そこを突かれると、もう何も言い返せないな。
ステビア最速最強化とか出来ないもんなのかとか現実逃避気味に考えている俺がいた。