粗チン早漏王子にマグロだと罵られ、婚約破棄……拾ってもらった草食騎士団長はベッドの上では野獣でした。

高橋冬夏

文字の大きさ
10 / 38

10.溺愛

「アーシャおいで」
「はい……」

 右手に包帯を巻いたヴェルは裸で仰向けに寝て、私を呼び寄せました。

 私はゆっくりとヴェルの顔にゆっくりと秘部を下ろして行くと、彼はちゅぱちゅぱと音を立てて、滴る蜜を啜り始めたのです。

「ヴェル……スゴい……気持ちいい……あっ、あっ、あっ、はあぁぁん……」

 生温かい舌がうねうねと私の膣壁を愛撫し、ヒクヒクと震えてしまいます。ヴェルは私のお尻を掴んで、快感が何度も襲いました。

 前のめりに倒れそうにたるところを目の前にあるヴェルの牡を掴み……

 ちゅぱちゅぱ……

「くう……アーシャ、それ良い……キミの綺麗な身体を見るともう、猛って大きくなってしまう。しゃぶって鎮めて欲しい……」
「ふぁい……ちゅぱ、ちゅぱ」

 口の中に収まり切らないヴェルのおちんちん……

 少し汗ばみ、塩気を帯びていましたが怪我を負ってまで助けてくれた彼のことが好きで堪らず、夢中で咥え、舌で愛撫していました。

「あうう……アーシャの口の中が気持ち良くて……うう」

 逞しいヴェルが私にしゃぶられて、可愛い声を上げています。でも、こちらも気持ち良くて……

 あん、ああん……ヴェルの舌遣い……気持ち良くて、力が抜けちゃう……

 でも、彼に気持ち良くなって欲しい。

 互いの性器を舐め合い、愛を確かめていると……快感が込み上げて……

「ふああぁぁぁぁーーー! いくぅぅぅぅーーー!!!」
「アーシャぁぁ……俺もだぁぁぁーーー!!!」

 口いっぱいにヴェルの濃い精液が吹き出していました。こんなに濃いのが膣内に出されたら、赤ちゃん……出来ちゃう……

「ヴェルの赤ちゃん……欲しい……」

 思わず、そんなことを口走っていました。

「アーシャ……俺もキミとの子が欲しいよ」

 髪を撫で、微笑んでくれるヴェル……仰向けになると彼の牡はまだまだ、元気なようで硬いまま。

 もっとヴェルを感じたくて……

「ああっ! 硬いぃぃ……気持ちいい……」

 ゆっくりと牡へ腰を下ろしていきました。すると彼から言われるまでもなく、腰が勝手に上下してしまい、快楽の虜になってしまいます。

「ア……アーシャ!?」

 ヴェルと肌を重ねれば、重ねるほど私は彼を求め、淫らになってしまっていました。でも、彼にそんな姿をもっと見て欲しいと……

「気持ちいいよぉ……ヴェルぅぅ……」
「嬉しいよ、アーシャの甘い声が聞けて」

 私が彼の上で喘げば喘ぐほど、牡は逞しくなっているような気がしました。

 ヴェルは下から私の乳房を愛撫するので更に膣から蜜が溢れ、ぐちゅぐちゅと卑猥な音が部屋中に響いています。

「くう……アーシャ……アーシャに絞り取られるぅ……」

 ぶびゅーーーぅ。

「ふあああぁぁぁぁーーーー!!! ヴェルの熱いのが私の膣内にぃぃぃ来てるぅぅぅ」

 ヴェルと私は一緒に達してしまったようで、ペタンと彼の胸に倒れ込んでしまいました。

「ヴェル……大好きぃぃ……」
「アーシャ、俺もだ」

 そのまま、口付けすると……疲労もあって、二人で眠りに落ちていったのです。


         ☆


 ――――王宮、イライザの寝室。

 う……ううん……

 目を覚ますと王宮のベッドに寝かされていました。どうやら、連れ戻されてしまったらしいです。

「お目覚めになられましか!」

 側仕えのメイドがおり……

「すぐに人を呼んで参ります」
「ええ……」

 逃亡したって言うのもっと騒動になっていると思ったら、怖いくらいに静かです。

「イライザ、目覚めたか!」
「ヘンリー! さま……」

 会いたくなかった彼を見て、驚きました。逃亡したことより、なんだか心配そうな表情をしていて……

「あのこれは……」
「分かっている。お前が俺を捨てる訳なかろう。そうだ、見せたいものがある。ついて来い」

「は、はい……」

 お、おかしい……絶対に問い詰められると思ったのに……

「何をしている? 早く行くぞ」
「はい、ただいま」

 あとを付いていくと、数回ほど顔を合わせた男が声を掛けてくる。

「イライザ様、お目覚めになりましたか!」
「え、ええ……」

 この男は……護衛隊のアラン……確か、暗殺、拷問なんかの汚れ仕事からヘンリーの護衛に抜擢されたとか……

「ご苦労だった」
「そんな殿下……もったいないお言葉……ありがたき幸せにございます」

「イライザ……アランがお前を助け出してくれたのだ。感謝の言葉でもくれてやれ」

 えっ!? 私は確か、アーシャの……

「ヘンリー様、私はただ、任務を遂行したまで。お気持ちだけで十分にございます」
「そうか、なら先を急ごう」


 ヘンリー達に連れて行かれた先は地下牢……

「面白い見世物がある。イライザ、俺と一緒に楽しもう」
「え、ええ……」

 こんな地下牢で観劇なんて、ヘンリーは何を……

「アラン、始めろ!」
「畏まりました!」

 ボッとランプの火が灯されると…… 

「ドミニク!?」

 ドミニクの前にはアランがおり、私達に腕を胸前に置いて、お辞儀をしました。ドミニクに黒い布袋を被せ、机の上に彼の腕を護衛隊の男達が押さえます。

「貴様がイライザ様を誘惑し、逃亡を手引きしたのであろう! 答えろぉぉぉ!!!」

 おもむろにハンマーと大きな釘を持ったアラン。木に釘を打つように打ち込んだのです。

「うぎゃあああああーーー!!!」

 ドミニクの叫び声が階全体に響き渡りました……

 うっ!? と、吐き気が込み上げます。

 ですが……

「うひゃひゃひゃひゃ!!! 聞いたか、イライザ! お前を誑かした悪い男が苦しむ姿は最高だな!」

 隣に座るヘンリーは手を叩きながら、喜々としていたのでした。

 こんな……嗜虐的な男だったなんて聞いてない!

「イライザ……お前、まさか本当に俺から逃亡したいなんて思ってなかったよなぁ?」

「も……もちろんです! 私はヘンリー様を愛しておりますわ」

 バレたら、私も拷問に……いえ、殺されてしまう……

「アラン! 手緩いです! もっと、そこの男に厳しい拷問をお掛けなさい!」

 私の命惜しさに家従のドミニクの命を差し出したのです。
感想 79

あなたにおすすめの小説

新人メイド桃ちゃんのお仕事

さわみりん
恋愛
黒髪ボブのメイドの桃ちゃんが、働き先のお屋敷で、旦那様とその息子との親子丼。

『お前の針仕事など誰でもできる』——なら社交界のドレスの裏地を、めくってごらんなさい

歩人
ファンタジー
「地味な針仕事しかできない令嬢は要らない」——公爵家の嫡男にそう言い渡された伯爵令嬢ティナは、 裁縫道具だけを持って屋敷を出た。その翌週、社交界が凍りつく。王妃の夜会服も、公爵令嬢の舞踏会 ドレスも、第一王女の外交用ローブも——仕立てた職人が消えたのだ。しかもティナが十年かけて縫った 全てのドレスの裏地には、二重縫いで隠された署名が残されていて——。 辺境の小さな仕立て屋で穏やかに暮らすティナの元に、王都から使者がやってくる。

初夜に暴言を吐いた夫は後悔し続ける──10年後の償い【完結】

星森 永羽(ほしもりとわ)
恋愛
王命により、辺境伯ロキアのもとへ嫁いだのは、金髪翠眼の美しき公爵令嬢スフィア。 だが、初夜に彼が告げたのは、愛も権限も与えないという冷酷な宣言だった。噂に踊らされ、彼女を「穢れた花嫁」と罵ったロキア。 しかし、わずか一日でスフィアは姿を消し、教会から届いたのは婚姻無効と慰謝料請求の書状──。 王と公爵の怒りを買ったロキアは、爵位も領地も名誉も奪われ、ただの補佐官として生きることに。 そして十年後、運命のいたずらか、彼は被災地で再びスフィアと出会う。 地位も捨て、娘を抱えて生きる彼女の姿に、ロキアの胸に去来するのは、悔恨と赦しを乞う想い──。 ⚠️本作はAIの生成した文章を一部に使用しています。

兄妹じゃないとわかったのでお兄様と結婚したら、全部仕込みでした

こじまき
恋愛
【20260401読みやすいように話を分割しました】 伯爵令嬢ヘイゼルは、兄アリステアに恋をしている。叶わないと知りながら、それでも諦めきれなかった。 しかし子ども時代の「取り違え」が発覚し、子爵令嬢ロレッタとして“正しい場所”で生き直すことに。 そして妹ではなくなった彼女に、アリステアは求婚する。 運命のねじれは正されて、望んだとおりに最愛の人と結ばれた―― けれど――その「正しい運命」は、兄アリステアによって用意されたものだった―― ※「小説家になろう」にも投稿しています。

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

女の子がほとんど産まれない国に転生しました。

さくらもち
恋愛
何番煎じかのお話です。 100人に3~5人しか産まれない女の子は大切にされ一妻多夫制の国に産まれたのは前世の記憶、日本で亭主関白の旦那に嫁いびりと男尊女卑な家に嫁いで挙句栄養失調と過労死と言う令和になってもまだ昭和な家庭!でありえない最後を迎えてしまった清水 理央、享年44歳 そんな彼女を不憫に思った女神が自身の世界の女性至上主義な国に転生させたお話。 当面は2日に1話更新予定!

王妃の条件、貴族学校成績優秀の妹が駄目な理由

キャルキャル
恋愛
すぐに読めるざまぁ話

お久しぶりです旦那様。そろそろ離婚ですか?

奏千歌
恋愛
[イヌネコ] 「奥様、旦那様がお見えです」 「はい?」 ベッドの上でゴロゴロしながら猫と戯れていると、侍女が部屋を訪れて告げたことだった。