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3.囚われの華
第3地区事件対策
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ミナトはヒデトを引き連れて事故のあった現場へと向かう。
ヒデトの報告にあった通り、今もそこは影響が続いている。
爆発の影響で建物は破壊され、あたりに瓦礫や物が散乱している。
負傷者の対応は全て済んでおり、人が容易に立ち入らないように結界が施されていた。
物を簡単に治す事はできても、恐怖に襲われて精神を病んでしまった人の治療はしばらく続くだろう。
ミナトはあの時、不審者についての速報を知り、それが緊急性の高いものだと判断した。
ヒデトに知らせるよりも、自分が動いた方が早いと考えたため、数人引き連れて現場に急行したところ、敵もその追跡に気づき、何かを爆発させたのだった。
ミナトと傍にいた彼の部下たちは、その影響で少し足止めをくらったが、ミナトは負傷しなかったため、現場の指揮を頼める者たちに任せ、ミナトはその敵の後を追った。
そして敵の気配を探っていたところに、奈緒たちと合流することになったのだ。
あの時はヒデトが傍にいたから奈緒は安全だったが、1人だったらと思うと想像したくもない。
だが、何者かに奈緒の存在を知られてしまった事は事実だ。
不安要素は多くあるが、あの部屋にいる限り、奈緒は安全だと確信している。
あー、早く奈緒を抱きしめてたい。
そんな思いが声と一緒に出そうになったが俺はすんでの所で我慢する。
一通り現場の実態を確認した後、第3地区の部下たちからも同様に報告を受けた。
ミナトの能力で嘘が無い事がわかり、同様に近隣住民達の調査を執り行う。
少しでもあの侵入者の、残した手がかりを見つけられるのかと期待したが、全て無駄に終わってしまった。
これ以上、ここからは何も出てこないのだろう。
そうなると、さすがに手をこまねくが、第1地区に向かう必要があるだろう。
「ヒデト、こうなったら、最後にゲートを解析しよう。」
「はい、私も同じ考えです。」
「ゲートの管轄は、第1地区が全て握っている。
手間になるが、おまえが向かってくれ。
あまり大事にはしたくない。
秘密裏に、素早く戻ってこい。」
「はい。では、奈緒様を頼みます。」
「はっ、おまえに言われなくても分かっている。」
「では、失礼いたします。」
そう言って、ヒデトはゲートへと向かうため飛び立った。
彼の翼なら、ゲートへ着くのにそう長くはかからない。
ゲートとは、各地区へ入るための入口のような役割を果たしている。
許可があれば、そのゲートから様々な地区へと移動することが出来るのだ。
地区はそれぞれ、密集しているというわけではないので、
直接歩きで向かうにしても、何百日もかかったり、
高い壁に覆われて入れなかったり、結界が張られていたりもするため勝手に入ることは容易ではない。
道中でさえ危険地帯も多く、獰猛な生物などに遭ってしまえば、ひとたまりもないだろう。
という事で、通常の人はゲートを通ってやってくるため、
あの侵入者についても、どうやって許可を取れたのか不明だが、
ゲートを調べれば何かが判明するはず。
そうしてミナトは、他の業務を終わらせるべく、
自分の地区長の仕事場へと向かい、急ピッチで仕事を仕上げていく。
帰ったら、奈緒が出迎えてくれて、抱きしめてくれればいいのに。
あー、でも、あんなに犯してしまったのだから当分口はきいてくれないだろうなー。
でも、怒る姿も超可愛くて、俺は余計にかまってしまうのだろう。
あー、早く帰りたい。
ミナトは休憩も取らずに、作業を続けるのだった。
――地区は全部で12個存在する――
ヒデトの報告にあった通り、今もそこは影響が続いている。
爆発の影響で建物は破壊され、あたりに瓦礫や物が散乱している。
負傷者の対応は全て済んでおり、人が容易に立ち入らないように結界が施されていた。
物を簡単に治す事はできても、恐怖に襲われて精神を病んでしまった人の治療はしばらく続くだろう。
ミナトはあの時、不審者についての速報を知り、それが緊急性の高いものだと判断した。
ヒデトに知らせるよりも、自分が動いた方が早いと考えたため、数人引き連れて現場に急行したところ、敵もその追跡に気づき、何かを爆発させたのだった。
ミナトと傍にいた彼の部下たちは、その影響で少し足止めをくらったが、ミナトは負傷しなかったため、現場の指揮を頼める者たちに任せ、ミナトはその敵の後を追った。
そして敵の気配を探っていたところに、奈緒たちと合流することになったのだ。
あの時はヒデトが傍にいたから奈緒は安全だったが、1人だったらと思うと想像したくもない。
だが、何者かに奈緒の存在を知られてしまった事は事実だ。
不安要素は多くあるが、あの部屋にいる限り、奈緒は安全だと確信している。
あー、早く奈緒を抱きしめてたい。
そんな思いが声と一緒に出そうになったが俺はすんでの所で我慢する。
一通り現場の実態を確認した後、第3地区の部下たちからも同様に報告を受けた。
ミナトの能力で嘘が無い事がわかり、同様に近隣住民達の調査を執り行う。
少しでもあの侵入者の、残した手がかりを見つけられるのかと期待したが、全て無駄に終わってしまった。
これ以上、ここからは何も出てこないのだろう。
そうなると、さすがに手をこまねくが、第1地区に向かう必要があるだろう。
「ヒデト、こうなったら、最後にゲートを解析しよう。」
「はい、私も同じ考えです。」
「ゲートの管轄は、第1地区が全て握っている。
手間になるが、おまえが向かってくれ。
あまり大事にはしたくない。
秘密裏に、素早く戻ってこい。」
「はい。では、奈緒様を頼みます。」
「はっ、おまえに言われなくても分かっている。」
「では、失礼いたします。」
そう言って、ヒデトはゲートへと向かうため飛び立った。
彼の翼なら、ゲートへ着くのにそう長くはかからない。
ゲートとは、各地区へ入るための入口のような役割を果たしている。
許可があれば、そのゲートから様々な地区へと移動することが出来るのだ。
地区はそれぞれ、密集しているというわけではないので、
直接歩きで向かうにしても、何百日もかかったり、
高い壁に覆われて入れなかったり、結界が張られていたりもするため勝手に入ることは容易ではない。
道中でさえ危険地帯も多く、獰猛な生物などに遭ってしまえば、ひとたまりもないだろう。
という事で、通常の人はゲートを通ってやってくるため、
あの侵入者についても、どうやって許可を取れたのか不明だが、
ゲートを調べれば何かが判明するはず。
そうしてミナトは、他の業務を終わらせるべく、
自分の地区長の仕事場へと向かい、急ピッチで仕事を仕上げていく。
帰ったら、奈緒が出迎えてくれて、抱きしめてくれればいいのに。
あー、でも、あんなに犯してしまったのだから当分口はきいてくれないだろうなー。
でも、怒る姿も超可愛くて、俺は余計にかまってしまうのだろう。
あー、早く帰りたい。
ミナトは休憩も取らずに、作業を続けるのだった。
――地区は全部で12個存在する――
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