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5.光と闇
番外編:マタタビ酒
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~お気に入り数150感謝記念~
今回は、まだ仲が良かった頃のミナトと奈緒の、あるようでないようなお話
~.。・。.~
俺がミナトに保護されてからは、今までにないくらい優雅な暮らしを過ごさせてもらった。
お風呂も広いし、ご飯も美味しいし、バディの猫とも遊べるし。
朝から晩まで受験勉強をして、やつれている時とは大違いだ。
今日は一日、ミナトにこの世界の事を教えてもらって、今はひと息ついてるところだ。
寝るまでの支度を終えて、テレビ前のソファに陣取る。
動物の番組のようで、可愛いの部類に入る動物の赤ちゃんが紹介されていた。
ぼーっと眺めていると、ミナトがお酒らしき物をもって隣に座ってくる。
透明だけど、日本酒のような香りはしない。
もしかして、ただの水か……?
まぁ、そんな事はどちらでもいいかー。
バディのクロも丁度来てくれて、俺とミナトの間に居座りはじめた。
ミナトの膝の上に頭を乗せて寝ている。
こちら側を向いてくれないなんて、少し不服だ。
代わりに、背中を撫でてやった。
ふかふかで気持ちいい。
クロも喜んでくれてると思ったら違っていたようだ。
尻尾でバシッと手を叩かれてしまった。
(むぅ……。少しくらい、いいじゃん)
そんな様子を見て、ミナトはクスッと笑った。
ミナトは余裕の顔をして、クロの頭に手を伸ばして撫でている。
クロはゴロゴロとねだるかのように、喉を鳴らす。
俺の不機嫌さとは逆に、クロの気持ちいい、嬉しいといった感情が流れてくる。
徐々に、俺まで気持ちよくなってきてしまう。
「もー、俺の機嫌直そうったって、そう簡単にはいかないからっ……」
「そう?じゃあ、これは?」
ミナトはクロの喉をかいたり、顔から耳にかけてマッサージを施した。
「ひゃっ、はううっ……」
「あははっ、奈緒まで気持ちよくなってるじゃん。
そんなにソファにもたれて、力入らないの?」
「はっ?そんな事ないし。
ちゃんと起き上がれるしっ!」
俺は、頬が赤く染まっている事に気付かずに、ミナトに意地を張り続ける。
いつの間にか、出てしまった猫耳を、ピョコっと立てて、背筋も伸ばす。
「ほらっ、どうだっ!
ちゃんと、動けるだろ、っうわ!!」
ソファに座り直そうとしたところに、ミナトの腕に引き寄せらた。
バランスを崩し、ミナトの膝に手を突いて四つん這いの姿勢になってしまう。
俺を引き寄せた腕は、後頭部にまわって、もう一方の手は俺のあごに添えられて上を向かされた。
そして、ミナトの綺麗で整った顔が迫ってきて、キスをされた。
突然の事に、驚いて尻尾がピンッと逆立った。
「…んぅっ!!」
柔らかな感触が俺の唇を割ろうと、なぞっていく。
俺はしばらく踏ん張って堪えていたのだけれど、自分の身体を両手で支えるのに精一杯で、頭をひと撫でされた瞬間に口が開いてしまった。
ミナトのあたたかな舌が入ってくると思ったが、それだけではない事に目を見開く。
「んんっ~!」
ミナトは先ほどまで飲んでいたものを口に含み、俺に口飲みさせてきたのだ。
ミナトは、してやったりという満足げな顔をして目を細めている。
(なんか、その顔ムカつくんだけど?)
砂糖水よりは後味がすっきりするような甘い液体が、俺の口の中を侵食してくる。
もちろん、ミナトに頭を押さえられているせいで逃げ場はない。
吹き出すわけにもいかず、俺は仕方なくそれを飲み込むしかなかった。
「んっ、」
頭の中に直接、快楽を流し込まれるような刺激に、緩やかに意識が混濁して何も考えられなくなってしまう。
息をつく暇も無く、今度はミナトの舌が俺の口内を蹂躙する。
俺の意識はふわふわとしながらも、ミナトから与えられる温もりはしっかりと感じられる。
「んっ、はぁっ、ぁん」
途中で短い呼吸をしながらも、クチュ、ピチャという音が自然と耳に入る。
一体、俺は何をしてるんだろう……。
なぜ、こうなったんだ?
(あぁー、だめだー。
誰かこいつをとめてくれぇ……)
さっきまでは、ただの水だと思っていたものは、今では甘く誘うような香りを放っている。
最初は、飲まされていたものが、今では自分から強請るようになっていた。
舌を絡ませあって、クチュクチュといやらしい音を立て続ける。
舌を出せば、ミナトはそれを吸うようにして、俺はミナトの口の中に迎え入れられる。
上あごをなぞられたり、舌を絡めるのがこんなに気持ち良いとは知らなかった。
夢中で、求めるようにミナトと深いキスをする。
そうして、2人の濃いしっとりとした時間は流れていった……。
日が高く昇った後に、奈緒はベッドの上で目を覚ます。
(あれ、俺、昨日どうしたんだっけ……)
奈緒は二日酔いのように軽い頭痛と、さっぱりと消えてしまった空白の記憶に、しばらく悩まされるのであった。ーーー
ーーーネコにしかわからないその気持ちーーー
今回は、まだ仲が良かった頃のミナトと奈緒の、あるようでないようなお話
~.。・。.~
俺がミナトに保護されてからは、今までにないくらい優雅な暮らしを過ごさせてもらった。
お風呂も広いし、ご飯も美味しいし、バディの猫とも遊べるし。
朝から晩まで受験勉強をして、やつれている時とは大違いだ。
今日は一日、ミナトにこの世界の事を教えてもらって、今はひと息ついてるところだ。
寝るまでの支度を終えて、テレビ前のソファに陣取る。
動物の番組のようで、可愛いの部類に入る動物の赤ちゃんが紹介されていた。
ぼーっと眺めていると、ミナトがお酒らしき物をもって隣に座ってくる。
透明だけど、日本酒のような香りはしない。
もしかして、ただの水か……?
まぁ、そんな事はどちらでもいいかー。
バディのクロも丁度来てくれて、俺とミナトの間に居座りはじめた。
ミナトの膝の上に頭を乗せて寝ている。
こちら側を向いてくれないなんて、少し不服だ。
代わりに、背中を撫でてやった。
ふかふかで気持ちいい。
クロも喜んでくれてると思ったら違っていたようだ。
尻尾でバシッと手を叩かれてしまった。
(むぅ……。少しくらい、いいじゃん)
そんな様子を見て、ミナトはクスッと笑った。
ミナトは余裕の顔をして、クロの頭に手を伸ばして撫でている。
クロはゴロゴロとねだるかのように、喉を鳴らす。
俺の不機嫌さとは逆に、クロの気持ちいい、嬉しいといった感情が流れてくる。
徐々に、俺まで気持ちよくなってきてしまう。
「もー、俺の機嫌直そうったって、そう簡単にはいかないからっ……」
「そう?じゃあ、これは?」
ミナトはクロの喉をかいたり、顔から耳にかけてマッサージを施した。
「ひゃっ、はううっ……」
「あははっ、奈緒まで気持ちよくなってるじゃん。
そんなにソファにもたれて、力入らないの?」
「はっ?そんな事ないし。
ちゃんと起き上がれるしっ!」
俺は、頬が赤く染まっている事に気付かずに、ミナトに意地を張り続ける。
いつの間にか、出てしまった猫耳を、ピョコっと立てて、背筋も伸ばす。
「ほらっ、どうだっ!
ちゃんと、動けるだろ、っうわ!!」
ソファに座り直そうとしたところに、ミナトの腕に引き寄せらた。
バランスを崩し、ミナトの膝に手を突いて四つん這いの姿勢になってしまう。
俺を引き寄せた腕は、後頭部にまわって、もう一方の手は俺のあごに添えられて上を向かされた。
そして、ミナトの綺麗で整った顔が迫ってきて、キスをされた。
突然の事に、驚いて尻尾がピンッと逆立った。
「…んぅっ!!」
柔らかな感触が俺の唇を割ろうと、なぞっていく。
俺はしばらく踏ん張って堪えていたのだけれど、自分の身体を両手で支えるのに精一杯で、頭をひと撫でされた瞬間に口が開いてしまった。
ミナトのあたたかな舌が入ってくると思ったが、それだけではない事に目を見開く。
「んんっ~!」
ミナトは先ほどまで飲んでいたものを口に含み、俺に口飲みさせてきたのだ。
ミナトは、してやったりという満足げな顔をして目を細めている。
(なんか、その顔ムカつくんだけど?)
砂糖水よりは後味がすっきりするような甘い液体が、俺の口の中を侵食してくる。
もちろん、ミナトに頭を押さえられているせいで逃げ場はない。
吹き出すわけにもいかず、俺は仕方なくそれを飲み込むしかなかった。
「んっ、」
頭の中に直接、快楽を流し込まれるような刺激に、緩やかに意識が混濁して何も考えられなくなってしまう。
息をつく暇も無く、今度はミナトの舌が俺の口内を蹂躙する。
俺の意識はふわふわとしながらも、ミナトから与えられる温もりはしっかりと感じられる。
「んっ、はぁっ、ぁん」
途中で短い呼吸をしながらも、クチュ、ピチャという音が自然と耳に入る。
一体、俺は何をしてるんだろう……。
なぜ、こうなったんだ?
(あぁー、だめだー。
誰かこいつをとめてくれぇ……)
さっきまでは、ただの水だと思っていたものは、今では甘く誘うような香りを放っている。
最初は、飲まされていたものが、今では自分から強請るようになっていた。
舌を絡ませあって、クチュクチュといやらしい音を立て続ける。
舌を出せば、ミナトはそれを吸うようにして、俺はミナトの口の中に迎え入れられる。
上あごをなぞられたり、舌を絡めるのがこんなに気持ち良いとは知らなかった。
夢中で、求めるようにミナトと深いキスをする。
そうして、2人の濃いしっとりとした時間は流れていった……。
日が高く昇った後に、奈緒はベッドの上で目を覚ます。
(あれ、俺、昨日どうしたんだっけ……)
奈緒は二日酔いのように軽い頭痛と、さっぱりと消えてしまった空白の記憶に、しばらく悩まされるのであった。ーーー
ーーーネコにしかわからないその気持ちーーー
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