六花台本置き場

いとま

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花弁

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青い花びらが風に飛ばされて宙を舞う
私はその勇敢な花びらを見送って
堪えきれなかった涙を流した。

私は迷っていた。どうしようもない不安と
決められない自分がどうしても嫌で
毎日これで合っているのかな?と
向き合う。気が狂うほど忙しく嫌になる
毎日だ。そんな時こそ私は花を見る。
よく歳をとると花を愛でるなんか言うけど笑
でも歳なんか関係ない。私は自分の心を
落ち着かせるために花を見る。勇気を貰えるから。私はいつもお決まりの青い花を見る。
とても綺麗で可愛くて、もし人だったら
可愛くてぎゅーとかしたくなるような
そんな花だった。

でもその花は
風に揺られるとすぐ花びらを散らしてしまう。とても儚い花なんだ。でもその飛んだ
花びらを見るとどこまでもふわふわと
行きたいとこに行ける。そんな感じがして
私は羨ましかった。私もあんなに自由に
飛んでいきたいなあ。そう思えるほど
勇敢で優しくて旅立つその青の花びらを
優しい目で追って、見つめた。

私は流れた涙を拭き。よし。と一言呟いて
今目の前にあることに向き合うことにした。
私は飛べない。けど歩いて行ける。
絶望と出会えたら手を繋ごう。
誰かが私を笑おうとするならルララと
歌ってやろう。その青の花びらのように。

さあいこう。私の行く道へ。
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