12 / 190
秘色の屋敷 六
しおりを挟む
望にとって、祖父とは、自分を可愛がって、いつも顔を見れば誉めてくれる優しい人であると同時に、さからってはいけない絶対者であった。
望は祖父の膝上に抱え上げらるかたちになっていた。幼い頃よくそうして抱かれたように。祖父の両手が膝裏をくすぐる。
不快なこそばさに望は身をよじるが、逃げることはできない。
不意に、耳もとにねばつく息がかかってきた。
「……望、いけないことを覚えたな」
そう囁く声ですら老醜を感じさせて、望をぞっとさせた。
そして、恥ずかしい秘密を見透かされた羞恥に望はふるえる。
「ここを、自分でこすったな?」
激しい羞恥に顔が熱くなる。望はあわてて首を横に振った。
ひひひひひひ……。
祖父は華族にあるまじき下品な笑い方をした。望は幼いながらも屈辱にふるえ、顔を伏せた。
服にはつかないように苦心したし、屋敷に入るまえに、裏にある井戸で手をあらったので、まず大丈夫と思っていたが、祖父は少年の性の目覚めに気づき、思春期の臭いを嗅ぎ取ったようだ。祖父には、老いさらばえても鋭敏なところがある。
望はすでにほぼ全裸に剝かれていた。
「あっ……、い、いや」
身体の中心をおおう最後の布も強引に剥ぎ取られてしまい、さすがに狼狽をおさえきれず、思わず逃れようとすると、
「こりゃ!」
厳しい叱責とともに、太腿のあたりをはたかれる。
まるで自分の方が悪いことをした心持ちにさせられ、望は涙ぐんだ。
「おお、悪かった、これはじいが悪かった。泣くでない。なに、恥ずかしがることはない。望もそんな歳なのじゃな。……そういうときはな、じいに言え。これからはな、じいが、ここをちゃんと……気持ち良くしてやろう」
言うや、祖父は土気色の指で望の繊細な芽をつまむ。
「ああっ……!」
望は刺激にこらえきれずに、声をあげた。
望は祖父の膝上に抱え上げらるかたちになっていた。幼い頃よくそうして抱かれたように。祖父の両手が膝裏をくすぐる。
不快なこそばさに望は身をよじるが、逃げることはできない。
不意に、耳もとにねばつく息がかかってきた。
「……望、いけないことを覚えたな」
そう囁く声ですら老醜を感じさせて、望をぞっとさせた。
そして、恥ずかしい秘密を見透かされた羞恥に望はふるえる。
「ここを、自分でこすったな?」
激しい羞恥に顔が熱くなる。望はあわてて首を横に振った。
ひひひひひひ……。
祖父は華族にあるまじき下品な笑い方をした。望は幼いながらも屈辱にふるえ、顔を伏せた。
服にはつかないように苦心したし、屋敷に入るまえに、裏にある井戸で手をあらったので、まず大丈夫と思っていたが、祖父は少年の性の目覚めに気づき、思春期の臭いを嗅ぎ取ったようだ。祖父には、老いさらばえても鋭敏なところがある。
望はすでにほぼ全裸に剝かれていた。
「あっ……、い、いや」
身体の中心をおおう最後の布も強引に剥ぎ取られてしまい、さすがに狼狽をおさえきれず、思わず逃れようとすると、
「こりゃ!」
厳しい叱責とともに、太腿のあたりをはたかれる。
まるで自分の方が悪いことをした心持ちにさせられ、望は涙ぐんだ。
「おお、悪かった、これはじいが悪かった。泣くでない。なに、恥ずかしがることはない。望もそんな歳なのじゃな。……そういうときはな、じいに言え。これからはな、じいが、ここをちゃんと……気持ち良くしてやろう」
言うや、祖父は土気色の指で望の繊細な芽をつまむ。
「ああっ……!」
望は刺激にこらえきれずに、声をあげた。
3
あなたにおすすめの小説
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
そのほかに外伝も綴りました。
邪神の祭壇へ無垢な筋肉を生贄として捧ぐ
零
BL
鍛えられた肉体、高潔な魂――
それは選ばれし“供物”の条件。
山奥の男子校「平坂学園」で、新任教師・高尾雄一は静かに歪み始める。
見えない視線、執着する生徒、触れられる肉体。
誇り高き男は、何に屈し、何に縋るのか。
心と肉体が削がれていく“儀式”が、いま始まる。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる