昭和幻想鬼譚

文月 沙織

文字の大きさ
90 / 190

征服者の夢 三

しおりを挟む
「もう先生は俺のものなのですよ。本当は、あのとき最後までするつもりだったのだけれど、さすがに勇さんや雨沼さんの前では先生が可哀そうだと思って我慢したのです」
「だ、駄目だ! それだけは絶対に駄目だ!」
 香寺は強情に言いはなつ。
「そんなお尻丸出しの可愛い恰好で言われても、説得力はないですよ」
 言いつつ、望は香寺の白い臀部を右手で撫であげる。
「ああ、本当にきれいな肌だ。この真珠の珠みたいな尻に、突っ込んでやりたい」
 下卑た言葉が嘘のように自然に口から出る。もしかしたら、それこそは望の本性なのかもしれない。
「君は狂っている!」
「そうかもしれません。先生がいけないんですよ、こんなに可愛くて、色っぽいから。ああ、本当に可愛いお尻だ」
 望は、ふざけたように、ちゅっ、と音をたてて香寺の白い尻に接吻した。
「ああっ……!」
 小さな二つの山のような臀部のはざまから紅鬱金色の道具が突き出ているのは、どうにも滑稽である。
 だが、それを動かすたびに聞こえてくる香寺の喘ぎと悲鳴はなんとも艶っぽく、望に香寺を笑いものにすることをゆるさない。
「い、いやぁ……!」
 悲痛でいて色気をにじませた声は、どんな格好をしていても、美しい人は美しいのだと知らせてくる。
「今日は最後までしますよ」
 許しを得るためではなく、ただ宣言するために望は告げる。
「だ、駄目だ……駄目!」
「それしか言えないんですか?」
 苦笑しながら望は道具を動かし、ゆっくりと引き抜く。
「はぁっ……!」
 いったん香寺を楽にさせたが、すぐに今度は自分の指を入れる。右手の人差し指と中指をかさねて、すでに準備のほどこされた香寺の蕾に、そっと侵入させる。
「ああっ……、」
「どうですか、僕の……俺の指は?」
「ううっ……、い、いや! やめてくれ! だ、出して……!」
しおりを挟む
感想 1

あなたにおすすめの小説

吊るされた少年は惨めな絶頂を繰り返す

五月雨時雨
BL
ブログに掲載した短編です。

わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...

MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。 ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。 さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか? そのほかに外伝も綴りました。

邪神の祭壇へ無垢な筋肉を生贄として捧ぐ

BL
鍛えられた肉体、高潔な魂―― それは選ばれし“供物”の条件。 山奥の男子校「平坂学園」で、新任教師・高尾雄一は静かに歪み始める。 見えない視線、執着する生徒、触れられる肉体。 誇り高き男は、何に屈し、何に縋るのか。 心と肉体が削がれていく“儀式”が、いま始まる。

BL団地妻-恥じらい新妻、絶頂淫具の罠-

おととななな
BL
タイトル通りです。 楽しんでいただけたら幸いです。

隣の親父

むちむちボディ
BL
隣に住んでいる中年親父との出来事です。

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

完全なる飼育

浅野浩二
恋愛
完全なる飼育です。

身体検査その後

RIKUTO
BL
「身体検査」のその後、結果が公開された。彼はどう感じたのか?

処理中です...