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第十章
私を呼んで 13 後悔をしないように
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そう、私はいつも欲しいものは手に入れてきた。それを阻む者は、どんなに汚い手を使ってでも排除してみせる。
「ポーレット」
「はい、ベイジルさん」
「客間にお茶をお出ししておくれ。奥様のお客様だ」
「――かしこまりました」
今はあまりリディスと顔を会わせたくないのだが、そんな我儘を言ってはいられない。お茶とお菓子が載ったトレーを持ち、客間をノックする。
「入りなさい」
リディスの声がした。
「失礼いたします」
ポーレットが入室しサイドテーブルにトレーを置くと、奥様方の話している内容が耳に入ってきた。
「本当にリディスが羨ましいわ。うちの主人なんて、最近は全然・・・それに比べてカイト様は若くていらっしゃるし、夜のほうも・・・」
「アメリア、貴方メイドがいるのに・・・!」
「いいじゃない、そんな事気にしないで続けましょうよ。それにそこにいるメイドみたいな若い娘は、こういう話しを聞いておいたほうがいいのよ」
リリアーナは一瞬耳を疑ったが、奥様方は夜の夫婦生活の話をしているようだ。聞きたくはないが、こればかりはどうしようもない。顔色を変えず、お茶とお菓子を淡々とサーブするよう努力する。
「ねえ、リディス、白状しなさいよ! あの精悍な身体つき・・・堪らないでしょう?」
「ふふ・・・そうね、一昨日の夜も一晩中放してくれなかったわ」
「まあ! ごちそうさま」
奥様方は赤くなってきゃーきゃーと楽しそうに声を張り上げている。
一昨日の夜――
カイトから薔薇の匂いがしたのは昨日の事だ。やはりカイトは・・・
リリアーナは顔に出ないように努力をする。もう少しでお茶出しが終わる。そうしたら外に出て、一人でいくらでも泣けるのだ。
リディスは会話の途中、視線だけでポーレットを追っていた。自分が与えることができた効果を見て取ると、口角を僅かに上げて狡猾に笑む。
本人は隠しているつもりだろうが、私には分かる。ずっと駆け引きの世界で生きてきたのだから。可哀想に――貴方が悪いのよ? 人のものに手を出したりするから。
私のカイトに手を出したから――
リリアーナはトレーを持ち、膝を軽く折って挨拶をすると廊下に出た。心が石のように重い。
なるべく何も考えずにトレーを台所に返しに行く。考えてしまうとその場で泣き崩れてしまうだろう。
有難い事にすぐに休憩の時間になった。メイド仲間に見つからないように、こっそりと自分の部屋に戻る。
ベッドに身を投げ出すと、堰を切ったように涙が流れ出てきた。布団にくるまり、慟哭する。
ポーレットを好きでいてくれたと思ったのに・・・自分の思い違いだったのか。ただの気晴らしだったのか? その証拠に、今朝は掃除の時間に訪れなかった。毎朝必ず来てくれていたのに。
リディスとの事が私に分かってしまったから、面倒くさいことにならないようにと、関わりを断とうと決めたのか。
そこまで考えたら急に笑いが込み上げてきた。この世界では、自分はただの不倫相手だった。
私はカイトが初恋で、心から好きになった初めての人だ。それも幸せなことに両想いで・・・だからこうなった時にどう対処すればいいのか分からない。カイトをどんな事をしてでも取り戻そうと思ってこの世界にやってきたのに。
でも、カイトの心が私にない時には一体どうすればいいのだろう・・・?
ノックの音がする。
「どうぞ」
「失礼いたします」
ベイジルが珈琲を持って入ってきた。
「机の上でようございますか?」
窓際に立って、外を見ているカイトに声を掛ける。
「そうしてくれ」
「かしこまりました・・・お茶出しをポーレットに戻さなくてよろしいのでしょうか?」
カイトが小さく溜息をついた。今日でもう4日目だ。既婚者なのにいたいけな少女に手を出した自分を恥じて、彼女から距離を置いている。いい機会だったのかもしれないが、彼女に会えない毎日が辛い。
「君がこれからも出してくれ」
ベイジルは頭を下げると、トレーを持って退室した。
ポーレット・・・遠くからでも目で追ってしまう。駆け寄ってこの腕に抱きしめたくなる。まだたった4日なのに領主の権限を行使して、自分のものにしてしまいたくなる。
今まで自分は常識人だと思っていたが、彼女に関してはそれが当てはまらないようだ。
領主の権限・・・そんなものを行使したら、彼女の心は永遠に離れてしまうだろう。カイトは軽く頭を振ると、仕事へと戻っていった。
あの日から、どれだけ時間が過ぎたのだろう? 毎日をただ屍のように生きている。ポーレットがカレンダーを捲った。そう、あれから三週間・・・お茶出しもベイジルに代わり、カイトが「君とはもう関わりたくない」と暗に仄めかしているのが伝わってきた。書斎の掃除はまだ担当しているが、彼の痕跡をいたるところに感じて辛い。
――涙を堪えながら、掃除をしている自分がいた。
教会の日曜礼拝からの帰り道、グリセルダ達に声を掛けられた。
「ねえ、ポーレットカフェへ行きましょうよ! 最近元気がないようだけど・・・ぱーっとお喋りをして気分を晴らしましょう! もちろん話したくない事は言わなくていいのよ」
優しい人達。ポーレットはほんの少しだけど、心の痛みが和らいだ。でも、とてもお喋りをする気になれない。せっかくの誘いをどう断ろうかと悩んでいると、ベイジルに声を掛けられた。
「お前達、ちょっとポーレットと話したい事があるんだ。遠慮してもらえないか」
「えー! ポーレットは私達とカフェでお茶するんです!」
「その流行りのカフェだが、私も一回入ってみたいんだ。ポーレットが前に付き合ってくれると言ったからね。良かったら、お前達も一緒にどうだ?」
「せっかくのお休みなのに上司と一緒なんて」
グリセルダ達がぶつぶつ言っている。
「私、喜んでご一緒させて頂きます」
ポーレットが答えると、グリセルダ達が慌てて引き止める。
「ポーレット、こんなおじさんなんかとより、私達とお茶しましょうよ」
「お前達・・・おじさんって――」
「ううん、実は私、仕事の事で悩んでいるの。相談できるからちょうどいいわ」
「そう・・・? 貴方がそう言うなら・・・でも、次回は私達と一緒よ!」
カフェに入ると、窓際の席に案内された。
「何がいいかな?」
「ベイジルさんと同じ物で」
「じゃあ、紅茶とシードケーキでどうだ?」
「はい、それでお願いします」
紅茶とケーキが運ばれてきて、それぞれの前に置かれる。
「ベイジルさん、ありがとうございます。私が困っていたのが分かったのでしょう?」
「ああ、それもあるが・・・旦那様と何があったんだ?」
「それは・・・」
俯いて砂糖を入れた紅茶をかき回す。
「旦那様もいつもとは様子が違う。お前に会いたい気持ちを無理に押さえ付けているようだ」
ポーレットが思わず顔を上げた。ベイジルなら信用できる。経緯を簡単に説明した。
「旦那様は誠実なお方だ。とてもそんな事をするようには思えない。ポーレット、君から離れているのも何か考えあってだと思う。そこをよく考慮して、後悔のないように行動しなさい。私のように、やり直しができない事もあるんだよ」
ポーレットがはっとする。
「ベイジルさん・・・」
「よく考えてごらん」
ベイジルが優しく微笑んだ。
「はい、ありがとうございます」
そうだ・・・カイトはいつだって誠実だった。それも不器用なくらいに――
屋敷までの帰り道を、ベイジルと一緒に歩いて帰った。ベイジルは時々目を細めて私を見つめる。娘さんの事を思い出しているのかもしれない。
カイトがきちんと説明しようとしていたのに、私は自分の気持ちを優先して、ただ逃げ出してしまっていった。
あのリディスが相手なのに、こんな事で躓いていてはいけない。
明日はきちんと話をしよう。そうして受身でいるだけでなく、リリアーナとして思い出してもらえるように、リディスから取り戻すように、努力するのだ。
後悔をしないように――
「ポーレット」
「はい、ベイジルさん」
「客間にお茶をお出ししておくれ。奥様のお客様だ」
「――かしこまりました」
今はあまりリディスと顔を会わせたくないのだが、そんな我儘を言ってはいられない。お茶とお菓子が載ったトレーを持ち、客間をノックする。
「入りなさい」
リディスの声がした。
「失礼いたします」
ポーレットが入室しサイドテーブルにトレーを置くと、奥様方の話している内容が耳に入ってきた。
「本当にリディスが羨ましいわ。うちの主人なんて、最近は全然・・・それに比べてカイト様は若くていらっしゃるし、夜のほうも・・・」
「アメリア、貴方メイドがいるのに・・・!」
「いいじゃない、そんな事気にしないで続けましょうよ。それにそこにいるメイドみたいな若い娘は、こういう話しを聞いておいたほうがいいのよ」
リリアーナは一瞬耳を疑ったが、奥様方は夜の夫婦生活の話をしているようだ。聞きたくはないが、こればかりはどうしようもない。顔色を変えず、お茶とお菓子を淡々とサーブするよう努力する。
「ねえ、リディス、白状しなさいよ! あの精悍な身体つき・・・堪らないでしょう?」
「ふふ・・・そうね、一昨日の夜も一晩中放してくれなかったわ」
「まあ! ごちそうさま」
奥様方は赤くなってきゃーきゃーと楽しそうに声を張り上げている。
一昨日の夜――
カイトから薔薇の匂いがしたのは昨日の事だ。やはりカイトは・・・
リリアーナは顔に出ないように努力をする。もう少しでお茶出しが終わる。そうしたら外に出て、一人でいくらでも泣けるのだ。
リディスは会話の途中、視線だけでポーレットを追っていた。自分が与えることができた効果を見て取ると、口角を僅かに上げて狡猾に笑む。
本人は隠しているつもりだろうが、私には分かる。ずっと駆け引きの世界で生きてきたのだから。可哀想に――貴方が悪いのよ? 人のものに手を出したりするから。
私のカイトに手を出したから――
リリアーナはトレーを持ち、膝を軽く折って挨拶をすると廊下に出た。心が石のように重い。
なるべく何も考えずにトレーを台所に返しに行く。考えてしまうとその場で泣き崩れてしまうだろう。
有難い事にすぐに休憩の時間になった。メイド仲間に見つからないように、こっそりと自分の部屋に戻る。
ベッドに身を投げ出すと、堰を切ったように涙が流れ出てきた。布団にくるまり、慟哭する。
ポーレットを好きでいてくれたと思ったのに・・・自分の思い違いだったのか。ただの気晴らしだったのか? その証拠に、今朝は掃除の時間に訪れなかった。毎朝必ず来てくれていたのに。
リディスとの事が私に分かってしまったから、面倒くさいことにならないようにと、関わりを断とうと決めたのか。
そこまで考えたら急に笑いが込み上げてきた。この世界では、自分はただの不倫相手だった。
私はカイトが初恋で、心から好きになった初めての人だ。それも幸せなことに両想いで・・・だからこうなった時にどう対処すればいいのか分からない。カイトをどんな事をしてでも取り戻そうと思ってこの世界にやってきたのに。
でも、カイトの心が私にない時には一体どうすればいいのだろう・・・?
ノックの音がする。
「どうぞ」
「失礼いたします」
ベイジルが珈琲を持って入ってきた。
「机の上でようございますか?」
窓際に立って、外を見ているカイトに声を掛ける。
「そうしてくれ」
「かしこまりました・・・お茶出しをポーレットに戻さなくてよろしいのでしょうか?」
カイトが小さく溜息をついた。今日でもう4日目だ。既婚者なのにいたいけな少女に手を出した自分を恥じて、彼女から距離を置いている。いい機会だったのかもしれないが、彼女に会えない毎日が辛い。
「君がこれからも出してくれ」
ベイジルは頭を下げると、トレーを持って退室した。
ポーレット・・・遠くからでも目で追ってしまう。駆け寄ってこの腕に抱きしめたくなる。まだたった4日なのに領主の権限を行使して、自分のものにしてしまいたくなる。
今まで自分は常識人だと思っていたが、彼女に関してはそれが当てはまらないようだ。
領主の権限・・・そんなものを行使したら、彼女の心は永遠に離れてしまうだろう。カイトは軽く頭を振ると、仕事へと戻っていった。
あの日から、どれだけ時間が過ぎたのだろう? 毎日をただ屍のように生きている。ポーレットがカレンダーを捲った。そう、あれから三週間・・・お茶出しもベイジルに代わり、カイトが「君とはもう関わりたくない」と暗に仄めかしているのが伝わってきた。書斎の掃除はまだ担当しているが、彼の痕跡をいたるところに感じて辛い。
――涙を堪えながら、掃除をしている自分がいた。
教会の日曜礼拝からの帰り道、グリセルダ達に声を掛けられた。
「ねえ、ポーレットカフェへ行きましょうよ! 最近元気がないようだけど・・・ぱーっとお喋りをして気分を晴らしましょう! もちろん話したくない事は言わなくていいのよ」
優しい人達。ポーレットはほんの少しだけど、心の痛みが和らいだ。でも、とてもお喋りをする気になれない。せっかくの誘いをどう断ろうかと悩んでいると、ベイジルに声を掛けられた。
「お前達、ちょっとポーレットと話したい事があるんだ。遠慮してもらえないか」
「えー! ポーレットは私達とカフェでお茶するんです!」
「その流行りのカフェだが、私も一回入ってみたいんだ。ポーレットが前に付き合ってくれると言ったからね。良かったら、お前達も一緒にどうだ?」
「せっかくのお休みなのに上司と一緒なんて」
グリセルダ達がぶつぶつ言っている。
「私、喜んでご一緒させて頂きます」
ポーレットが答えると、グリセルダ達が慌てて引き止める。
「ポーレット、こんなおじさんなんかとより、私達とお茶しましょうよ」
「お前達・・・おじさんって――」
「ううん、実は私、仕事の事で悩んでいるの。相談できるからちょうどいいわ」
「そう・・・? 貴方がそう言うなら・・・でも、次回は私達と一緒よ!」
カフェに入ると、窓際の席に案内された。
「何がいいかな?」
「ベイジルさんと同じ物で」
「じゃあ、紅茶とシードケーキでどうだ?」
「はい、それでお願いします」
紅茶とケーキが運ばれてきて、それぞれの前に置かれる。
「ベイジルさん、ありがとうございます。私が困っていたのが分かったのでしょう?」
「ああ、それもあるが・・・旦那様と何があったんだ?」
「それは・・・」
俯いて砂糖を入れた紅茶をかき回す。
「旦那様もいつもとは様子が違う。お前に会いたい気持ちを無理に押さえ付けているようだ」
ポーレットが思わず顔を上げた。ベイジルなら信用できる。経緯を簡単に説明した。
「旦那様は誠実なお方だ。とてもそんな事をするようには思えない。ポーレット、君から離れているのも何か考えあってだと思う。そこをよく考慮して、後悔のないように行動しなさい。私のように、やり直しができない事もあるんだよ」
ポーレットがはっとする。
「ベイジルさん・・・」
「よく考えてごらん」
ベイジルが優しく微笑んだ。
「はい、ありがとうございます」
そうだ・・・カイトはいつだって誠実だった。それも不器用なくらいに――
屋敷までの帰り道を、ベイジルと一緒に歩いて帰った。ベイジルは時々目を細めて私を見つめる。娘さんの事を思い出しているのかもしれない。
カイトがきちんと説明しようとしていたのに、私は自分の気持ちを優先して、ただ逃げ出してしまっていった。
あのリディスが相手なのに、こんな事で躓いていてはいけない。
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