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第十章
私を呼んで 15 リディスの正体
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「いやーーーああぁ!!」
リディスの悲鳴に近い叫び声に、書斎にいるカイト達も気付いた。
「君はここにいるんだ」
ポーレットに声を掛けると、カイトがすぐに部屋を飛び出す。最初に目に入ったのは怯えきった様子のリディスで、すぐに傍へ駆け寄った。
「一体どうしたんだ!?」
「カイト、あなた、火事なの!! 火が、火が燃えて・・・髪も、身体も燃え上がって――早く逃げ出さないと死んでしまう!!」
必死な形相でカイトに縋り付いてくる。こんなリディスを見たのは初めてで思わずベイジルと視線を合わせた。
何故こんなに火を怖がるんだ――
思い返すと、リディスはどんなものでも、蝋燭の火でさえ怖がっていた。頭の中に浮かんだ疑念が広がっていく。
自分が選ばないであろう妻、冷淡で強欲で、外見だけ美しい妻。
ポーレットがおずおずと書斎から顔を出すと、リディスの顔が醜く歪んだ。
「ポーレット!! あんたは一度ならず二度までも!!」
掴みかかろうとしたリディスをカイトが押さえ込む。
「放してよ!! ずたずたに――! 目の前でずたずたに切り裂いてやるんだから!!」
その言葉には聞き覚えがある――
カイトの頭の中をあるイメージが鮮明に思い起こされた。それは真っ赤な唇の妖艶な女性が、血が滴り落ちるナイフを手にして立っている姿。
「お前は・・・カミラ・・か・・・?」
リディスの動きが一瞬止まる。
「カミラは死んだはず・・・何故ここにいる? その姿も・・・俺も、何でこんな所にいるんだ?」
カイトはカミラから片手を外し、その手で自分の頭を押さえた。考えが纏まらず煩雑な思考の中、筋道を立てられずに空回りをする。
視界の隅で何かが動き、本能に導かれるように視線を向けた。心配そうに自分を見つめる瞳は穏やかで優しく、月の光に浮かび上がる姿はまるで天使を思わせる。そして涙を浮かべたその表情に感情がひどく揺さぶられた。
一瞬にして理解をする――
自分が一番大切にしていたもの、追い求めてやまないもの。答えにやっとその手が届き、カイトの頭の中で記憶がまざまざと蘇っていく。
「――リリアーナ」
溢れんばかりの想いを込めて、その名前を口にした。
「カイト」
瞳から零れ出る涙と共に、ポーレットの周りを月の光が幾層にも取り巻く。目が眩むほどに光り輝き、パァンとそれがはじけた後にリリアーナの姿が現れた。
深い溜息をついて頭を振り、カイトがリリアーナに駆け寄ろうとした時、目の前で書斎の扉がバタンと閉まった。
「リリアーナ!!」
カイトが扉に縋りつく。急いでノブを回したが、虚しい音がするだけだ。身渾の力を振り絞って体当たりをし、無理に蹴り開けようとしたがびくともせず、開くどころか壊れもしない。
「カミラ!! この扉を開けろ!!」
「嫌よ、開けるわけないじゃない。今ある力を全て注ぎ込んで、開かないようにしているんだから」
リディスがパチンと指を鳴らすと、一瞬にして煙が立ち込めその姿はカミラとなった。長い黒髪に黒い瞳、身長は高くグラマラスな身体――
「やはりこの身体が落ち着くわ」
カミラはカイトへ視線を向けると、拗ねるように口を尖らせた。
「ずっと一緒に住んでいて、やっと思い出してくれたのね」
「死んだはずのお前がなぜここにいる!?」
「火あぶりの刑、あれは筆舌に尽くしがたい苦しみだった・・・なかなか死ねなくて、何時間も苦しんで・・・あの時の記憶が抜けないお陰で、今でも火が苦手だわ」
カミラがその時の苦しみを思い出して、唇を噛んで顔を歪める。
「質問に答えろ!! ここは・・・一体どこなんだ? なぜ俺とお前が夫婦でいる?」
「貴方の夢の中よ。最初は上手くいってたのに・・・あの小娘! リリアーナがやってきてから雲行きが怪しくなって」
「夢の中だと・・・?」
にわかには信じ難く、思わず周囲を見回すと、目が合ったベイジルが頷いた。ゆっくりとその視線をカミラに戻す。
「それで、なぜお前が生きている? 絶命したのをこの目で見届けたはずだ」
「サタン様に気に入られたから。私は夢魔として生き返ったの。この魅力と美しさで多くの人間を虜にして、その魂を捧げろと言いつかったわ」
「俺の魂も引き渡すつもりだったのか?」
「ううん、貴方のは別。悔しいけどまだ焦がれているの。ずっとこの夢の世界で一緒に生きていくつもりだった。でも私は貴方に固執してしまって、この世界を維持するのが難しくなり、やがて綻びができ始め・・・」
「綻び?」
「綻びはこの空間に歪みが生じて、穴が空いてしまう事。そこから勝手に夢を見ている人の意識が出入りしてしまう厄介な代物。それをなかなか塞ぐ事ができない上に、魂も渡していなかったからサタン様がお怒りになったんだわ」
「どういうことだ・・・?」
「本来この屋敷が火事になるはずはないの。私が管理しているんだから――それが出火したということは、魂を捧げずに貴方に入れ込んでいる私をサタン様は見限ったのよ。ほら、あの廊下の端の炎を見て、まるで血のように真っ赤でしょう? あれは地獄の業火。これに焼かれてしまったら、輪廻転生(死んだ魂がまたこの世に生まれ変わる事)ができなくなって、そこで終わりになってしまうの」
「夢の中なのに?」
「夢魔が関係している夢の中では、生死は現実と変わらない。生死以外は平気よ。大怪我をしても、目覚めれば何ともないわ。でも死んでしまったら・・・もう目覚める事はない」
「まさか、多くの人の魂が俺の夢の中に取り込まれているのか?」
「その通り、だってそうしないと現実味を帯びなくて、貴方に気付かれてしまうから」
「サタンに見限られたのに、随分と悠長でいられるな」
カミラはくすくすと笑いを零す。
「当然よ。だって・・・光り輝くリリアーナの魂を差し出せば、サタン様は私をお許しになるもの」
楽しそうに口角を上げて、禍々しい笑みを浮かべた。
リディスの悲鳴に近い叫び声に、書斎にいるカイト達も気付いた。
「君はここにいるんだ」
ポーレットに声を掛けると、カイトがすぐに部屋を飛び出す。最初に目に入ったのは怯えきった様子のリディスで、すぐに傍へ駆け寄った。
「一体どうしたんだ!?」
「カイト、あなた、火事なの!! 火が、火が燃えて・・・髪も、身体も燃え上がって――早く逃げ出さないと死んでしまう!!」
必死な形相でカイトに縋り付いてくる。こんなリディスを見たのは初めてで思わずベイジルと視線を合わせた。
何故こんなに火を怖がるんだ――
思い返すと、リディスはどんなものでも、蝋燭の火でさえ怖がっていた。頭の中に浮かんだ疑念が広がっていく。
自分が選ばないであろう妻、冷淡で強欲で、外見だけ美しい妻。
ポーレットがおずおずと書斎から顔を出すと、リディスの顔が醜く歪んだ。
「ポーレット!! あんたは一度ならず二度までも!!」
掴みかかろうとしたリディスをカイトが押さえ込む。
「放してよ!! ずたずたに――! 目の前でずたずたに切り裂いてやるんだから!!」
その言葉には聞き覚えがある――
カイトの頭の中をあるイメージが鮮明に思い起こされた。それは真っ赤な唇の妖艶な女性が、血が滴り落ちるナイフを手にして立っている姿。
「お前は・・・カミラ・・か・・・?」
リディスの動きが一瞬止まる。
「カミラは死んだはず・・・何故ここにいる? その姿も・・・俺も、何でこんな所にいるんだ?」
カイトはカミラから片手を外し、その手で自分の頭を押さえた。考えが纏まらず煩雑な思考の中、筋道を立てられずに空回りをする。
視界の隅で何かが動き、本能に導かれるように視線を向けた。心配そうに自分を見つめる瞳は穏やかで優しく、月の光に浮かび上がる姿はまるで天使を思わせる。そして涙を浮かべたその表情に感情がひどく揺さぶられた。
一瞬にして理解をする――
自分が一番大切にしていたもの、追い求めてやまないもの。答えにやっとその手が届き、カイトの頭の中で記憶がまざまざと蘇っていく。
「――リリアーナ」
溢れんばかりの想いを込めて、その名前を口にした。
「カイト」
瞳から零れ出る涙と共に、ポーレットの周りを月の光が幾層にも取り巻く。目が眩むほどに光り輝き、パァンとそれがはじけた後にリリアーナの姿が現れた。
深い溜息をついて頭を振り、カイトがリリアーナに駆け寄ろうとした時、目の前で書斎の扉がバタンと閉まった。
「リリアーナ!!」
カイトが扉に縋りつく。急いでノブを回したが、虚しい音がするだけだ。身渾の力を振り絞って体当たりをし、無理に蹴り開けようとしたがびくともせず、開くどころか壊れもしない。
「カミラ!! この扉を開けろ!!」
「嫌よ、開けるわけないじゃない。今ある力を全て注ぎ込んで、開かないようにしているんだから」
リディスがパチンと指を鳴らすと、一瞬にして煙が立ち込めその姿はカミラとなった。長い黒髪に黒い瞳、身長は高くグラマラスな身体――
「やはりこの身体が落ち着くわ」
カミラはカイトへ視線を向けると、拗ねるように口を尖らせた。
「ずっと一緒に住んでいて、やっと思い出してくれたのね」
「死んだはずのお前がなぜここにいる!?」
「火あぶりの刑、あれは筆舌に尽くしがたい苦しみだった・・・なかなか死ねなくて、何時間も苦しんで・・・あの時の記憶が抜けないお陰で、今でも火が苦手だわ」
カミラがその時の苦しみを思い出して、唇を噛んで顔を歪める。
「質問に答えろ!! ここは・・・一体どこなんだ? なぜ俺とお前が夫婦でいる?」
「貴方の夢の中よ。最初は上手くいってたのに・・・あの小娘! リリアーナがやってきてから雲行きが怪しくなって」
「夢の中だと・・・?」
にわかには信じ難く、思わず周囲を見回すと、目が合ったベイジルが頷いた。ゆっくりとその視線をカミラに戻す。
「それで、なぜお前が生きている? 絶命したのをこの目で見届けたはずだ」
「サタン様に気に入られたから。私は夢魔として生き返ったの。この魅力と美しさで多くの人間を虜にして、その魂を捧げろと言いつかったわ」
「俺の魂も引き渡すつもりだったのか?」
「ううん、貴方のは別。悔しいけどまだ焦がれているの。ずっとこの夢の世界で一緒に生きていくつもりだった。でも私は貴方に固執してしまって、この世界を維持するのが難しくなり、やがて綻びができ始め・・・」
「綻び?」
「綻びはこの空間に歪みが生じて、穴が空いてしまう事。そこから勝手に夢を見ている人の意識が出入りしてしまう厄介な代物。それをなかなか塞ぐ事ができない上に、魂も渡していなかったからサタン様がお怒りになったんだわ」
「どういうことだ・・・?」
「本来この屋敷が火事になるはずはないの。私が管理しているんだから――それが出火したということは、魂を捧げずに貴方に入れ込んでいる私をサタン様は見限ったのよ。ほら、あの廊下の端の炎を見て、まるで血のように真っ赤でしょう? あれは地獄の業火。これに焼かれてしまったら、輪廻転生(死んだ魂がまたこの世に生まれ変わる事)ができなくなって、そこで終わりになってしまうの」
「夢の中なのに?」
「夢魔が関係している夢の中では、生死は現実と変わらない。生死以外は平気よ。大怪我をしても、目覚めれば何ともないわ。でも死んでしまったら・・・もう目覚める事はない」
「まさか、多くの人の魂が俺の夢の中に取り込まれているのか?」
「その通り、だってそうしないと現実味を帯びなくて、貴方に気付かれてしまうから」
「サタンに見限られたのに、随分と悠長でいられるな」
カミラはくすくすと笑いを零す。
「当然よ。だって・・・光り輝くリリアーナの魂を差し出せば、サタン様は私をお許しになるもの」
楽しそうに口角を上げて、禍々しい笑みを浮かべた。
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