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4.ヤンデレとは話し合いで解決するとは限らない
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「何故そんなにふくれっ面なんだい?」
「……なぜでしょうね」
この男の手のひらで踊らされているのが業腹なんですけど。
結局ダッシュで着替えて厩に向かっている。
……どうして二人っきりなのかしら。
「遠乗りが不満なのかな」
「同行者が不満なだけです」
正直に不満を言葉にし、表情にも態度にも出しているというのに、何故か殿下は嬉しそうにしているから途轍もなく気持ちが悪い。
「なんだろう。昨日から何か変わったよね」
「……殿下の本性を知ったからでは」
「え?私が君を抱きたいと思っているのを知らなかったの?」
「貴方がっ!私の同意を得ず、無理矢理犯そうとする犯罪者だとは知らなかったと言っているのですっ!」
どうしてそんなにも平然としていられるの?!
「じゃあさ、アリアネル。君は私に嘘吐きでいてほしいのかな」
「……は?」
「だって私は君を独り占めしたいし、体の隅々まで触れたいし味わいたい。めちゃくちゃに優しくしたいし私に縋らせて泣かせたいとも思う」
「は!?」
「あんあん啼かせてドロドロに溶かしてなんならその細い首や柔らかな胸に噛み跡を
「ぎゃ────っ!変態変態変態っ!!!」
な、ななななななな何?何をいってるの!?
「そういう、ありとあらゆることがしたい」
「サラッと続けないでっ!」
「私の愛はそういう欲がタップリなんだよ。今だってその唇を「スト───ップッ!!」
言葉では止まらない殿下の口を両手で塞いだ。
うぅっ、唇の感触がヤダよぉ!でも聞きたくないんだもん!
口を塞がれるとは思っていなかったのか、私をキョトンとした顔で見ている。
そして。
『ぺろっ』
───舐めた?
「きもっ!!」
舐めた!手のひらを舐めやがったっ!!
つい、口を塞ぐ為に近付いてしまったのを離れようと──したのに抱き締められた。
「はなしてっ!」
「愛の告白をしたんだけど返事は?」
「そんなのいつしましたか!」
「君を食べ尽くしたいくらい愛してるって」
「伝わってません!猟奇的行為は拒否します!とにかくっ!腰を抱くなっ!!」
「ふふ。細いなあ、壊れちゃうかな」
「じゃあ、もっと成長するまで待ってよ!」
「骨格はもう変わらないよ。大丈夫、大切にするから。ね?」
ね?じゃないわよ!
「どうして私が嫌がってるのに無視するんですか!」
「君も私の要求を無視してるから同じだよ?」
ああ言えばこう言う……。
「まだデビュタント前です」
「そんなの誤差だ」
「まだ結婚すらしていないわ!」
「何があろうと私が娶るから問題は無いし」
「……そんなにもヤリたいの?」
性欲を抑えるのってそんなにも難しい?私の気持ちを無視して体だけ求めるのも平気だなんて酷い。
「アリアネルだから抱きたい。アリアネルだから閉じ込めたい。全部全部アリアネルだから。泣いても笑っても怒っても。それは全部アリアネルだ」
「……私の意思は?」
「?見せてくれる感情の全部が君だろう?なら問題ない」
「あるっ、あるわよ!私は嫌だって言ってるじゃないっ!何故私の心を置き去りにするのっ!このエロ馬鹿殿下っ!!」
もう、涙が出そうだわ。何故嬉しそうなの。
「だってこんなに怒る君は初めてだ。だから凄く嬉しい」
「……私を大切にしてくれないの?」
「言っただろう?笑顔も泣き顔も困り顔も。君のありとあらゆる全てのものが欲しいんだ。どんなアリアネルも見逃したくない。それくらい大好きだよ」
「……もうヤダ~っ、どうしてそんな捻くれた重い執着なの!?普通に仲良く幸せに生きましょうよ!」
なんで?私がおかしいの?優しく思いやりのある関係を築きたい、ただそれだけなのに。
「足りないな。それでは友人や家族と同じだろう?」
「だって家族になるのでしょう?同じで何が悪いのよ」
「違うな。君は私の半身だ。だから全てを共有して当然なんだよ。だって元は一つなのだから」
近い近いっ!というか、いつから貴方と元が一つになったの。考えがいちいち怖くて泣きそう。
「ちょっ、匂いを嗅がないでっ」
「どうしてキスマークを隠してるの?」
「恥ずかしいからに決まっているでしょう。というか、いい加減私の言うことを聞いて下さいよ」
「君は聞いてくれないのに?」
……何故私が悪いみたいに言うの。
婚約者だからってこんなにも密着してるのは絶対におかしいわ。
「じゃあさ。歩み寄りをしようか」
歩み寄り?
「君の意見は、気持ちや心を無視しないで欲しい。それでいい?」
「……はい」
「ということは、私の気持ちや心も無視してはいけないよね?」
「え」
「まず、婚約破棄も解消も有り得ない。そんなことを許すくらいなら、最初からシャパトなんか利用しない」
……何故堂々と言い切るのよ。
「そして君だってこんな時期になって、私から逃げるのは不可能だと本当は分かっているはずだ。
だってそもそも、理由が無いだろう?
まさか私が君を押し倒したから。とでも言う気かい?そんなのは少し窘められて終わりだよ」
……きらい。こんな世界、大っ嫌い!
「それに。君は私が嫌いじゃないだろ?」
「……私に優しくない殿下は嫌いよ」
「じゃあ、私は伴侶になる君に偽りの姿を見せ続けるべきなのかな。妻にくらいは本当の姿で接したいと思う私は我儘だと思う?」
どうして?なぜそんな意地悪な言い方をするの?
「……ああ。やっぱり泣き顔も可愛い」
逃げられなくて、言い合いにも負けて、悔しくてたまらない。悔しさが涙になったのに……そんな私を嬉しそうに見つめる貴方に殺意すら湧いてしまう。
「…わたしを無視するな」
「してない。全部を受け止めてる。君の全部を愛してるだけだよ。だから歩み寄りって言っているでしょう?」
「……どう歩み寄るの」
「君から触れてよ、アリアネル」
…………………は?
「だって私は君に触れたい。でも君は気持ちを無視した触れ合いはされたくない。それなら君の意思で私に触れればいい」
「私は触れたいって言ってないわよ!?」
「そこは歩み寄ってよ」
「貴方にばかり得があるわ!」
「なんで?思うように触れることが出来ないのに。はっきり言って不満だよ」
え?そうなの?おかしくない?婚約破棄の話はどこに消えたの。その辺りの歩み寄りは?……いや、これは中間は無いわね。でも……えぇ?
「……手を繋ぐくらいなら?」
「そんなの幼児でも出来る。論外だ」
は?というか既に抱き締められたままですが。もうこれでOKなのでは。
「あ。この状況は君を捕獲しているだけだし、私からの行為だからノーカウントで」
「え、ズルい!もう、なんでそんなにも必死なの?いっそ王室御用達の娼婦でも呼べばいいじゃないっ!」
「………ほう?」
あ。失敗したかも。
「君は何を聞いていたの?私は君だから抱きたいと言ったはずだ。分からないなら1週間くらいかけてその体に教え込むけど?」
「ごめんなさい、分かりましたっ!」
イヤ──っ!監禁だけは勘弁して下さいっ!
でも…、本当に私の事が好きなの?これで?さっぱり意味が分からないわ。
「……なぜでしょうね」
この男の手のひらで踊らされているのが業腹なんですけど。
結局ダッシュで着替えて厩に向かっている。
……どうして二人っきりなのかしら。
「遠乗りが不満なのかな」
「同行者が不満なだけです」
正直に不満を言葉にし、表情にも態度にも出しているというのに、何故か殿下は嬉しそうにしているから途轍もなく気持ちが悪い。
「なんだろう。昨日から何か変わったよね」
「……殿下の本性を知ったからでは」
「え?私が君を抱きたいと思っているのを知らなかったの?」
「貴方がっ!私の同意を得ず、無理矢理犯そうとする犯罪者だとは知らなかったと言っているのですっ!」
どうしてそんなにも平然としていられるの?!
「じゃあさ、アリアネル。君は私に嘘吐きでいてほしいのかな」
「……は?」
「だって私は君を独り占めしたいし、体の隅々まで触れたいし味わいたい。めちゃくちゃに優しくしたいし私に縋らせて泣かせたいとも思う」
「は!?」
「あんあん啼かせてドロドロに溶かしてなんならその細い首や柔らかな胸に噛み跡を
「ぎゃ────っ!変態変態変態っ!!!」
な、ななななななな何?何をいってるの!?
「そういう、ありとあらゆることがしたい」
「サラッと続けないでっ!」
「私の愛はそういう欲がタップリなんだよ。今だってその唇を「スト───ップッ!!」
言葉では止まらない殿下の口を両手で塞いだ。
うぅっ、唇の感触がヤダよぉ!でも聞きたくないんだもん!
口を塞がれるとは思っていなかったのか、私をキョトンとした顔で見ている。
そして。
『ぺろっ』
───舐めた?
「きもっ!!」
舐めた!手のひらを舐めやがったっ!!
つい、口を塞ぐ為に近付いてしまったのを離れようと──したのに抱き締められた。
「はなしてっ!」
「愛の告白をしたんだけど返事は?」
「そんなのいつしましたか!」
「君を食べ尽くしたいくらい愛してるって」
「伝わってません!猟奇的行為は拒否します!とにかくっ!腰を抱くなっ!!」
「ふふ。細いなあ、壊れちゃうかな」
「じゃあ、もっと成長するまで待ってよ!」
「骨格はもう変わらないよ。大丈夫、大切にするから。ね?」
ね?じゃないわよ!
「どうして私が嫌がってるのに無視するんですか!」
「君も私の要求を無視してるから同じだよ?」
ああ言えばこう言う……。
「まだデビュタント前です」
「そんなの誤差だ」
「まだ結婚すらしていないわ!」
「何があろうと私が娶るから問題は無いし」
「……そんなにもヤリたいの?」
性欲を抑えるのってそんなにも難しい?私の気持ちを無視して体だけ求めるのも平気だなんて酷い。
「アリアネルだから抱きたい。アリアネルだから閉じ込めたい。全部全部アリアネルだから。泣いても笑っても怒っても。それは全部アリアネルだ」
「……私の意思は?」
「?見せてくれる感情の全部が君だろう?なら問題ない」
「あるっ、あるわよ!私は嫌だって言ってるじゃないっ!何故私の心を置き去りにするのっ!このエロ馬鹿殿下っ!!」
もう、涙が出そうだわ。何故嬉しそうなの。
「だってこんなに怒る君は初めてだ。だから凄く嬉しい」
「……私を大切にしてくれないの?」
「言っただろう?笑顔も泣き顔も困り顔も。君のありとあらゆる全てのものが欲しいんだ。どんなアリアネルも見逃したくない。それくらい大好きだよ」
「……もうヤダ~っ、どうしてそんな捻くれた重い執着なの!?普通に仲良く幸せに生きましょうよ!」
なんで?私がおかしいの?優しく思いやりのある関係を築きたい、ただそれだけなのに。
「足りないな。それでは友人や家族と同じだろう?」
「だって家族になるのでしょう?同じで何が悪いのよ」
「違うな。君は私の半身だ。だから全てを共有して当然なんだよ。だって元は一つなのだから」
近い近いっ!というか、いつから貴方と元が一つになったの。考えがいちいち怖くて泣きそう。
「ちょっ、匂いを嗅がないでっ」
「どうしてキスマークを隠してるの?」
「恥ずかしいからに決まっているでしょう。というか、いい加減私の言うことを聞いて下さいよ」
「君は聞いてくれないのに?」
……何故私が悪いみたいに言うの。
婚約者だからってこんなにも密着してるのは絶対におかしいわ。
「じゃあさ。歩み寄りをしようか」
歩み寄り?
「君の意見は、気持ちや心を無視しないで欲しい。それでいい?」
「……はい」
「ということは、私の気持ちや心も無視してはいけないよね?」
「え」
「まず、婚約破棄も解消も有り得ない。そんなことを許すくらいなら、最初からシャパトなんか利用しない」
……何故堂々と言い切るのよ。
「そして君だってこんな時期になって、私から逃げるのは不可能だと本当は分かっているはずだ。
だってそもそも、理由が無いだろう?
まさか私が君を押し倒したから。とでも言う気かい?そんなのは少し窘められて終わりだよ」
……きらい。こんな世界、大っ嫌い!
「それに。君は私が嫌いじゃないだろ?」
「……私に優しくない殿下は嫌いよ」
「じゃあ、私は伴侶になる君に偽りの姿を見せ続けるべきなのかな。妻にくらいは本当の姿で接したいと思う私は我儘だと思う?」
どうして?なぜそんな意地悪な言い方をするの?
「……ああ。やっぱり泣き顔も可愛い」
逃げられなくて、言い合いにも負けて、悔しくてたまらない。悔しさが涙になったのに……そんな私を嬉しそうに見つめる貴方に殺意すら湧いてしまう。
「…わたしを無視するな」
「してない。全部を受け止めてる。君の全部を愛してるだけだよ。だから歩み寄りって言っているでしょう?」
「……どう歩み寄るの」
「君から触れてよ、アリアネル」
…………………は?
「だって私は君に触れたい。でも君は気持ちを無視した触れ合いはされたくない。それなら君の意思で私に触れればいい」
「私は触れたいって言ってないわよ!?」
「そこは歩み寄ってよ」
「貴方にばかり得があるわ!」
「なんで?思うように触れることが出来ないのに。はっきり言って不満だよ」
え?そうなの?おかしくない?婚約破棄の話はどこに消えたの。その辺りの歩み寄りは?……いや、これは中間は無いわね。でも……えぇ?
「……手を繋ぐくらいなら?」
「そんなの幼児でも出来る。論外だ」
は?というか既に抱き締められたままですが。もうこれでOKなのでは。
「あ。この状況は君を捕獲しているだけだし、私からの行為だからノーカウントで」
「え、ズルい!もう、なんでそんなにも必死なの?いっそ王室御用達の娼婦でも呼べばいいじゃないっ!」
「………ほう?」
あ。失敗したかも。
「君は何を聞いていたの?私は君だから抱きたいと言ったはずだ。分からないなら1週間くらいかけてその体に教え込むけど?」
「ごめんなさい、分かりましたっ!」
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