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31.可憐ではなく苛烈
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なぜ、こんな目に?
男に揺らされながら、ずっと思っていた。
なぜ、なぜ、なぜなぜなぜなぜなぜ
女に生まれた自分を呪った。
私は幼い頃から負けん気が強く、女性は、淑女とは、と言われることに日々反発する問題児であった。
だって狡いと思ったのだ。どうして女の子は走ってはいけないの?どうして大声で笑ってはいけないの?
早くに母を亡くしたせいもあるのだろう。弟妹の面倒を見ながら父の手伝いをし、貧乏なおかげで何でも自力で齷齪働く私は一般的な貴族子女の常識からだいぶ外れてしまっていた。
その事に気が付いたのは学園に通うようになってからだった。
学園寮に入って愕然とした。淑女とは、なんと不便な生き物なのだろう!
まず移動が遅い。皆時の流れが違うの?と思った程。皆に言わせると、私ががさつなだけらしい。
優雅に、指の先まで神経を使いながらの生活。違う意味で筋肉痛になるかと思った。表情筋も死にそうだ。
それでも、出来損ないと言われることにもプライドを傷付けられ、そこからは負けず嫌いを遺憾なく発揮し、底辺からメキメキと力をつけ、先生にもよくぞここまで、と涙されるくらいには頑張った。
でも、所詮はハリボテ。中身は自由の無い女性という生き物に不満を持ったままの子供だった。
そんな私への決定打となったのは結婚問題だった。
我が家はお祖父様が事業に失敗してからずっと貧乏暮らしで、持参金はほぼ無し。大した後ろ盾も無い男爵家の為、嫁ぎ先が見つからない状況だった。
貧乏なのに学園に通った理由。それは、嫁入り先を探す為でもあった。
貴族、または裕福な平民。多くの年齢が近い子息も通っているのだ。婚約者がいない、貧乏でもいいよと言ってくれる人が見つかりますように。
そんな願いはなかなか叶わなかった。
思わずため息が出る。何それ、と。
女が生きる為には、少しでもいい家に嫁ぐことが必要だなんて。
本当はもっと勉強して文官とかになりたい。でも、そんな女性はまだまだ少ない。女の幸せは結婚なのだ。
「身売りと何が違うのかしら」
こんなことを言うと、友人に叱られるのだけど、どうしてもそうとしか思えなかった。
「今日は王妃様が学園にいらっしゃるのですって!」
王妃様はそんな私の憧れだった。女性ながら、国王陛下と共に国の為に働く姿がとても眩しく、そして羨ましく。
「あ!見えた!わぁ、素敵よね~」
「本当にお綺麗だわ」
「あんな素敵な女性になりたいわよね!」
そんな王妃様を近くで見ることが出来て、友人達と盛り上がったものだった。
「縁談?2度も離婚した方と?」
結局、私などが王妃様の様になれるはずもなく、舞い込んで来た結婚の話は、父親よりも年上の変態に金で買われるという、結婚という名の身売りだった。
学園では良い縁を見つけることが出来なかった私に婚約者はいない。申し込みを断るだけの理由も力も有りはしなかった。
一度だけ顔合わせをしたけれど………この男と口づけをするの?体を許すの?
私というひととなりを一切知らず、顔と体つきだけを舐める様に見てくるこの男と?
可憐で美しいって何それ。私の性格は欠片も可憐ではないけれど。どちらかというと苛烈だろう。
「お父様、無理です。気持ち悪くて初夜で股間を蹴り飛ばしてしまいそうだわ」
「……言い方に気を付けようか。レディの言葉じゃないよ」
だって気持ち悪い。あれは私を人として見ていないわ。女性を完全に下に見てる。奴隷の様に、家畜の様に、玩具の様に見る目だ。
「でもだって変態だと有名らしいわ。女性の泣き叫ぶ姿がお好きなのですって」
親切なご学友が、憐れむように、若干の愉悦を含んで教えてくれた。あの子も同類ね。人の不幸が楽しいらしい。
「デビュタントに賭けよう。お前の美しさなら、素敵な男性の心を掴めるはずだっ!」
……それが嫌なのだけど。見た目だけで決められても何も嬉しくない。でも、このままでは変態の妻だ。
「頑張るわ。いい男を射止めてみせましょう!」
「いや、だから言い方がね」
あの時は、あの変態以上の難物がやってくるとは思いもしなかったのだ。
デビュタントは楽しかった。綺麗なドレスを着て、クルクルと踊り、現実を忘れ夢の世界を堪能してしまった。
当初の目的を忘れた私を笑ってくれてもいい。
でも、こんな案件はいらなかったのよ!
「我が主が令嬢を望んでいます」
どうやって調べたのか、突然宿泊先までやって来たガタイのいい男は、普通の職種では無いだろうという雰囲気を纏っていた。これでも勘はいいほうなのよ。
「は、はぁ。あの、それはどういう」
お父様はすっかり圧倒されている。男と、目の前に積まれたお金に。
いくらあるの?と怖くなるが、それでも支度金の一部だと言われて更に驚く。でも、支度金って何。結局貴方の主も変態と同じで私を買いたいと言うのでしょう?!
どんどん苛々が募る。どうして女だというだけで、こうも軽く扱われるの!
男は契約書を提示した。そこには愛妾と記載されていた。
「愛妾?!いや、あの、娘は未婚です。さすがにこれはお受け出来ません」
お父様が断ってくれてホッとした。
「……今、縁談を申し込んできている伯爵は嗜虐趣味ですよ。ご令嬢の様なか弱い女性を甚振り、泣き叫ぶ姿に興奮する質です。2度目の妻は平民だったので、かなり好き勝手したようですね。体に消えない傷跡が幾つもあり、心を壊されて現在は治癒院に入っています。出て来れる可能性は低そうです。可哀想に。
………お嬢様はどうなるかな」
あのど腐れ変態め!!そしてコイツも。変態を使って脅してきている。私に言わせればどっちも変わらないわよ!
思わず睨みつけると馬鹿にしたように笑われた。
「ああ、これくらい気が強いと長く楽しめて更に喜ぶかもしれませんね。たぶん、明日には約束のデビュタントが終わったからと迎えの馬車が来るのでしょう。おめでとうございます」
お父様が陥落した。娘が殺されるかもしれないと、私の気の強さをよく分かっている父は想像してしまったようだ。
「お父様、愛妾など嫌です」
「……すまん、セレスティーヌ。お前が傷だらけにされるのはどうしても見たくないのだ」
そう言って泣かれると、私はそれ以上何も言えなくなってしまった。
「では行きましょうか」
「今からですか!?」
「顔合わせは必要でしょう」
というか、相手は誰?とても高貴なお方です、としか聞いていない。お父様は分かっているみたいだけど。だって死にそうな顔をしていたわ。そんなに身分の高い人なの?
男に揺らされながら、ずっと思っていた。
なぜ、なぜ、なぜなぜなぜなぜなぜ
女に生まれた自分を呪った。
私は幼い頃から負けん気が強く、女性は、淑女とは、と言われることに日々反発する問題児であった。
だって狡いと思ったのだ。どうして女の子は走ってはいけないの?どうして大声で笑ってはいけないの?
早くに母を亡くしたせいもあるのだろう。弟妹の面倒を見ながら父の手伝いをし、貧乏なおかげで何でも自力で齷齪働く私は一般的な貴族子女の常識からだいぶ外れてしまっていた。
その事に気が付いたのは学園に通うようになってからだった。
学園寮に入って愕然とした。淑女とは、なんと不便な生き物なのだろう!
まず移動が遅い。皆時の流れが違うの?と思った程。皆に言わせると、私ががさつなだけらしい。
優雅に、指の先まで神経を使いながらの生活。違う意味で筋肉痛になるかと思った。表情筋も死にそうだ。
それでも、出来損ないと言われることにもプライドを傷付けられ、そこからは負けず嫌いを遺憾なく発揮し、底辺からメキメキと力をつけ、先生にもよくぞここまで、と涙されるくらいには頑張った。
でも、所詮はハリボテ。中身は自由の無い女性という生き物に不満を持ったままの子供だった。
そんな私への決定打となったのは結婚問題だった。
我が家はお祖父様が事業に失敗してからずっと貧乏暮らしで、持参金はほぼ無し。大した後ろ盾も無い男爵家の為、嫁ぎ先が見つからない状況だった。
貧乏なのに学園に通った理由。それは、嫁入り先を探す為でもあった。
貴族、または裕福な平民。多くの年齢が近い子息も通っているのだ。婚約者がいない、貧乏でもいいよと言ってくれる人が見つかりますように。
そんな願いはなかなか叶わなかった。
思わずため息が出る。何それ、と。
女が生きる為には、少しでもいい家に嫁ぐことが必要だなんて。
本当はもっと勉強して文官とかになりたい。でも、そんな女性はまだまだ少ない。女の幸せは結婚なのだ。
「身売りと何が違うのかしら」
こんなことを言うと、友人に叱られるのだけど、どうしてもそうとしか思えなかった。
「今日は王妃様が学園にいらっしゃるのですって!」
王妃様はそんな私の憧れだった。女性ながら、国王陛下と共に国の為に働く姿がとても眩しく、そして羨ましく。
「あ!見えた!わぁ、素敵よね~」
「本当にお綺麗だわ」
「あんな素敵な女性になりたいわよね!」
そんな王妃様を近くで見ることが出来て、友人達と盛り上がったものだった。
「縁談?2度も離婚した方と?」
結局、私などが王妃様の様になれるはずもなく、舞い込んで来た結婚の話は、父親よりも年上の変態に金で買われるという、結婚という名の身売りだった。
学園では良い縁を見つけることが出来なかった私に婚約者はいない。申し込みを断るだけの理由も力も有りはしなかった。
一度だけ顔合わせをしたけれど………この男と口づけをするの?体を許すの?
私というひととなりを一切知らず、顔と体つきだけを舐める様に見てくるこの男と?
可憐で美しいって何それ。私の性格は欠片も可憐ではないけれど。どちらかというと苛烈だろう。
「お父様、無理です。気持ち悪くて初夜で股間を蹴り飛ばしてしまいそうだわ」
「……言い方に気を付けようか。レディの言葉じゃないよ」
だって気持ち悪い。あれは私を人として見ていないわ。女性を完全に下に見てる。奴隷の様に、家畜の様に、玩具の様に見る目だ。
「でもだって変態だと有名らしいわ。女性の泣き叫ぶ姿がお好きなのですって」
親切なご学友が、憐れむように、若干の愉悦を含んで教えてくれた。あの子も同類ね。人の不幸が楽しいらしい。
「デビュタントに賭けよう。お前の美しさなら、素敵な男性の心を掴めるはずだっ!」
……それが嫌なのだけど。見た目だけで決められても何も嬉しくない。でも、このままでは変態の妻だ。
「頑張るわ。いい男を射止めてみせましょう!」
「いや、だから言い方がね」
あの時は、あの変態以上の難物がやってくるとは思いもしなかったのだ。
デビュタントは楽しかった。綺麗なドレスを着て、クルクルと踊り、現実を忘れ夢の世界を堪能してしまった。
当初の目的を忘れた私を笑ってくれてもいい。
でも、こんな案件はいらなかったのよ!
「我が主が令嬢を望んでいます」
どうやって調べたのか、突然宿泊先までやって来たガタイのいい男は、普通の職種では無いだろうという雰囲気を纏っていた。これでも勘はいいほうなのよ。
「は、はぁ。あの、それはどういう」
お父様はすっかり圧倒されている。男と、目の前に積まれたお金に。
いくらあるの?と怖くなるが、それでも支度金の一部だと言われて更に驚く。でも、支度金って何。結局貴方の主も変態と同じで私を買いたいと言うのでしょう?!
どんどん苛々が募る。どうして女だというだけで、こうも軽く扱われるの!
男は契約書を提示した。そこには愛妾と記載されていた。
「愛妾?!いや、あの、娘は未婚です。さすがにこれはお受け出来ません」
お父様が断ってくれてホッとした。
「……今、縁談を申し込んできている伯爵は嗜虐趣味ですよ。ご令嬢の様なか弱い女性を甚振り、泣き叫ぶ姿に興奮する質です。2度目の妻は平民だったので、かなり好き勝手したようですね。体に消えない傷跡が幾つもあり、心を壊されて現在は治癒院に入っています。出て来れる可能性は低そうです。可哀想に。
………お嬢様はどうなるかな」
あのど腐れ変態め!!そしてコイツも。変態を使って脅してきている。私に言わせればどっちも変わらないわよ!
思わず睨みつけると馬鹿にしたように笑われた。
「ああ、これくらい気が強いと長く楽しめて更に喜ぶかもしれませんね。たぶん、明日には約束のデビュタントが終わったからと迎えの馬車が来るのでしょう。おめでとうございます」
お父様が陥落した。娘が殺されるかもしれないと、私の気の強さをよく分かっている父は想像してしまったようだ。
「お父様、愛妾など嫌です」
「……すまん、セレスティーヌ。お前が傷だらけにされるのはどうしても見たくないのだ」
そう言って泣かれると、私はそれ以上何も言えなくなってしまった。
「では行きましょうか」
「今からですか!?」
「顔合わせは必要でしょう」
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