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55.たくさんの愛と感謝を君に
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どうやらまたお世話になってしまったらしい。
これは絶対にそうだよね?
王族プロデュースPart2!
だからさぁ、おかしいって。
突然与えられた休日。理由を聞いても俺が不甲斐ないからとしか言われなかった。
とりあえず荷物をまとめておけ、と命令が下り、命令とあらば即実行するのは騎士の基本。
翌朝8時に馬車止めに集合と言われ、ちゃんと15分前行動致しました。
「団長?」
「乗れ」
厳めしい表情で下される指令。無駄口は許されない。
俺は一体何をしてしまったんだ?
暫く走らせると馬車が止まった。
ここは、教会?
「遅いぞ、馬鹿息子」
「父上?!」
何でここに?あ、母上も。それどころか兄上まで?
「ほら、時間が余り無いから!」
訳が分からないまま何処かに引っ張っていかれる。
「急いで着替えて。その後で髪をセットするんだから」
渡されたのは純白の……あっ!
これは絶対にそうだよね?
どうやら、今日は俺達の結婚式のようです。
急いで着替えて髪をセットしてもらって。
慌ただしく式次第の説明を受ける。
「父上これって」
「お前はどうも格好が付かないな」
「……面目ございません」
「だが、仕える方にこの様に大切にしてもらって。お前の働きぶりが知れてよかったよ」
そうだろうか。プロポーズで満足して式を挙げることを失念していたのに。
「この式はな、提案をされただけで、内容は両家で決めたんだ。すべて王家でやってしまっては負担だろうとな」
「……そうだったのですね」
「ドレスを選んだのはセレスティーヌだ。安心しなさい」
思わずホッとしてしまう。一度きりの花嫁衣装がアロイス様厳選だと、少し泣きそうだった。
「ほら、シャキッとしろ。自慢の花嫁なのだろう?」
「はい!」
格好悪いけれど、こうして皆に協力してもらってなんとか幸せになれている。ある意味凄いことだよね?
だって皆が俺達の幸せを願い、後押ししてくれているのだから。
義父上に手を引かれ、ゆっくりと歩いてくるセレスティーヌは女神の様に美しかった。
ヤバイ、もう泣きそう……
そんな俺に気付いてセレスティーヌがクスリと笑う。その幸せそうなこと!
病めるときも健やかなるときも。
誓いますよ、当然ですっ!
何なら来世も誓いたいくらい。
いつの間にこんなに好きになってしまったのかな。
でも、やっぱり次は真っさらな状態で出会いたい気もする。
君は教えてくれないけど、アロイス様のこと、好きだったよね?
何となく気付いてしまった。でも、恨みも妬みも嫌悪感も勿論ない。
だってそれでも君は拒んだ。
それが真実だから。
恋に落ちても、守りたいものの為に断ち切った君が更に愛おしかった。その潔癖さを俺は愛している。
それでもさ、次はただの男と女で、なんの柵もなく恋に落ちて結ばれたら、それはそれで嬉しい……なんて、結婚式で来世の妄想までしちゃう俺はどれだけ君に惚れてるのかな。
「おめでとう!」
「幸せになれよっ!」
家族だけでなく、手の空いた同僚達も駆け付けてくれた。さすがに王家参入はなくて安心した。
「こんなに祝ってもらえて幸せね」
「本当だな。感謝しかない」
皆に祝福してもらった今日という日を一生忘れることはないだろう。
「もし喧嘩しちゃったら今日を思い出そうね」
「喧嘩するの?」
「してもいいよ。だって違う人間だから感じ方も違うだろ?でも、そこで終わるんじゃなくて分かり合いたい。歩み寄りたい。だから我慢しないで。怒っていいし、詰ってもいい。でも、伝える努力はしよう」
「……やっぱり貴方が大好き」
や~め~て~!ここで襲いたくなっちゃうような笑顔は禁止っ!!
君の笑顔ひとつで絆される俺は、絶対に喧嘩しないかもしれない。
「キスしていい?」
「……いいですよ?」
もう夫婦なのにこんな会話をしちゃう俺を許して。
優しく、深く口付ける。
「俺も大好き」
「同じだね」
もう一度キスをする。
「あーだめ、夜まで待てないセレスティーヌ可愛い大好き!」
「……えっち」
トスッ。矢が刺さりました。ハートを射抜かれてしまいましたよ!
「結婚式の後は初夜だよね?」
「もうっ!」
真っ赤になるセレスティーヌが可愛過ぎる。
だってさ。お互いに新しい環境に馴染むのに精いっぱいで、休みが合わなかったり引っ越しだったりと忙しくて、その、まだ致していませんし!
「……お願い。夜まで待って?」
「ぐっっ、死ぬ、死ねるから……。ちゃんと待つからご褒美忘れないで」
小悪魔な妻に翻弄されています。
「………けだもの」
「ごめんなさい!」
あれ?喧嘩しちゃってる。たった一晩で。
だってセレスティーヌが可愛過ぎるのが悪い。
「酷い。私のせいにするの?」
「違います。君が大好き過ぎる俺が悪いです大好き可愛い幸せ。………ほんと大好き」
怒っているセレスティーヌを抱きしめ首筋に顔を埋める。
「やめて!変態なの?匂いを嗅がないで!」
「だって好きだもん」
「好きって言えば何でも許されるわけじゃないのよ?!ステイよ!待てっ!!」
「……わん」
これはこれでおかしなプレイだと分かっているのだろうか?
「嫌だった?」
「い、嫌じゃないけど!」
「じゃあ、好き?」
ああ、陛下が質問攻めにして好きと言わせたかった気持ちが分かってしまう。男なんて馬鹿な生き物だよね。
「……だってあんな!は、はしたないわ。みっともなかったでしょう?」
真っ赤に頬を染め、目に涙を浮かべて恥ずかしがられると……復活しちゃうから。止めて欲しかったら止めて。
「全然。俺は大喜びです。めちゃくちゃ滾りました。幸せだった」
「本当に?呆れてない?」
「どうして?セレスティーヌは呆れた?」
「……ううん。私で興奮してくれるのは……嬉しかったわ」
……これはセレスティーヌが悪い。
結局朝からまた美味しくいただき、休みが10日あって良かったと、こんな触れ合いが特別だけど普通だとセレスティーヌが覚えてくれるくらいには馴染んだ。
甘い甘い蜜月だった。
「お休みをいただきありがとうございました!」
10日振りの職場は何だか冷たかった。
「あれ?ルナ?エステル?」
アロイス様にぺったりとくっついたまま、チラリと見ただけでそっぽを向かれる。
たった10日で俺を忘れたのかっ?!
「朝飯なら俺がやったぞ」
まさかブラスさんに靡いてしまったのか!
「酷いです、俺の仕事なのに!」
「お前の仕事は護衛だろう。ほれ、黙ってそこに立っとけ」
……何故だろう。護衛として立っているのに、反省の為に立たされている気分だ。
そして、アロイス様は元気がない。
ご自分で提案されたのに、やはりショックだったのだろうか。
「アロイス様はどうされたのですか?」
「お前がいない間の臨時の護衛のせいで疲れてるだけだ。俺も仕事でプレヴァンまで行っていたから。国王の嫌がらせだろう」
げ。俺とブラスさんいなくて、知らない護衛が付いてたの?それは神経が休まらなかったのだろう。
そうか。大切な主を守れなかった俺を怒ってルナとエステルが冷たくしていたのか。
「アロイス様。おかげでとてもいい式になりました。感謝申し上げます」
謝罪は違うから感謝の言葉を伝える。
「うん、おめでとう」
なんだか窶れてしまっているが、それでも笑ってくれる。
「まあ、王女に密告しておいたから、今頃叱られていることだろう」
そうだよね。これはちょっと駄目な報復だ。
「やっぱり俺がいないと困っちゃうんですね!」
でも、陛下の悪口は言えないので、明るくなんでもないことかのように言ってみる。
「……そうだね」
デレた!陛下が認めちゃいましたよ!
思わずブラスさんを見てしまう。
「おい、尻尾をブンブン振ってないでちゃんと仕事をしろ。専属護衛騎士さんよ」
「はい!」
出世街道ではないかもしれない。それでも、なんて暖かな職場だろう。
昔のアロイス様からは信じられないことだ。
それもこれも全部セレスティーヌがもたらしたもの。
人の出会いって凄いことだよね。
たくさん泣いて、笑って、愛して。
また、どれだけの出会いがあるだろう。
いつか、俺達の子供にも会えるかな?
とっても楽しみだ。
これからも、たくさんの愛と感謝を君に。
【end】
これは絶対にそうだよね?
王族プロデュースPart2!
だからさぁ、おかしいって。
突然与えられた休日。理由を聞いても俺が不甲斐ないからとしか言われなかった。
とりあえず荷物をまとめておけ、と命令が下り、命令とあらば即実行するのは騎士の基本。
翌朝8時に馬車止めに集合と言われ、ちゃんと15分前行動致しました。
「団長?」
「乗れ」
厳めしい表情で下される指令。無駄口は許されない。
俺は一体何をしてしまったんだ?
暫く走らせると馬車が止まった。
ここは、教会?
「遅いぞ、馬鹿息子」
「父上?!」
何でここに?あ、母上も。それどころか兄上まで?
「ほら、時間が余り無いから!」
訳が分からないまま何処かに引っ張っていかれる。
「急いで着替えて。その後で髪をセットするんだから」
渡されたのは純白の……あっ!
これは絶対にそうだよね?
どうやら、今日は俺達の結婚式のようです。
急いで着替えて髪をセットしてもらって。
慌ただしく式次第の説明を受ける。
「父上これって」
「お前はどうも格好が付かないな」
「……面目ございません」
「だが、仕える方にこの様に大切にしてもらって。お前の働きぶりが知れてよかったよ」
そうだろうか。プロポーズで満足して式を挙げることを失念していたのに。
「この式はな、提案をされただけで、内容は両家で決めたんだ。すべて王家でやってしまっては負担だろうとな」
「……そうだったのですね」
「ドレスを選んだのはセレスティーヌだ。安心しなさい」
思わずホッとしてしまう。一度きりの花嫁衣装がアロイス様厳選だと、少し泣きそうだった。
「ほら、シャキッとしろ。自慢の花嫁なのだろう?」
「はい!」
格好悪いけれど、こうして皆に協力してもらってなんとか幸せになれている。ある意味凄いことだよね?
だって皆が俺達の幸せを願い、後押ししてくれているのだから。
義父上に手を引かれ、ゆっくりと歩いてくるセレスティーヌは女神の様に美しかった。
ヤバイ、もう泣きそう……
そんな俺に気付いてセレスティーヌがクスリと笑う。その幸せそうなこと!
病めるときも健やかなるときも。
誓いますよ、当然ですっ!
何なら来世も誓いたいくらい。
いつの間にこんなに好きになってしまったのかな。
でも、やっぱり次は真っさらな状態で出会いたい気もする。
君は教えてくれないけど、アロイス様のこと、好きだったよね?
何となく気付いてしまった。でも、恨みも妬みも嫌悪感も勿論ない。
だってそれでも君は拒んだ。
それが真実だから。
恋に落ちても、守りたいものの為に断ち切った君が更に愛おしかった。その潔癖さを俺は愛している。
それでもさ、次はただの男と女で、なんの柵もなく恋に落ちて結ばれたら、それはそれで嬉しい……なんて、結婚式で来世の妄想までしちゃう俺はどれだけ君に惚れてるのかな。
「おめでとう!」
「幸せになれよっ!」
家族だけでなく、手の空いた同僚達も駆け付けてくれた。さすがに王家参入はなくて安心した。
「こんなに祝ってもらえて幸せね」
「本当だな。感謝しかない」
皆に祝福してもらった今日という日を一生忘れることはないだろう。
「もし喧嘩しちゃったら今日を思い出そうね」
「喧嘩するの?」
「してもいいよ。だって違う人間だから感じ方も違うだろ?でも、そこで終わるんじゃなくて分かり合いたい。歩み寄りたい。だから我慢しないで。怒っていいし、詰ってもいい。でも、伝える努力はしよう」
「……やっぱり貴方が大好き」
や~め~て~!ここで襲いたくなっちゃうような笑顔は禁止っ!!
君の笑顔ひとつで絆される俺は、絶対に喧嘩しないかもしれない。
「キスしていい?」
「……いいですよ?」
もう夫婦なのにこんな会話をしちゃう俺を許して。
優しく、深く口付ける。
「俺も大好き」
「同じだね」
もう一度キスをする。
「あーだめ、夜まで待てないセレスティーヌ可愛い大好き!」
「……えっち」
トスッ。矢が刺さりました。ハートを射抜かれてしまいましたよ!
「結婚式の後は初夜だよね?」
「もうっ!」
真っ赤になるセレスティーヌが可愛過ぎる。
だってさ。お互いに新しい環境に馴染むのに精いっぱいで、休みが合わなかったり引っ越しだったりと忙しくて、その、まだ致していませんし!
「……お願い。夜まで待って?」
「ぐっっ、死ぬ、死ねるから……。ちゃんと待つからご褒美忘れないで」
小悪魔な妻に翻弄されています。
「………けだもの」
「ごめんなさい!」
あれ?喧嘩しちゃってる。たった一晩で。
だってセレスティーヌが可愛過ぎるのが悪い。
「酷い。私のせいにするの?」
「違います。君が大好き過ぎる俺が悪いです大好き可愛い幸せ。………ほんと大好き」
怒っているセレスティーヌを抱きしめ首筋に顔を埋める。
「やめて!変態なの?匂いを嗅がないで!」
「だって好きだもん」
「好きって言えば何でも許されるわけじゃないのよ?!ステイよ!待てっ!!」
「……わん」
これはこれでおかしなプレイだと分かっているのだろうか?
「嫌だった?」
「い、嫌じゃないけど!」
「じゃあ、好き?」
ああ、陛下が質問攻めにして好きと言わせたかった気持ちが分かってしまう。男なんて馬鹿な生き物だよね。
「……だってあんな!は、はしたないわ。みっともなかったでしょう?」
真っ赤に頬を染め、目に涙を浮かべて恥ずかしがられると……復活しちゃうから。止めて欲しかったら止めて。
「全然。俺は大喜びです。めちゃくちゃ滾りました。幸せだった」
「本当に?呆れてない?」
「どうして?セレスティーヌは呆れた?」
「……ううん。私で興奮してくれるのは……嬉しかったわ」
……これはセレスティーヌが悪い。
結局朝からまた美味しくいただき、休みが10日あって良かったと、こんな触れ合いが特別だけど普通だとセレスティーヌが覚えてくれるくらいには馴染んだ。
甘い甘い蜜月だった。
「お休みをいただきありがとうございました!」
10日振りの職場は何だか冷たかった。
「あれ?ルナ?エステル?」
アロイス様にぺったりとくっついたまま、チラリと見ただけでそっぽを向かれる。
たった10日で俺を忘れたのかっ?!
「朝飯なら俺がやったぞ」
まさかブラスさんに靡いてしまったのか!
「酷いです、俺の仕事なのに!」
「お前の仕事は護衛だろう。ほれ、黙ってそこに立っとけ」
……何故だろう。護衛として立っているのに、反省の為に立たされている気分だ。
そして、アロイス様は元気がない。
ご自分で提案されたのに、やはりショックだったのだろうか。
「アロイス様はどうされたのですか?」
「お前がいない間の臨時の護衛のせいで疲れてるだけだ。俺も仕事でプレヴァンまで行っていたから。国王の嫌がらせだろう」
げ。俺とブラスさんいなくて、知らない護衛が付いてたの?それは神経が休まらなかったのだろう。
そうか。大切な主を守れなかった俺を怒ってルナとエステルが冷たくしていたのか。
「アロイス様。おかげでとてもいい式になりました。感謝申し上げます」
謝罪は違うから感謝の言葉を伝える。
「うん、おめでとう」
なんだか窶れてしまっているが、それでも笑ってくれる。
「まあ、王女に密告しておいたから、今頃叱られていることだろう」
そうだよね。これはちょっと駄目な報復だ。
「やっぱり俺がいないと困っちゃうんですね!」
でも、陛下の悪口は言えないので、明るくなんでもないことかのように言ってみる。
「……そうだね」
デレた!陛下が認めちゃいましたよ!
思わずブラスさんを見てしまう。
「おい、尻尾をブンブン振ってないでちゃんと仕事をしろ。専属護衛騎士さんよ」
「はい!」
出世街道ではないかもしれない。それでも、なんて暖かな職場だろう。
昔のアロイス様からは信じられないことだ。
それもこれも全部セレスティーヌがもたらしたもの。
人の出会いって凄いことだよね。
たくさん泣いて、笑って、愛して。
また、どれだけの出会いがあるだろう。
いつか、俺達の子供にも会えるかな?
とっても楽しみだ。
これからも、たくさんの愛と感謝を君に。
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