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悪虐氷姫-2
しおりを挟むお母様を亡くしたお父様は、1人で公務をこなす事が難しくなり、子供達の養育を他の者に任せる事にしました。
ダイアナ様のたっての希望でアリシアお姉様は王妃宮で、アリステアお兄様は王太子宮で伯父である宰相のフォルトナート公爵様の養育を、(フォルトナート公爵様は私達のお母様のお兄様なのです。)そして私は魔力暴走を止める事の出来る魔術師団団長のダリウスダン=ローレル伯爵の元で養育される事となったのです。
ダイアナ様の元で養育されたアリシアお姉様はやがて
「私のせいで敬愛するお母様を失った。」
「私がお母様を殺した。」とダイアナ様に吹き込まれ、私を憎むようになりました。
実の姉に疎まれ、憎しみをぶつけられる毎日。そして私が3歳の時、アリシアお姉様に突き飛ばされ、お姉様は私を叩こうとしました。
私は恐ろしさのあまり魔法を使って私を叩こうとしたアリシアお姉様の手を凍らせてしまいました。
狂ったように泣き喚くアリシアお姉様。
「シルビアリリィ王女がアリシアローズ王女を殺そうとした。」
そんな噂が王宮中を駆け巡りました。
幸い、アリシアお姉様の手はローレル伯爵のおかげで事なきを得ました。
でも、その日から私は王宮の人々に、腫れ物を扱うような態度を取られるようになったのです。
お父様は私を執拗に憎んで攻撃しようとするアリシアお姉様や、悪意ある噂から私を守る為、私を離宮に移しました。
魔力制御がまだ上手く出来ない私のせいで魔力酔いを起こす使用人は、私の側に寄ることも出来ませんでした。
私の側には魔術師団団長であるローレル伯爵とその妻であるイレーネ夫人しかいませんでした。
アリシアお姉様にはそれからも毛虫のように嫌われ、私が何かする度に、それは悪評として周囲にばら撒かれました。
悲しくて癇癪を起こすと周りが凍りつき、周囲の人からは更に恐れられたのです。
物心がつく頃には既に、私は孤独と言うものを誰よりも理解していました。
12歳になって、私は貴族魔法学園に通うようになりました。
そこでも私は一人ぼっちでした。
何故か、女子生徒には完全に無視されました。
腐っても王女である私に
「その態度は無いでしょう」と思いましたが、学園に通う内その理由がわかりました。
当時、学園で5年生になるアリシアお姉様が私の悪評をばら撒いていたのです。
王国の薔薇と言われ、生徒会に籍を置き、第一王女と言う身分のアリシアお姉様は生徒達から女王の様に慕われていました。
そんなアリシアお姉様が流した噂は5年の間に全生徒にしっかりと認知され、私は一度も会ったことがないにもかかわらず、悪虐氷姫としてその名を馳せていたのです。
入学して1年目私は学園の何処にも身の置きどころが無く、たった1人でいちねんをたえました。
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