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プロポーズ-4
しおりを挟む【シルビア】
私とリオネル殿下の話は、瞬く間に王宮中に広がりました。
まだ正式にお返事をした訳ではありませんが、国王であるお父様が滞在の延長を許したと言う事は、リオネル殿下の求婚をお受けしても良いと判断されたという事です。
「はぁ…」
私は今、リオネル殿下から求婚された日から、毎日次々と贈られてくるプレゼントに物凄く困惑しています。
今迄この様に私と距離を詰めて来ようとする人はいませんでした。
王宮でも学園でも第二王女と言うのに、私の評判は最悪で、誰も私に関わりたくない事が当たり前で、何時でも私は1人ぼっちだったのです。
離宮の使用人達は皆んな優しかったですが、友人になれる訳ではありません。
12歳になって学園に入学すれば友人が出来るかもと期待しましたが、学園では既に私の悪い噂が蔓延していて、私と交流を持とうとする人は1人もいませんでした。
教室にいてもヒソヒソと噂され目が会うと逸らされました。
2年になって私は騎士科を選択しました。
騎士を目指す者なら王女であり、女性である私に、理不尽なマネをする者は居ないだろうと考えたからです。
それに、自分の身を守れる位の護身術を学ぶのは、自分の為になると思いました。
そして、魔法剣士を目指す事で、魔力の制御をもっと上手く出来るようになれるかもと思ったからです。
騎士科は今迄よりずっと居心地が良かったです。
騎士を目指すだけあって皆んな弱い者に優しくて私は1年の時の様なつまらないイジメを受ける事もありませんでした。
私は魔法と剣術にのめり込み、ただひたすら訓練に励みました。
そんな私を見て、皆んな少しずつ私に心を開いてくれる様になったのです。
訓練場では仲間として冗談を交わす事も出来るよう様になりました。
私は初めての経験にとても浮かれていました。
でも、そんな楽しい日々も長くは続きませんでした。
知らない内に
「第二王女が騎士科の男子に色目を使っている。」
そんな噂が学園中に広がっていたのです。
またしても、アリシアお姉様が騎士科に婚約者がいる令嬢達に
「あなたの婚約者が妹(シルビア)に狙われている。」
そう言って令嬢達の嫉妬心を煽っていたのです。
その為、婚約者に誤解されたくない仲間達は、私と距離を置くようになりました。
私はあっと言う間に又1人ぼっちに戻ったのです。
お姉様に抗議してみましたが一笑に伏され、相手にもされませんでした。
そして私と殿下の婚約の話を聞いたお姉様は、早速殿下に私の悪評を告げ口していると聞きました。
私は又、誤解されてあの方に嫌われてしまうのでしょうか…
「それは嫌だ」
私はそう強く思いました。
あの温かい瞳が、冷たく私を見つめるのを想像するだけで胸が痛い程悲しくなります。
リオネル殿下のあの優しさを失いたくない。
私も愛されたい。
たった1人で良いから愛してくれる人が欲しい。
それが殿下だととても嬉しい。
そう思ってしまったのです。
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