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国王の後悔-2
しおりを挟む第二王女シルビアはダイアナの代わりに政務を任せる事の出来る妃を迎える必要に駆られて娶った第二妃マリエルとの3番目の子供だった。
マリエルは自分の立場をよくよく理解し、私に嫁いでくれた美しく、賢く、慈愛に満ちた女性だった。
ダイアナに振り回され、ほとほと疲れ果て、疲弊していた私を公私にわたり救ってくれた女神だった。
私に嫁いですぐにアリシアを身籠り、出産。その3年後、王太子アリステアを出産した。
二人とも私によく似た金の髪、エメラルドの瞳の美しい子供達だった。そして、更に2年後マリエルそっくりのシルビアが生まれた。
だが、シルビアの魔力はとても膨大でマリエルはその時の出産ですっかり身体を壊してしまった。
そして、一年も経たずにマリエルはこの世を去った。
私の公務は再び滞り、私は常に忙しく、限界を迎えようとしていた。
そのために子供達の事は乳母とダイアナに任せきりになってしまった。
それがいけなかったのだ。
まだ5歳だったアリシアはすっかりダイアナに洗脳され、事あるごとにシルビアをいじめるようになっていた。
シルビアはまだ幼く、膨大な魔力に振り回され、制御出来ずに時々王宮を壊したり、メイドを凍らせたりしていた。
私はダイアナにシルビアに対する悪意ある噂をアリシアに吹き込むのを止めるように言ったが、ダイアナとアリシアのシルビアに対する仕打ちは治まることはなかった。
ある日、シルビアは姉妹喧嘩の末、アリシアの腕を凍らせてしまった。
その事をきっかけに、私は正妃とアリシアの悪意からシルビアを守る為、まだ3歳だったあの子を離宮に閉じ込めた。
そしてダイアナからアリシアを引き離し、側妃に預け、ダイアナと関わりのない新しい侍女と護衛をつけた。3人を引き離した事で私は安心していた。
だが、シルビアが5歳の時、事件は起こった。
ダイアナのアリシアへの洗脳はまだ終わっていなかったのだ。
アリシアにつけた侍女はいつの間にかダイアナに買収され、いまだにアリシアにシルビアに対する悪意を植え付けていたのだ。
私は月に一度シルビアと一緒に昼食を取り、普段の様子を聞いていたのだが、その日、事件が起こった。
一緒に遊ぼうと、アリシアがシルビアを連れ出し、王宮地下にある転移陣に連れて行き、シルビアを魔物の森へ飛ばしてしまったのだ。
仲良く手を繋いで走っていく2人に私はすっかり気を緩めていた。
しばらくしてアリシアとシルビアの姿が見えなくなっている事に気付いたのだ。
王宮中の者を総動員して2人の行方を探したが、どこにも見つからない…
王宮の外に出たのか?
それともこの宮の中で誘拐されたのか?
辺りは騒然としていた。
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