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魔術学園-2
しおりを挟む翌朝、約束どおりリオが朝食にやって来ました。
二人で食事をした後、馬車で学園まで送ってくださいます。
馬車の中では隣同士に座り、ずっと手をつないで昨日の学園での様子を楽しそうに聞いてくださいます。
学園に着くと、
「シルビア」
私の名を呼び、抱き寄せて口づけを3秒…
離れたかと思えば名残惜しそうにもう1秒…
朝からリオが甘くて困ります。
リオのエスコートで馬車を降りた私を見たシンディが呆れた様子でリオをたしなめていました。
「殿下、程々になさって下さい」
赤くなっている私の腰を抱いたままリオは
「シンディ、後は頼んだよ」
しれっとそう言って、帰って行きました。
教室に入るとナビエ様が
「おはようございますシルビア様」
そう言いながら私の所へ来て下さいました。
「昨日は何もかも慣れない事でお疲れではありませんでしたか?」
「おはようございますナビエ様、昨日は大変お世話になりました。ナビエ様のお陰でとても楽しい1日が過ごせました。ありがとうございます」
「私達、もうお友達ですもの、お礼なんておよしになって、さあもうすぐ先生が来られますわ、席に参りましょう」
「はい」
お友達…
嬉しい…
初めてのお友達です。
私とナビエ様は隣同士に座り、一緒に授業を受け、休み時間にはナビエ様とお友達のハンナ様、ミランダ様も加わって楽しくお互いの事をお喋りして、私達4人はあっと言う間に仲良し4人組になりました。
時々、ナビエ様の婚約者、ワイオミング公爵子息様も一緒にお昼を食べたり、ハンナ様、ミランダ様の婚約者の方を紹介してもらったりもしました。
毎日が楽しくて、充実していました。
朝はリオと一緒に朝食を取り、学園まで馬車でリオに送ってもらいます。
たった10分程の道のりですがリオと手を繋いで学園の様子やナビエ様達お友達の話を聞いてもらったり、リオの話を聞いたりします。
月の日から木の日までの4日間を学園に通い、金の日と土の日は王城図書館で午後、グレース先生の授業を受けます。
リオに時間があれば、授業の後リオの住む王太子宮で晩餐をご一緒します。
日の日は王妃様のお茶会に毎週招待され、学園での様子やグレース先生との授業の様子をポツポツとお話します。
エマとキャロルは相変わらず私に対して嫌味な態度を改めようとはしませんが、私はシンディとビビアンにガッチリ守られて、毎日楽しくて幸せな日々を送っていました。
光の裏には影がある
全ての人が私の味方であるとは限らない
そんな基本的な事を今更のように思い出したのです
学園に入学して1週間
私の過去の悪評が学園でまことしやかに噂され始めたのです。
私の悪い噂が流れ出したのは学園に通う様になって1週間ほどした頃からでした。
噂と並行して嫌がらせも始まりました。
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