悪虐氷姫の幸せな結婚

nao

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討伐依頼-6

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【ムリカ=エンカント】


欲しい
あの娘が欲しい
あの美貌
あの魔力
あの身体

あの美しい銀の髪がベッドの上に広がり、熱い視線を私に向ける様を想像するだけで私の男が身を起こす

あの娘が欲しい

この胸の高鳴り
この胸の痛み

彼女の事を想うだけでこの胸が切なく張り裂けそうになる

あの娘が欲しい

どうすれば手に入る?
彼女は強い
私等では全く歯が立たないだろう
あの魔力を何とかしなければ
奴隷用の拘束具を使うか?
あの細くたおやかな首には似合わないだろうがあの娘を得る為ならば致し方ない

王子はどうする?
あの邪魔な男
彼女は自分の物だと言わんばかりのあの態度
腹の中でマグマが湧き立つようだ
だが、あの男も強い
あれを出し抜くのは骨が折れそうだ

まずは彼女の為に隠れ家を用意しなければ…
彼女に薬の類は全く効かないと聞いた
彼女の傍に行って直接魔導具を付けたいが、あの王子がそれを許さないだろう

女を使うか?
ローナ(妹)を使って王子を遠ざけるか?

魔力制御の魔導具
奴隷用の拘束具
対象相手を昏倒させる魔導具

魔導具は揃っている
後はタイミングだけ

竜討伐がたった3日で終わってしまった為、彼女達はすぐにでも王都に戻ってしまうかもしれない

時間が無い
急がなければ…

そう思っていたのに
チャンスが向こうからやって来た
王子が彼女を離したのだ

私は急いでローナを呼び出し、魔導具を持たせて彼女の元へやった

不協和音で対象の意識を奪い昏倒させる魔導具を発動させて護衛の3人を気絶させた

あの音を聞いても彼女は立っていた
やはり強い
なんて素晴らしいんだ

私は柱の影からその様子をこっそりと覗いていた
ローナには耳栓を渡してある
もちろん私も

ローナは賢い
護衛を人質にして、まんまと奴隷用の拘束具を彼女の首に嵌めさせた
やったぞ!
これで彼女は私の物だ
彼女はもう私に逆らう事は出来ない
私に逆らえば拘束具が作動して、彼女の首を絞めるようになっている
解除の条件は私の血だ
私でないと解除は出来ない
死にたくなければ、私の言う事を聞くしかないのだ

ローナは3人を人質にして上手く彼女を宮殿から外へ出した
馬を用意して私の隠れ家へ彼女を連れて来るのに成功した

私の隠れ家は砂漠の真ん中にある
砂漠を知らない者に脱出は不可能だ
あそこは父上にも秘密にしている
私のお気に入りを囲う私だけのハーレム

ハハハハハ…………

まんまとあの王子を出し抜いてやった
なんて愉快なんだ

急いで隠れ家に戻り、彼女のいる部屋へ向かった
この扉の向こうに彼女がいる
私の胸が高鳴る
扉を開けると彼女はこちらを向いて静かに佇んでいた

あぁ…なんて美しい
しなやかな身体はまだ少女らしさを残している
なのに胸は充分なボリュームがある
あぁ…なんて艶めかしいんだ

首には奴隷用の拘束具
手首には魔力を吸い取る手錠
絶望をその瞳に映している姿を予想していたのに彼女は力強い瞳で私を睨みつけている
緩いカーブを描く銀の髪は魔力が溢れて揺らめいていた
あぁ…なんて美しいんだ

そして私が彼女に触れようとした瞬間
私の指先が凍りついた

は?
何故?
彼女は私に逆らえない筈なのに…

彼女の身の内から魔力が溢れてくる
首の拘束具が凍りつきパリーンと砕け散った

彼女の銀の髪がまるで蛇のようにうねり淡く光って私に襲いかかってくる

あぁ 冷たい…
私はこのまま凍りついて死ぬのか?
あぁ恐ろしい…
身が震える

私はとんでもない化け物に手を出してしまった

私の隠れ家が凍りついていく

この砂漠の中に氷山が現れるなんて…

あぁ 冷たい…

あぁ 寒い…

もう うごけない…

もう …























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