流石に異世界でもこのチートはやばくない?

裏おきな

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第90話

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「それじゃあそろそろ行くとするか」

俺達はマイルームで朝食を食べ終えると、森で発見されたダンジョンの入り口に向かおうとしていた。

「はい分かりました。レン様」

「うん。ご主人様」

レンの言葉にラミアスとラクスが返事をした。今マイルームに居るのは、レン達の他にエマとフラウも朝食をとっていたのだった。何故此処にフラウも居るのかというと、朝方までダンジョンの情報の整理をしいて、エマも同じく寝ていないだろうと心配し、エマの部屋に来てみたらそこには、エマの姿はなくもしやと思い。フラウもマイルームに来てみると。レンの横で裸で寝ているエマをみて状況を把握して。フラウが行動を起こし朝の状況になっていた。

「レン気をつけてね?」

「ああ大丈夫だよ」

「レンさん報告では、ダンジョンの周りにはモンスターの姿は無いようです」

「そうか……でも。近くに隠れてるかも知れないから。油断せずに行ってくるよ」

レンはエマとフラウにそう言うと、2人は自分達の入ってきた扉から戻って行った。それを見届けたレン達は自分達も森に帰り、ダンジョンを目指した。



「モンスター居ませんねレン様」

「そうだな……ラクスどうだ?」

「…………モンスターの反応ないよご主人様?」

レンはモンスターが居ないのを確認すると、目の前に土が5m四方盛り上がり中心部が、3m四方穴の開いてる入り口に入って行った。


「へ~ここも光苔があるんだな」

「そうみたいですね」

ダンジョンの中は足下に、光苔があり明るくなっていた。道幅は5m四方程で真っ直ぐ続いていた。暫く進と。

「ご主人様!モンスターの反応だよ!ブラックウルフ3匹」

ラクスの声でレンとラミアスは戦闘体勢になっていた。

「ありがとうラクス。じゃあさっさと片付けて先に進か」

「はい!」

「うん!」

今のレン、ラミアス、ラクスの実力では。ブラックウルフでは太刀打ち出来なく。瞬殺の如く倒されてしまった。

「お、このダンジョンでも、討伐ポイントが貰えるみたいだな!それと聞いていた通りモンスターは倒されると、消えてアイテムを落とすんだな」

「そうみたいですね。私もダンジョンは初めてなので、驚きですね」

「ご主人様はい!こんなの落ちてたよ?」

「これはブラックウルフの爪と牙か?」

ラクスが取ってきた、アイテムを受け取り先に進事にした。道は途中でT磁路に別れており、ラクスの索敵で正解の道が解るので、迷わず進事が出来ていた。途中ブラックウルフの他、見た事の無い熊のモンスターでブラックベアが出てきたがこれも。ラクスの狙撃1発で倒してしまった。

「ん~歯応えの無い敵ばかりだな?」

「そんな事無いんですよ本当なら、実際今倒したブラックベアは相当強いんですから」

ブラックベアは3m程の巨漢で、その大きさなのに動きが早く、Bランク冒険者でも死んでしまう事もある。これは通常森に居るブラックベアの強さだ。だが今はダンジョンの中ではモンスターは強さが上がっている。それでも瞬殺するんだから。レン達3人の実力は相当に上がって居るのであった。

「ご主人様。この先に下に降りる階段があるよ」

「そうか。それにしてもこのダンジョンは、どの位の階層何だろうな?」

「フラウさんの話だと、まだできたばかりなので。そんな深く無いだろうって話でしたね」

「うん。索敵でも今居る階層しか解らないから、下に降りてみないと駄目だね」

階段を降りていくと、そこは上の階と同じだった。だがモンスターはオーガになっていた。

「なる程これがオーガか!少しは楽しませてくれるのかな?」

オーガは2m程の大きさで、緑色の体に鬼のような顔をしていた。手には大きな金棒を持っていて。あの大きな腕で攻撃を受けたら、体がグシャグシャになるであろう。そしてそのオーガは3匹現れていた。

「よし1人1匹だな」

レンは1匹の前に立ち、白鞘を抜き正眼に構えていた。オーガはレンに袈裟斬りのように斬りつけてきたが。それをレンは容易く左に避けて、オーガが金棒を持つ右腕の肘下を切り裂いた。金棒はそのまま腕ごと地面に落ち、オーガは何が起きたか分からなかった。


「脆い腕だな……とっ!」

パン!

レンは腕ごと斬り落とすと、左手に357マグナムを持ち、オーガの頭を撃ち抜いて倒した。

(2人はどうだろう?)

ラクスは宙に浮きながら、狙撃で両太股を撃ち抜き動きを封じ眉間を撃ち抜き倒した。そしてラミアスはオーガの四肢を舞うように切り落とし、最後に首を切り落として倒した。

「うわぁ二人共容赦ないなぁ」

「それはレン様も変わりませんよ?」

「そうだよ!ご主人様もだよ!」

「そ、そうか?」

「あ。ご主人様オーガが角を落としたよ」

「ほーでも。角なんて何に使うんだ?」

「確かオーガの角は、筋力増加の薬になるので買取が高い筈ですよ!オーガを倒すのは大変なので希少らしいです」

「やけに詳しいな?ラミアス」

「それはまだ私が冒険者になりたての時に、筋力増加の薬でモンスターを倒そうとしたけど。あまりの値段の高さに驚き。素材を集めようかと調べたからです」

「なる程ちなみにその薬はいくらなんだ?」

「1つ金貨1枚です……」

「確かにそれは高いな……」

「はい!ですから素材を調べた時、オーガの角を使うと知って諦めました」

「そうかじゃあついでに、角を集めるか!」

「はい!」

「じゃあオーガを探すね!」

それからレン達は、オーガをラクスの索敵で探し周り。角を集めながら先にダンジョンを進んで行った。





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以前投稿していた「おっさんが異世界で犬になったらしい」を加筆修正をし作品名を変えて新しく投稿してみました。もしよろしければそちらも読んでもらえたら嬉しいです。


犬好きおっさんが異世界で犬になったらしい?しかも犬なのにテイマーだと!

http://www.alphapolis.co.jp/content/cover/595110285/

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