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第五章 再会
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波多野家から来た男に連れられて勝の実家を訪れた後、二人は夕飯をご馳走になってから帰宅した。
やれやれと居間に腰を落ち着けてはみるが、やはり波多野家と違って隙間風が辛い。
ガタガタと風に揺れる窓ガラスとそこから吹き付ける細く冷たい風に二人して苦笑すると、少し早い時間だが布団に潜り込むことにした。
時間は寝るにはまだ幾分早く、清一郎はもちろん、勝も目が冴えているようだった。
もぞもぞと寝返りを打ったあとで、清一郎に話しかけてきた。
「……やはり進駐軍は郷の解放を要求してきたか。」
「そうじゃなあ。」
波多野家に呼ばれた用事はこれだった。
日本の統治を任されている彼らに知らない土地があってはいけないが、郷は“沖の人間”は一切受け入れない。
波多野家としてもどうしたものかと頭を悩ませていた折に清一郎が復員し、その議論に加わわっていた。
「郷の在り方も限界じゃ。沖の文化はどんどん進む。船も港も家も、全部が良くなっていくもんを見て閉じ籠もるっているんは、どこかで皆我慢できなくなる。……まあ、銃一丁あれば解決するかもしれんがな。」
清一郎が使っていた銃剣一つあれば沖の恐ろしさは植え付けられるし、アメリカ兵の持つマシンガンがあれば簡単に郷は滅びる。
それを伝えるために清一郎が郷の集会所に行けるよう、波多野家と行商人とで交渉が進んでいる最中でもあった。
「だがここ数年、ずいぶん頑なだと聞いたぞ。」
「それは五年前、依代を捧げられんかったせいだと俺は思っとる。」
海鳴き様はもう郷にはいない。勝の中にいる。
そのことで郷の長やその周りは怯えているのではないかと清一郎は考えていた。
彼らはおそらく依代の末路……心を食われ動く屍になったトキ子を知っていたはずだ。海鳴き様への信仰とは別に、伝承が現実だと知っている。
依代のない今、海鳴き様の加護を得ようと躍起になって沖との行き来を固く禁じているのかもしれない。
「だから、俺の腹を見せよう思っとる。もう海鳴き様は沖に行ってもええって言っとるって説得するつもりじゃ。」
「だが、お前の家族が危険なのでは……。」
「郷に大砲撃ち込まれるよりマシじゃ。この家にあと六人は狭いしのう。」
清一郎の腹には郷の人間が“依代の印”と考える禍々しい、燃え尽きた紙片のような痣が残されている。
きっと彼らは清一郎を新たな依代だと思い込み、話を聞いてくれるだろう。
ただしそれは清一郎の家族を利用されてしまう危険性も孕んでいた。
勝の心配は痛いほどよく分かったが、今はこれより他に方法がない。
「そうだな。……もし開かれたら、一番幼い子だけでも連れてくるといい。まだ学校に行く年頃だろう?」
勝のその言葉が、確かに健やかに育っていれば十一になる末の清三郎を思い起こさせた。望めば十四のハル子も呼び寄せるのも良いだろう。
郷に置いてきた幼いままで止まった二人の顔と、すぐ下の弟妹の顔を思い浮かべて黙ってしまう。
清二郎は十九、立派な郷の男になっただろう。十六になったフミにはそろそろ嫁ぎ先が決まったかもしれない。
郷を裏切ったことで辛い思いをさせていないか心配ではあるが、郷が開かれればそれも変わるだろう。恨み言は夜通し聞いてやる覚悟だ。
考えを巡らせてぼんやりと天井を見つめる清一郎の横顔に勝の視線が注がれる。
何か言いたそうな雰囲気を感じ取り、清一郎が寝返りを打つと、勝はそれから逃げるように背を向けた。
「……私は、満州で終戦を迎えた。」
どうしたのかと布団を剥いで起き上がろうとした清一郎に、勝が意を決したような震える声でそう語った。
「ソ連や中国人に追われた私を親切な女と子どもが助けてくれたのだ。一時は中国人になりすまして仲間がどこかへ連れ去られるのを見ていた。」
和夫の話が清一郎の脳裏に過った。やはりあの時和夫が見せた窓ガラスが震えるほどの強い感情を勝も知っていた。
「……その後、日本人を集めた寺院に行ったが、そこでは寒さと飢えと病気でたくさんの人間が倒れていった。その頃からだ、海鳴き様が静かなのは。」
勝の声が細かく、大きく震えている。
きっと毎晩夢に出てくる光景を思い出しているのだ、と清一郎は瞬時に悟った。その背中は頼りなくて自分を守るのに必死に見える。
「きっと恨みの行く末を見たからだろう。差別を受ける中国人や朝鮮人と共に怒っていたが、彼らが我々に復讐を遂げた結果、多くの人が還らぬ人になり、葬儀もままならぬまま知らない土地で骨になった。」
すすり泣く声で話を閉じた勝をどうしても抱きしめたくなった。
勝は寒さと飢えに苦しみ、同胞が死んでいくのをずっと見てきた。
それを今でも悼んでいて、助けられなくてすまないと泣き続けているのだと思うと、その傷が癒せないと知っていても抱きしめて慰めたかった。
「皆、生かしてやりたかったのに……私は、何も……無力だった…………。」
ああ、勝と同じ景色を見てきたのなら、今沈黙を守ってくださっているのなら、布団越しにこの可愛そうな男を慰めるのをどうか許してください――。
そう願いながら起き上がったとき、こちらに振り向いた勝と目が合い、動きが止まる。
潤んだ瞳が夜のわずかな光を映し出し、清一郎を捉えた。
瞬きをしそれを頬に伝わせると、清一郎に懇願するように声を絞り出す。
「……お前は、どうだったのだ。」
「え?」
「昼間菓子をくれたあと、お前がどこか遠くにいるように思えたのだ。……あのとき何が見えていたのか、聞いてもいいか?」
突然満州の話をしたのが勝なりの誠意だと察して、清一郎は胸を撫で下ろした。
パラオで受け取った丁寧に織られた封筒、四角く止めはねが守られた文字、それらも全部勝だったのだと改めて実感をして笑みがこぼれる。
だが、あの島で起きたことを流暢に話すにはまだ時間が必要で、浅くなりそうな呼吸を整えながら、震えてきたのは寒さのせいだと言わんばかりの勢いで布団に戻った。
そこで何から話そうかと、清一郎は慎重に言葉を選んで口を開いた。
「……玉砕攻撃を仕掛けたんは知っとるか?」
「ああ。もちろんだ。」
「……あの後、俺は仲間の死体の下で目を覚ましたんじゃ。」
やれやれと居間に腰を落ち着けてはみるが、やはり波多野家と違って隙間風が辛い。
ガタガタと風に揺れる窓ガラスとそこから吹き付ける細く冷たい風に二人して苦笑すると、少し早い時間だが布団に潜り込むことにした。
時間は寝るにはまだ幾分早く、清一郎はもちろん、勝も目が冴えているようだった。
もぞもぞと寝返りを打ったあとで、清一郎に話しかけてきた。
「……やはり進駐軍は郷の解放を要求してきたか。」
「そうじゃなあ。」
波多野家に呼ばれた用事はこれだった。
日本の統治を任されている彼らに知らない土地があってはいけないが、郷は“沖の人間”は一切受け入れない。
波多野家としてもどうしたものかと頭を悩ませていた折に清一郎が復員し、その議論に加わわっていた。
「郷の在り方も限界じゃ。沖の文化はどんどん進む。船も港も家も、全部が良くなっていくもんを見て閉じ籠もるっているんは、どこかで皆我慢できなくなる。……まあ、銃一丁あれば解決するかもしれんがな。」
清一郎が使っていた銃剣一つあれば沖の恐ろしさは植え付けられるし、アメリカ兵の持つマシンガンがあれば簡単に郷は滅びる。
それを伝えるために清一郎が郷の集会所に行けるよう、波多野家と行商人とで交渉が進んでいる最中でもあった。
「だがここ数年、ずいぶん頑なだと聞いたぞ。」
「それは五年前、依代を捧げられんかったせいだと俺は思っとる。」
海鳴き様はもう郷にはいない。勝の中にいる。
そのことで郷の長やその周りは怯えているのではないかと清一郎は考えていた。
彼らはおそらく依代の末路……心を食われ動く屍になったトキ子を知っていたはずだ。海鳴き様への信仰とは別に、伝承が現実だと知っている。
依代のない今、海鳴き様の加護を得ようと躍起になって沖との行き来を固く禁じているのかもしれない。
「だから、俺の腹を見せよう思っとる。もう海鳴き様は沖に行ってもええって言っとるって説得するつもりじゃ。」
「だが、お前の家族が危険なのでは……。」
「郷に大砲撃ち込まれるよりマシじゃ。この家にあと六人は狭いしのう。」
清一郎の腹には郷の人間が“依代の印”と考える禍々しい、燃え尽きた紙片のような痣が残されている。
きっと彼らは清一郎を新たな依代だと思い込み、話を聞いてくれるだろう。
ただしそれは清一郎の家族を利用されてしまう危険性も孕んでいた。
勝の心配は痛いほどよく分かったが、今はこれより他に方法がない。
「そうだな。……もし開かれたら、一番幼い子だけでも連れてくるといい。まだ学校に行く年頃だろう?」
勝のその言葉が、確かに健やかに育っていれば十一になる末の清三郎を思い起こさせた。望めば十四のハル子も呼び寄せるのも良いだろう。
郷に置いてきた幼いままで止まった二人の顔と、すぐ下の弟妹の顔を思い浮かべて黙ってしまう。
清二郎は十九、立派な郷の男になっただろう。十六になったフミにはそろそろ嫁ぎ先が決まったかもしれない。
郷を裏切ったことで辛い思いをさせていないか心配ではあるが、郷が開かれればそれも変わるだろう。恨み言は夜通し聞いてやる覚悟だ。
考えを巡らせてぼんやりと天井を見つめる清一郎の横顔に勝の視線が注がれる。
何か言いたそうな雰囲気を感じ取り、清一郎が寝返りを打つと、勝はそれから逃げるように背を向けた。
「……私は、満州で終戦を迎えた。」
どうしたのかと布団を剥いで起き上がろうとした清一郎に、勝が意を決したような震える声でそう語った。
「ソ連や中国人に追われた私を親切な女と子どもが助けてくれたのだ。一時は中国人になりすまして仲間がどこかへ連れ去られるのを見ていた。」
和夫の話が清一郎の脳裏に過った。やはりあの時和夫が見せた窓ガラスが震えるほどの強い感情を勝も知っていた。
「……その後、日本人を集めた寺院に行ったが、そこでは寒さと飢えと病気でたくさんの人間が倒れていった。その頃からだ、海鳴き様が静かなのは。」
勝の声が細かく、大きく震えている。
きっと毎晩夢に出てくる光景を思い出しているのだ、と清一郎は瞬時に悟った。その背中は頼りなくて自分を守るのに必死に見える。
「きっと恨みの行く末を見たからだろう。差別を受ける中国人や朝鮮人と共に怒っていたが、彼らが我々に復讐を遂げた結果、多くの人が還らぬ人になり、葬儀もままならぬまま知らない土地で骨になった。」
すすり泣く声で話を閉じた勝をどうしても抱きしめたくなった。
勝は寒さと飢えに苦しみ、同胞が死んでいくのをずっと見てきた。
それを今でも悼んでいて、助けられなくてすまないと泣き続けているのだと思うと、その傷が癒せないと知っていても抱きしめて慰めたかった。
「皆、生かしてやりたかったのに……私は、何も……無力だった…………。」
ああ、勝と同じ景色を見てきたのなら、今沈黙を守ってくださっているのなら、布団越しにこの可愛そうな男を慰めるのをどうか許してください――。
そう願いながら起き上がったとき、こちらに振り向いた勝と目が合い、動きが止まる。
潤んだ瞳が夜のわずかな光を映し出し、清一郎を捉えた。
瞬きをしそれを頬に伝わせると、清一郎に懇願するように声を絞り出す。
「……お前は、どうだったのだ。」
「え?」
「昼間菓子をくれたあと、お前がどこか遠くにいるように思えたのだ。……あのとき何が見えていたのか、聞いてもいいか?」
突然満州の話をしたのが勝なりの誠意だと察して、清一郎は胸を撫で下ろした。
パラオで受け取った丁寧に織られた封筒、四角く止めはねが守られた文字、それらも全部勝だったのだと改めて実感をして笑みがこぼれる。
だが、あの島で起きたことを流暢に話すにはまだ時間が必要で、浅くなりそうな呼吸を整えながら、震えてきたのは寒さのせいだと言わんばかりの勢いで布団に戻った。
そこで何から話そうかと、清一郎は慎重に言葉を選んで口を開いた。
「……玉砕攻撃を仕掛けたんは知っとるか?」
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