42 / 42
朝から・・・
2
しおりを挟む
大男のロルフさんが大袈裟に慌て出す様は何ともシュールだ。
そして、とても面白い。
本当に優しい人なんだなぁって思えた。
ぷっ
ふふふっ
由「すみません。何でもありません。」
と笑いながら私は指先で涙を拭う。
由「娘を運んでいただいてありがとうございました。」
ロ「ぉ、おう。」
と未だに戸惑い気味のロルフさん。
その後、何事もなく食事を再開し、今度は寝る場所について揉めている。
由「体が小さい私がソファーで寝ますから、ロルフさんが」
ロ「いいや。病み上がりの奴が何言ってんだ!それに子どもが起きた時に親がいなかったら泣きだすだろ。大人しくベッドで寝ろ!」
由「でも、ソファーではロルフさんのお体が痛めてしまいますよ?」
と私が心配して言う。
どう考えても、ここのソファーではロルフさんの足が十分に出てしまうだろう。
と考えていると、アルフレットさんがソファーの背もたれに手を触れる。
ガタン
とソファーの背もたれが倒れ、肘掛けもフラットになり、ベッドに様変わりした。
ア「心配には及びませんよ。このソファーはベッドにもなりますから。」
確かにこの大きさならロルフさんが寝ても大丈夫そうだ。
ア「どうぞユキさんは寝室のベッドをお使いください。あぁ、そうそう。寝室のベッドシーツは新しいものに替えてありますから安心してください。」
と冗談混じりにアルフレットさんが言った。
ロ「おい。その言い方じゃぁ、俺が普段シーツ替えねぇ奴だと思われんじゃねぇか。」
と苦情を申し立てるロルフさん。
しかし、アルフレットさんはそれに怯むことなく、反撃する。
ア「では、最近いつシーツ替えられました?」
ロ「・・・。」
とムスッとした顔で黙るロルフさん。
それを見たアルフレットさんは溜め息をついて呆れた顔をした。
クスッ
自然と笑みがこぼれる。
由「すみません。それじゃぁ、お言葉に甘えて寝室を使わせていただきます。」
ロ「おぅ。ゆっくり休め。」
ア「寝室には洗面所やシャワー室、トイレも備わっていますのでご自由にお使いください。」
由「はい。ありがとうございます。それじゃぁ、おやすみなさい。」
と一度頭を下げてから隣の寝室へと入った。
暗闇の中、ベッド脇にあるサイドテーブルの上に置かれた照明だけが部屋の中を照らす。
部屋に入って右側には、ロルフさんが寝ても十分余る大きなベッドがあり、そこには優愛が寝かされていた。
左側にはたぶんアルフレットさんが言ってた洗面所やトイレなどへ続くドアがあった。
私は優愛の隣へと布団に入り、これまでのことを考えた。
そして、とても面白い。
本当に優しい人なんだなぁって思えた。
ぷっ
ふふふっ
由「すみません。何でもありません。」
と笑いながら私は指先で涙を拭う。
由「娘を運んでいただいてありがとうございました。」
ロ「ぉ、おう。」
と未だに戸惑い気味のロルフさん。
その後、何事もなく食事を再開し、今度は寝る場所について揉めている。
由「体が小さい私がソファーで寝ますから、ロルフさんが」
ロ「いいや。病み上がりの奴が何言ってんだ!それに子どもが起きた時に親がいなかったら泣きだすだろ。大人しくベッドで寝ろ!」
由「でも、ソファーではロルフさんのお体が痛めてしまいますよ?」
と私が心配して言う。
どう考えても、ここのソファーではロルフさんの足が十分に出てしまうだろう。
と考えていると、アルフレットさんがソファーの背もたれに手を触れる。
ガタン
とソファーの背もたれが倒れ、肘掛けもフラットになり、ベッドに様変わりした。
ア「心配には及びませんよ。このソファーはベッドにもなりますから。」
確かにこの大きさならロルフさんが寝ても大丈夫そうだ。
ア「どうぞユキさんは寝室のベッドをお使いください。あぁ、そうそう。寝室のベッドシーツは新しいものに替えてありますから安心してください。」
と冗談混じりにアルフレットさんが言った。
ロ「おい。その言い方じゃぁ、俺が普段シーツ替えねぇ奴だと思われんじゃねぇか。」
と苦情を申し立てるロルフさん。
しかし、アルフレットさんはそれに怯むことなく、反撃する。
ア「では、最近いつシーツ替えられました?」
ロ「・・・。」
とムスッとした顔で黙るロルフさん。
それを見たアルフレットさんは溜め息をついて呆れた顔をした。
クスッ
自然と笑みがこぼれる。
由「すみません。それじゃぁ、お言葉に甘えて寝室を使わせていただきます。」
ロ「おぅ。ゆっくり休め。」
ア「寝室には洗面所やシャワー室、トイレも備わっていますのでご自由にお使いください。」
由「はい。ありがとうございます。それじゃぁ、おやすみなさい。」
と一度頭を下げてから隣の寝室へと入った。
暗闇の中、ベッド脇にあるサイドテーブルの上に置かれた照明だけが部屋の中を照らす。
部屋に入って右側には、ロルフさんが寝ても十分余る大きなベッドがあり、そこには優愛が寝かされていた。
左側にはたぶんアルフレットさんが言ってた洗面所やトイレなどへ続くドアがあった。
私は優愛の隣へと布団に入り、これまでのことを考えた。
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
319
この作品の感想を投稿する
みんなの感想(5件)
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。
面白いです☺️2人の初さがいじらしいです🤭ユキがこの世界で幸せになりますように🥰続き楽しみに待ってます♡♡
更新だー!
ものすごく嬉しいです!
色々と忙しいうえに、世界中が大変なときに…嬉しい!!
…って、盛り上がりすぎて、本編読む前に感想書き込んでしまいました。
ワクワクしながら読ませてもらいます♥️♥️
退会済ユーザのコメントです