ヤンデレ、メンヘラとの付き合い方

神野犬

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先輩たちとのハジメテ

2話

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次の日。俺は少しドキドキしながら学校に来た。このドキドキは先輩達に会いたくないのか、それとも…



「…はぁ、俺もどうかしてるな」

「何が、どうかしてるんだい?」


いきなり後ろから話しかけられ、ビクッと肩が上がる。振り向くとそこに居たのは阿部先輩だった。



「昨日は黒岩先輩と一緒になにをしたんだい?僕に教えてよ、ねぇ燐?」

「せ、んぱ、、」


阿部先輩は俺の頬を優しく撫でる。その手つきは優しいが、俺には支配欲が感ぜられた。



「き、昨日、は…よ、予定が、できちゃって、、結局、すぐ帰ったん、です、、よ…」


言い切るに連れてだんだん声が小さくなっていく。阿部先輩を見つめ続けるのも難しく、目を逸らしてしまう。



「……そう、僕に嘘つくんだ…いい度胸だね?」


突然声が低くなった阿部先輩の顔を見ると、その顔からはさっきまでの笑顔が消えていた。俺を蔑むように見つめるその目に、ハイライトはなかった。


「僕はね?燐。嘘をつくこと、つかれることが大嫌いなんだ。それが例え、君でも」

「…っせ、先輩……?」


ジリジリと近づいてくる先輩から逃げようとすると、腰を引き寄せられる。

つまり、抱きしめられている。




抱きしめられている???



「せんぱ、離してくださ……!!」

「いい?燐、今日の授業が終わったら僕の所に来て。視聴覚室にいるから。来なかったら…わかってるよね?」

耳元で俺だけに聞こえるように囁く阿部先輩。この人、めっちゃいい声してるな……俺が女の子だったら耳が妊娠してる



「う、ん…は、離して、くださ……んんっ!?」


先輩から離れようとすると、顎を掴まれキスをされる。

俺が逃げられないように後頭部を掴まれ、先輩の舌が俺の口内に侵入してくる。



「ん、せんぱ……んぐっ!?」

突然口の中に液体が流れてくる。俺はそれを飲み込むしかなかった。


「ん…は、いい子だね…じゃあ、待ってるよ」

阿部先輩は俺が飲み込んだのを確認し、俺を離して廊下を歩いて行く。俺は俺を見つめることしか出来なかった。



「は、ぁ……いみ、わかんない…」


ふわふわとした頭をハッキリさせると、ここが廊下であることを思い出される。

俺は、こんな公共の場でキスをされてたのか?ここだけの話、あれは俺のファーストキスだった。

俺のファーストキスは2人きりの密室で、俺がリードしてするハズだったのに。現実はどうだ?他に人がいる中で、堂々と。俺が受け?ありえない。俺は……



「燐、お前やばいやつに目つけられたって本当だったんだな」

「…っ!?な、なんだ、お前か……」


肩をぽん、と優しさく叩かれる。振り返るとそこに居たのは友達の中澤。こいつはモブだ。きにするな。



「…やばいやつって、どういうことだよ?」

「お前、あの噂知らないのか?この大学、やばいやつが3人いるらしいぞ。

1人目はさっきの阿部叶夢先輩、欲しいものを手に入れるためにはどんなことも厭わない。前に付き合ってた子は色々あって退学したらしいぞ。

2人目は阿部先輩と同じ2年の河辺楓利先輩。あの人は、単純に酷いメンヘラらしいぞ。中学の時、付き合ってた子に振られて刺したらしい。それなのに、謹慎処分でことが済んだのは未成年だったからなのか……

3人目は3年の黒岩優吾先輩だ。あの人は学生自治会の会長で、凄いカリスマ性があるんだけど…その反面、支配欲が強いらしい。俺の知り合いで、あの人と付き合ったことがあるって言ってたやつ曰く、黒岩先輩に逆らうとお仕置きと称して何時間もぶっ続けで犯されるらしい。

お前も気を付けろよ、うちの大学のやばいやつ3人に一気に興味持たれてんだから」




「……俺、死んだくね??」
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