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第3部 邪神乱舞

【8章】101話 ご婦人方の娯楽の殿堂?

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 「ベーレット・セリさん、貴女は尚侍(ないしのかみ)、このナイトタウンをうまく運営してね」
 「女孺(めのわらわ)さんや雑仕女(ぞうしめ)さんたちも頼みましたよ」

 「お任せください、更衣の方々はもちろん、その女眷属もちゃんと面倒をみます!」
 「しっかりと教育して、立派なイルマタル様の女奴隷に育てて見せます!」
 
 「ところで、この後ですが、どうされますか?」
 「カラオケボックスですかね、騒ぎましょうよ♪」
 「でも『オフィスコンビニ』で何か買いましょうよ、お腹減りましたから」
 妙見様の御褒美で、電話交渉が可能になったので、『オフィスコンビニ』の却下したもう一社も採用しています。
 
 そのうえに、某冷凍食品会社、●チレイさんですが、自動販売機専用商品を取り扱っておりので、まずはそれを取り寄せています。
 『24時間.ホットメニュー』が検索にひっかかったのです。
 暖かい軽食ですからね、小腹がすいたときには便利でしょう。

 台湾飯、焼きおにぎり、ハンバーガー、ホットドッグ、フライドポテト、たこ焼き、焼きそば、今川焼、唐揚げチキン、の九種類。
 値段は370円とありましたが、250円で売ります。

 話は脱線しましたが、お腹を減らしたイルマタルさん。
 『24時間.ホットメニュー』を全種類……信じられないチョイスをしています。

「イルマタル様……いくらなんでも……食べすぎでは……」
「そうなの?これぐらいお腹のどこに入ったかわからないわよ」
「……」

「そもそもかなり安く売っているのよ、お財布には優しいのよ♪」
「優しいといわれましても……」
「お給料は支払いますよ、サロン・キティも了承しているのでしょう?」
 
「それに、食事などはいままでの通りのはずでしょう?このナイト・ムーン・タウンで散財する分には困らないではありませんか?」

「そういわれればそうなのですが……」
「仕方ないわね……天魔族の方々には、このナイト・ムーン・タウンで働く方にたいしては、自販機の商品は全部無料でいかがですか?」
「それでは、女孺(めのわらわ)や雑仕女(ぞうしめ)たちがつけあがります」

「そうですか……それでは自販機の商品を、四時間働いたら一個無料ということでいかかがですか?」
「そして八時間労働をしていただきますから、基本的には二個支給、もちろん食事は別に一回支給ですよ」
 結局、ナイト・ムーン・タウンは午後八時から翌日の四時まで営業となりました。

 さてカラオケです。
 おお、いいではありませんか!
 だいたいカラオケなんてものは、ストレス発散には最高ですからね♪

 料金は時間あたり300円としましょうかね……
 高い?その代わり受付でドリンクを一つサービスしますよ。
 
 これもあとで調べてみると、なかなか難しい歌が流行っているようです。
 やはり、女心を歌った曲がおおいですね……テレサ・テンさんの歌とか……
 難しいのにね……

 でもね、『軍歌』なんて歌う輩もいるようです。
 なんとなくですが、特別防衛警備班ではないかと……
 
 後日譚ですが、一般女性にも開放となり、そのためユートピア・タウンにあるオスク・ステーションの駅に女性専用の地下階を増設、ナイト・ムーン・タウンへ地下トンネルを接続したのです。
 そっくり同じ建物を取り寄せたのですよ……

 新しい建物には、当初の郵便搬送用地下軌道専用の電気機関車を取り寄せました。
 この機関車は大正3年に購入されたと記録にありますので、取り寄せできるのです。
 直流220V20馬力であった。機関車1台に付き最大5両の台車が連結できます。
 一応この台車は改装して木製の座席なんてつけました。
  
 こちらは人が使いますので、地下トンネルの換気には気を使いましたけどね。

 一般女性はナイト・ムーン・タウンの外へは出られません。
 もし破ると、立ち入り禁止のペナルティとなります。

 深夜に開店する、女性専用のナイト・ムーン・タウンにあるお店、恐ろしいほど繁盛しているのです!
 この頃には各国の首都とユートピア・タウンは鉄道でつながっています。
 ユートピア・タウンにある『イルマタル・ホテル』は、オスク・ステーションの真正面にあります。
 このため、裕福な家のご婦人たちが、このホテルに泊まり、このナイト・ムーン・タウンに遊びに来るのです。

 なんせ、このエーリュシオンという世界、女性だけで騒げる場所なんてほとんどないですからね……
 昼間は、ロマンチック・ドリーム・タウンでお買い物、そして夜はナイト・ムーン・タウンで遊ぶ……
 専用の温泉まであるのですからね……

 地下トンネル部分を拡張して、レトロなゲーセンでも作りましょうか……
 射的、ボットル、スマートボール、ダーツ……これぐらいなら……
 景品はノベルティ&販促品の卸専門のネットショッピングがありますので、商品を網羅しました。
 一回400円ぐらいで、200円の景品引き換え券を提供、難易度達成で、この上に景品引き換え券を更に加算します。
 
 どんなに下手くそでも、200円の景品引き換え券は手に入り、まずこのエーリュシオンでは手に入らない物が手に入る……
 まぁ普通にやれば、100円ぐらいの景品引き換え券はゲット出来るようにしてあります。
 あまりあこぎな事はしたくありませんからね……

 この景品専用の受付があり、カタログを完備しました。
 引き換え券と交換で、希望するものを即座に提供できます。
 景品の中には食料品などもあり、常備置くのは問題があるとの、サロン・キティの意見が付いたからです。

 このゲーセン?のおかげか、女性専用のナイト・ムーン・タウンは、『ご婦人方の娯楽の殿堂』などという、ふざけた名前で呼ばれるようになりました。 
  
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