45 / 124
第四章 アメリカ新婚生活
アームレスリング
しおりを挟む買い物をやっとすませて、アリシアさんとデートをしています。
ブラブラしていると、向こうからビクトリアさんがやってきました。
その側にはメイドさんが三人、ビクトリアさん、疲れ果てていますね。
「ビクトリアさん、お召し物のショッピングはもう済みましたか?」
返って来た返事はただ一言、「疲れた……」
やれやれ、すこし相手をしてあげましょうか。
伝統的なバスハウスである、バックスタッフ・バスハウスで入浴バス、シッツバス(腰だけ暖めるバス)、サウナ、など、いわゆる温泉療養といったところですかね、あまりリラックスしませんね。
そこで水着などを購入して、クアポー・バス・アンド・スパへ行きました、こちらは日本のヘルスセンターですかね、これはいいですね。
メイドさんも護衛さんも、水着着用で入浴しています。
私とビクトリアさんが水着で入っていくと、皆さんがいます。
アリスさんの、騒々しい声が聞こえます。
おやアテネさん、お疲れですね……
皆さん、お綺麗な事……圧倒していますね。
でもメイドさんたちも相当な美人、なぜか女性運転手さんもそれなりの美人、護衛の方もそれなりの美人……
よくここまで美人が集まったものですね。
それにしてもジジさん、その巨乳は罪ですよ、一般のAカップの方々がひがむでしょう……
まあ、ここはアメリカ、皆さん、でっかいですけど……
その後、ビクトリアさんとアテネさんと小雪さんを誘って、ジムへ行きます、メイドさんたちは来ませんでしたが、護衛の方はついてきました。
この女傭兵さん、たいそう体を鍛えているようで、女だてらにマッチョです、概ね、ビクトリアさんよりムキムキです。
「ビクトリアさん、どう見ても非力に見えますね」
「何ならここで力比べでもどうだ、私に勝てたら好きな物を進呈するぞ!」
女傭兵さん、やる気満々です。
……
アームレスリングですが、ビクトリアさんの強い事、どこからでるのでしょうね。
引き締まっていますが、とてもスレンダーなのですよ、赤毛の美女は……
あれ、アテネさんが挑戦していますが……やっぱりね。
力だけのガチンコ勝負なら、ビクトリアさんが上でしょう。
こんどは小雪さんがチャレンジですが、これは小雪さんの勝ちでしょう。
何といっても有機体アンドロイド、いわゆる火事場の馬鹿力が苦も無く出せますし……
でも、筋肉などすこしもないクールビューティーの小雪さんですから、知らない人は分からないでしょうね。
ほら、あっさりと小雪さんが勝ちました。
女傭兵さんの驚く事……
小雪さんが、こちらを強力に見ています。
「私はかよわい女です、そんな力はないのよぉぉぉぉ」
「ミコ様、お試しになればいかがです」
「今のミコ様に、パワーで勝てる者など、いないとおもいますよ、魔法など使わなくてもね」
「莫大な精神力をおもちですから……」
マレーネさんが強く云うので、小芝居はやめて真面目にアームレスリングです。
で、集中したら、頭の中でマレーネさんが、
「その辺でおやめ下さい、小雪が壊れます」
「えっ」と思い、小雪さんを見ると、小雪さんの手がテーブルにめり込みそうになっていました。
あわてました!
「小雪さん、大丈夫!折れてない!」
「大丈夫です、でもあと少し遅かったら、折れたかもしれません」
「すいません、ごめんなさい」
「じゃあ、お願いを聞いてくれますか?」
「そりゃあもう」
「では、いまこの場でキスして下さい、濃厚なやつを!」
「?」
まったく、この衆人環視の中でですか……
恥ずかしい思いですが、しましたよ、これで私がレズだということを、ホットスプリングで証明したようなものです。
アテネさんが私に手をだします、
「アテネさん、どさくさは駄目です、帰ったらね」
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
8
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる