廻道めぐるは決まった道しか散歩しない

卯月春吉

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第2話:廻道めぐるのアニヲタ地点

コミケへいこう

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    あるBL本を見る彼女はしっかり見ているが、まだ18禁を買う道は遠い。
    それはまだ彼女の年齢が13である事、それにまだこの年齢で読めるまでは5年かかる為、5歳上の姉の本を許可して借りているのであった。


  
    「素晴らしい!」



      感激しながら1話から最終話まで1日読み更けたのだった。



    ────翌日




   「ふあ~…。」
   「どうしたの?」
   「“愛という君へ”というBL本を読んだけど、夢中になり過ぎて深夜12時に回っていたわ。」
  「大丈夫?今日体育で持久走やるんだけど、体力消耗しない?」
  「まあやる気次第このエルボタミンBを飲めば今日1日くらいどうって事ないけど?」
  「ならいいけど…。」

    やる気満々に言う彼女に少し心配しつつ“まあいいか”という気持ちにもなった────

    学校へ着くと彼女のオタ友達4人が話をしていた。

   「最近、18禁の冊子の奴が欲しいって思うけど、今のあたし達の年齢じゃあ買えないよね…。」
  「そりゃあそうだよ、だってアニマイルでこの年齢で気づかないだろうなって思って18禁を買ってみたら、『18歳以上ですか?未満の方はお断りしているんですよ』ってあたしがまだその年齢じゃないって分かっちゃったんだからまーさんでもバレちゃうし!」
  「だよね…。」
  「いいな~18歳以上…うらやま~。」

   彼女がその4人の話を聞いている時、いきなり寄ってこられた。

   「ねぇ、廻道さん。」
   「何かしら?」
   「廻道さんは18歳以上とか見られた時、ある?」

    その質問に対し、冷静的対処で彼女たちに言った。

   「私は18禁の奴なんて買ったり、バレた事をするような行為なんてした事ないわ。」
  「そっか…流石廻道さん…だね…。」
  「あたし達、子供地味ていたかも…。」
     
   彼女達がショックを受ける中、彼女が立ち上がって言った。



   「コミケ、コミケ行くわよ。」



    彼女の言葉はまるで教祖のような一言であった。
    心が救われたかのように4人は瞳を潤ませた。

   「はい!是非とも行かせてください!」

   まるで信者のように土下座をする4人を私は冷めた目で見つめた。

   
    そして祝日の日、私は委員長と共に彼女に幕張メッセの所へついて行く事になってしまった。

   「やっほ~廻道さん♪」

     手を振る4人とその会場前で待ち合わせをする事となっている。

   「おはよう。」
   「おはよー!あれ?委員長とあと…。」
   「幼なじみの附田さん。」
   「附田仁花、よろしくね。」
   「附田さんか~、確か廻道さんと話している子ってその子だったんだね。」
   
    黒縁の眼鏡をかけたボーイッシュの女子が私の方へ指を指してきた。
    なんだか物を指しているようで如何なものかと疑問視したが、これも彼女の友達なんだと理解する。

    そして私と委員長は彼女の4人の友達を紹介される。

  「紹介するわね、ボーイッシュの髪型をしている眼鏡女子がまーさん。」
  「よろしく。」
  「よろしく。」
  「前髪を半わけしているロングヘア女子のあーさん。」
  「よろしく~♪」
  「よろしく。」
  「もう1人の眼鏡女子のめーさん。」
  「よろしく♪」
  「よろしく。」
  「そしておかっぱヘアのやーさん。」
  「よろしくね!」
  「よろしく。」

    眼鏡の2人と分け目の方ははふくよかだが、やーさんという子だけはスリム体型である。

    何故こんなに個性的な感じなのだろうか?彼女は“友達じゃない”と言うが、友達にしか見えない。
   
   何故かまーさんという子が私と委員長をあだ名を命名された。

 「えーっと…附田仁花さんは“ひとか”だからひーさん。
    委員長は間巴さんだからあーさんが1人いるから“ともえ”だからもーさんね!」
  「ひーさん?」
  「もーさん?」
  
    私は訳が分からなくなり、まーさんに聞いた。

  「なんでみんなあだ名なの?
    本名とか分からないわけ?」
  


   「学校の下駄箱に書いてあるから。」



   「え?」
   「だってあたし達の苗字と名前くらい知ってるよ。」
「あだ名の方が覚えやすくて良くない?」
   「そうだけど…。」
   「ひーさん、あだ名は仲間の証よ♪」
   「はあ…。」

     委員長に言われるままコミケ、通称コミックマーケットの会場へと入った。

   「いやあ…BL冊子のお花畑!」
   「本当…。」
   「これで男子達の冷たい目線の事も忘れるわ~♪」

    彼女たちは腐女子である。
    その暴走っぷりはまるで学校の中とは違う本性を解放させ、何冊も買うのだった。

   それを見た私はド肝を抜かれ、彼女以外、その子達と付き合うべきじゃないと確信し、1日過ごした。




                                                          続
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