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第2話:廻道めぐるのアニヲタ地点
廻道めぐるのアニヲタ地点
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今朝の通学、私は話すのを忘れていた委員長と一緒に2人で遊んだ話をした。
「おはよーめぐるちゃん。」
「おはよう。」
「そうえば委員長との一緒に行った秋葉原ってどうだったの?」
「好きなBL本が無かったから『次回にしよう』って言ってプリクラへ行ったわ。」
「そうなんだ…。」
彼女は昨日買った冊子を私に見せた。
「この絵って?」
「銀盤に恋しての全年齢用よ。
みんな仕方がないと思って全年齢対象の本を買う事に結局そうなった。」
「そうだよ、流石にそれ以上の年齢の本を買ってしまえば逆に犯罪だし、それに親に怒られるよ?」
「見せなければいいのよ。」
「ダメ!とにかく、18歳以上になったら見ちゃ駄目なんだから!」
私の言う事に素直に頷きながら信じているように言った。
「まあ貴方の言う通りね。」
「まってぇ!早いよ~!」
そういいながら彼女はスタスタと早歩きで行った。
「おはよう。」
「廻道さんおはよう。
あれ?附田さんは?」
「はあ…はあ…早いよ…。」
「ありゃあ…。」
私は彼女の早歩きのせいで中距離を走るかのように学校まで2キロある道をひたすら追いかけたのだ。
しかし“ごめんね”の一言も無く、何事も無かったかのように静かだった。
「おはよ~ぐーさぁん♪」
彼女が大きく変わったのは腐女子だという事、そして私以上に仲間がいる。
昔の事に戻っていって欲しい気持ちだが、今の様子じゃあ戻る事すら無い。
1日は進んでいく、まるで船旅の船のようだ。
私は元の彼女に戻って欲しい気持ちになり、スタヤでDVDを借りた。
────彼女の電話で呼び出した。
「今からあたしの家に来ない?」
ジャージの短パンに花の背景が描かれている白Tシャツという私服私の家に遊びに来た。
「いらっしゃい。」
彼女をその中へと入れさせた。
「何かしら?」
「実はさ、DVDを借りたんだ。」
「これって…。」
「ぷるキュア!1話から最終話まで一挙に見ようって事でさ。」
「そう…。」
「父さんと母さんは仕事で夜はいないしさ。
だからじっくり見ようってさ!」
DVDを再生させ、1話を見た。
【2人はぷるキュア!】
【汚れを纏った汚れたちよ!】
【とっととその汚れと共に潤いなさい!】
【ガキのくせしてよう喋るわ!
貴様たちをベトベトのギトギトにしてやろう!】
そのアニメを見る彼女にとっては感動しながら輝きのある昔の事を思い出したかのようだった。
“あの時もあの目をしていた”と思い、昔の事を思い出した。
「ぷるキュア面白いでしょ?」
「うん。」
「あたしこの着替えるシーンが好きなんだぁ…。」
「え?」
「だってお洋服から可愛い服に着替えるんだよ?
それって凄い事だと思わない?」
「うん…そうね…。」
私はそのアニメだけが好きだったのだけど、彼女のようにどっぷりハマる事も無く終わった。
でもそれでも良いかもしれない、そのアニメだけでいい思い出になるなんて日記にも書き起こしたような気持ちになる。
そして夜となり、最終話で妖精たちと離れるシーンは涙をした。
「あ~楽しかったわ。
ぷるキュアがどうなっていったのか記憶が擦れちゃったから忘れてたの。
こういうシーン観てたっけって…。」
「あたしは覚えているよ、昔その最終話のシーンで観た事を。」
「そうなの?」
「うん!可愛い妖精が離れて行くシーンを見ると涙が出てきたんだもの。
止まらなくって、それでお母さんに泣きついてさ…。」
「それって、貴方の記憶じゃなくて?」
「そうかも…。」
「昔の思い出ありがとうね、附田さん。」
「昔みたいに仁花ちゃんって呼んでよ!」
彼女は顔を赤らめ、昔のように笑顔で呼んだ────
「仁花ちゃん!」
────その呼び名こそ、私が本当に呼んで欲しかった事である。
「今日はありがとう!」
「久しぶりに夜まで楽しめた!
お母さんにも宜しくね!」
「うん!」
この1日は永久に戻らないものが戻って来た過去の思い出を2人で戻れた。
そして翌日の朝、私は戻れると思い彼女に後ろから向かった。
「おはよう!めぐるちゃん!」
「おはよう附田さん。」
「あれ、いつものように仁花ちゃんって言わないの?」
「言うわけないでしょ、恥ずかしい。」
「恥ずかしいって…。」
昨日の記憶が今日に戻る事などなかった。
続
「おはよーめぐるちゃん。」
「おはよう。」
「そうえば委員長との一緒に行った秋葉原ってどうだったの?」
「好きなBL本が無かったから『次回にしよう』って言ってプリクラへ行ったわ。」
「そうなんだ…。」
彼女は昨日買った冊子を私に見せた。
「この絵って?」
「銀盤に恋しての全年齢用よ。
みんな仕方がないと思って全年齢対象の本を買う事に結局そうなった。」
「そうだよ、流石にそれ以上の年齢の本を買ってしまえば逆に犯罪だし、それに親に怒られるよ?」
「見せなければいいのよ。」
「ダメ!とにかく、18歳以上になったら見ちゃ駄目なんだから!」
私の言う事に素直に頷きながら信じているように言った。
「まあ貴方の言う通りね。」
「まってぇ!早いよ~!」
そういいながら彼女はスタスタと早歩きで行った。
「おはよう。」
「廻道さんおはよう。
あれ?附田さんは?」
「はあ…はあ…早いよ…。」
「ありゃあ…。」
私は彼女の早歩きのせいで中距離を走るかのように学校まで2キロある道をひたすら追いかけたのだ。
しかし“ごめんね”の一言も無く、何事も無かったかのように静かだった。
「おはよ~ぐーさぁん♪」
彼女が大きく変わったのは腐女子だという事、そして私以上に仲間がいる。
昔の事に戻っていって欲しい気持ちだが、今の様子じゃあ戻る事すら無い。
1日は進んでいく、まるで船旅の船のようだ。
私は元の彼女に戻って欲しい気持ちになり、スタヤでDVDを借りた。
────彼女の電話で呼び出した。
「今からあたしの家に来ない?」
ジャージの短パンに花の背景が描かれている白Tシャツという私服私の家に遊びに来た。
「いらっしゃい。」
彼女をその中へと入れさせた。
「何かしら?」
「実はさ、DVDを借りたんだ。」
「これって…。」
「ぷるキュア!1話から最終話まで一挙に見ようって事でさ。」
「そう…。」
「父さんと母さんは仕事で夜はいないしさ。
だからじっくり見ようってさ!」
DVDを再生させ、1話を見た。
【2人はぷるキュア!】
【汚れを纏った汚れたちよ!】
【とっととその汚れと共に潤いなさい!】
【ガキのくせしてよう喋るわ!
貴様たちをベトベトのギトギトにしてやろう!】
そのアニメを見る彼女にとっては感動しながら輝きのある昔の事を思い出したかのようだった。
“あの時もあの目をしていた”と思い、昔の事を思い出した。
「ぷるキュア面白いでしょ?」
「うん。」
「あたしこの着替えるシーンが好きなんだぁ…。」
「え?」
「だってお洋服から可愛い服に着替えるんだよ?
それって凄い事だと思わない?」
「うん…そうね…。」
私はそのアニメだけが好きだったのだけど、彼女のようにどっぷりハマる事も無く終わった。
でもそれでも良いかもしれない、そのアニメだけでいい思い出になるなんて日記にも書き起こしたような気持ちになる。
そして夜となり、最終話で妖精たちと離れるシーンは涙をした。
「あ~楽しかったわ。
ぷるキュアがどうなっていったのか記憶が擦れちゃったから忘れてたの。
こういうシーン観てたっけって…。」
「あたしは覚えているよ、昔その最終話のシーンで観た事を。」
「そうなの?」
「うん!可愛い妖精が離れて行くシーンを見ると涙が出てきたんだもの。
止まらなくって、それでお母さんに泣きついてさ…。」
「それって、貴方の記憶じゃなくて?」
「そうかも…。」
「昔の思い出ありがとうね、附田さん。」
「昔みたいに仁花ちゃんって呼んでよ!」
彼女は顔を赤らめ、昔のように笑顔で呼んだ────
「仁花ちゃん!」
────その呼び名こそ、私が本当に呼んで欲しかった事である。
「今日はありがとう!」
「久しぶりに夜まで楽しめた!
お母さんにも宜しくね!」
「うん!」
この1日は永久に戻らないものが戻って来た過去の思い出を2人で戻れた。
そして翌日の朝、私は戻れると思い彼女に後ろから向かった。
「おはよう!めぐるちゃん!」
「おはよう附田さん。」
「あれ、いつものように仁花ちゃんって言わないの?」
「言うわけないでしょ、恥ずかしい。」
「恥ずかしいって…。」
昨日の記憶が今日に戻る事などなかった。
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