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第5話:上ノ江結人の余裕
2人きり
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「ねえ結人、話したい事があるんだけどいい?」
私は決死の思いで切り出した。
なぜか私の気持ちは絶対じゃ語れないくらい思い詰めている。
“この紛らわしい気持ちからとっとと捨てたい!”
そういう気持ちであった。
「何?」
「あたしさ、結婚とかそういうのよく分からないけどカップルという関係だけでいいと思っているの。」
「うん…。」
「それにさ、今は結婚とかそういうのは大人になってその意味が理解したらやった方がいいってあたし的には思っている。
だから…今はうちの両親の話はあまり受けないで欲しい、それだけ…。」
違う、私が言いたいのは別れたいという意志だけ。
それだけを伝えるのにどうしてそんなに口をするのが難しいのだろうか?
彼は言った。
「そうだな…俺もお前ン家の両親に言われたら結婚のやる気が起きちゃってさ、それで“イエス”ってつい口にちゃったんだよな…。
仁花がそんな重みを背負ってたなんて知らなかった。
盛り上がっているのは俺とお前の両親だけだったし…ごめんな…。」
「いいよ別に。」
「なあ仁花、俺はこうしてお前と花火を見て凄い幸せだと思っている。
男だけで一緒に行くのもそれもそれで楽しかったけど今はお前とめぐるちゃんと委員長がいたおかげでなんか楽しいって思った。
両手に花って言うのも悪く無いかもってさ。」
私の方に見られても余計“別れたい”っていう気持ちだったのが薄れて来てしまう。
なんだろ…この複雑な気持ち、一体どこからやってくるんだという痛み。
それが私の心の中が刺激してくる…。
一気に涙が複雑した気持ちが溢れて流れ落ちてきた。
「お前、どうしたんだよその涙?」
「え?」
「えって…気づかないのかよお前。
ほらっ。」
ハンカチで拭った瞬間何故かそっと私を守ったかのように勝手に思った。
そして心配する真顔で私にこう言った。
「折角祭りでお前と楽しんでいるのにその景色も瞳で歪んでどうするんだよ。」
「だって…。」
「お前、この前からずっと変だぞ?どうした?」
「別に…。」
「別にって…。」
「なんでもないって言ってるでしょ!」
「なんで怒るんだよ。
母ちゃんのイライラする更年期でもあるまいし、なんか隠し事しているなら話せ。」
彼は何故か気にしていた。
ずっと隠していた方がずっと良かったのにどうして性格が外から出てしまうのだろうか?
ずっと本性を隠していたかった。
友達のようにずっと振舞っていたかったのに、何故かその優しさが私を苦しめているのをどうして知っているのか、教えたくなかった。
「黙秘する。」
「は?」
「あたしは本当の事なんていう事なんかしない。」
「なんで?」
「それは黙っている方がよっぽど幸せだと感じるから。
それにね、本当の事はめぐるちゃんに話しているの。
男子禁制の心の声、これこそがあたしの居場所。」
私は都合のいい感じに答えを出した。
彼はよく分からない感じだけど、その方がいい。
理解するまで時間はかかるけど、それでも私は幸せである。
「はあ、楽しかった~♪」
「間さん、盆踊り大会なんて出た方がいいんじゃないかしら?」
「それじゃあ頑張って部員でも増やしますか!」
「お~い!」
私は手を振り委員長達は手も同じ動作し、集まり、帰り道話した。
「今日はどんな話をしていたのかしら?」
「別に大した話でもねぇよ。」
委員長がヤラシイ目つきで彼に聞いてきた。
彼は何故かふてくされたような感じで変な空気にさせてしまったが、私は何故か別れる気すら起きなくなっている。
「どうしたの?結局。」
「うん、付き合う事にした。
一応、お互いが疲れ果てて嫌になるまでね。」
「なんかそれっていい言葉じゃないわ。」
「そうだね♪」
「そうだねって、明るく言う言葉じゃないし…。」
「めぐるちゃん、彼氏って作りたいと思ってる?」
「…別に…。」
「そっか!」
私は何故か安心し過ぎて楽しくスキップしながらその帰り道を歩いた。
今度は2人きりで行きたいという気持ちに変わった。
それは彼が私の心を知ろうとするのが、守りたいという気持ちかもしれない。
続
私は決死の思いで切り出した。
なぜか私の気持ちは絶対じゃ語れないくらい思い詰めている。
“この紛らわしい気持ちからとっとと捨てたい!”
そういう気持ちであった。
「何?」
「あたしさ、結婚とかそういうのよく分からないけどカップルという関係だけでいいと思っているの。」
「うん…。」
「それにさ、今は結婚とかそういうのは大人になってその意味が理解したらやった方がいいってあたし的には思っている。
だから…今はうちの両親の話はあまり受けないで欲しい、それだけ…。」
違う、私が言いたいのは別れたいという意志だけ。
それだけを伝えるのにどうしてそんなに口をするのが難しいのだろうか?
彼は言った。
「そうだな…俺もお前ン家の両親に言われたら結婚のやる気が起きちゃってさ、それで“イエス”ってつい口にちゃったんだよな…。
仁花がそんな重みを背負ってたなんて知らなかった。
盛り上がっているのは俺とお前の両親だけだったし…ごめんな…。」
「いいよ別に。」
「なあ仁花、俺はこうしてお前と花火を見て凄い幸せだと思っている。
男だけで一緒に行くのもそれもそれで楽しかったけど今はお前とめぐるちゃんと委員長がいたおかげでなんか楽しいって思った。
両手に花って言うのも悪く無いかもってさ。」
私の方に見られても余計“別れたい”っていう気持ちだったのが薄れて来てしまう。
なんだろ…この複雑な気持ち、一体どこからやってくるんだという痛み。
それが私の心の中が刺激してくる…。
一気に涙が複雑した気持ちが溢れて流れ落ちてきた。
「お前、どうしたんだよその涙?」
「え?」
「えって…気づかないのかよお前。
ほらっ。」
ハンカチで拭った瞬間何故かそっと私を守ったかのように勝手に思った。
そして心配する真顔で私にこう言った。
「折角祭りでお前と楽しんでいるのにその景色も瞳で歪んでどうするんだよ。」
「だって…。」
「お前、この前からずっと変だぞ?どうした?」
「別に…。」
「別にって…。」
「なんでもないって言ってるでしょ!」
「なんで怒るんだよ。
母ちゃんのイライラする更年期でもあるまいし、なんか隠し事しているなら話せ。」
彼は何故か気にしていた。
ずっと隠していた方がずっと良かったのにどうして性格が外から出てしまうのだろうか?
ずっと本性を隠していたかった。
友達のようにずっと振舞っていたかったのに、何故かその優しさが私を苦しめているのをどうして知っているのか、教えたくなかった。
「黙秘する。」
「は?」
「あたしは本当の事なんていう事なんかしない。」
「なんで?」
「それは黙っている方がよっぽど幸せだと感じるから。
それにね、本当の事はめぐるちゃんに話しているの。
男子禁制の心の声、これこそがあたしの居場所。」
私は都合のいい感じに答えを出した。
彼はよく分からない感じだけど、その方がいい。
理解するまで時間はかかるけど、それでも私は幸せである。
「はあ、楽しかった~♪」
「間さん、盆踊り大会なんて出た方がいいんじゃないかしら?」
「それじゃあ頑張って部員でも増やしますか!」
「お~い!」
私は手を振り委員長達は手も同じ動作し、集まり、帰り道話した。
「今日はどんな話をしていたのかしら?」
「別に大した話でもねぇよ。」
委員長がヤラシイ目つきで彼に聞いてきた。
彼は何故かふてくされたような感じで変な空気にさせてしまったが、私は何故か別れる気すら起きなくなっている。
「どうしたの?結局。」
「うん、付き合う事にした。
一応、お互いが疲れ果てて嫌になるまでね。」
「なんかそれっていい言葉じゃないわ。」
「そうだね♪」
「そうだねって、明るく言う言葉じゃないし…。」
「めぐるちゃん、彼氏って作りたいと思ってる?」
「…別に…。」
「そっか!」
私は何故か安心し過ぎて楽しくスキップしながらその帰り道を歩いた。
今度は2人きりで行きたいという気持ちに変わった。
それは彼が私の心を知ろうとするのが、守りたいという気持ちかもしれない。
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