髪の色は愛の証 〜白髪少年愛される〜

あめ

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第1章

75.3人で喧嘩。

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それぞれ3人がじゃんけんの結果決まった商品を購入し、俺へプレゼントしてくれた。
ノアさんがぬいぐるみ、ガイさんが俺の服、ライさんがりすさんの服。
俺のリアクションを楽しみにしている3人に、とびきりの笑顔で感謝を伝える。

「にょあしゃん、ぁいしゃん、りゃいしゃん!ありあちょう!!」

すると3人は、無言で俯き顔を手で隠しプルプルと震えていた。
……ダメだっただろうか?感謝が足りない?

「あ、あにょ、あ、ありあちょう…?」

不安になりもう一度声をかけると、3人は相変らず俯き震えていたが、分かったというように手を挙げた。俺には止まれ、というように制止のポーズに見えたが、おそらく間違っていない。多分、今ちょっと無理だから待ってということなのだろう。なにが無理なのかはちょっと分からないが、兎に角感謝わ伝わったようなので良しとする。

「こえ、きにゃいにょ?」

制止されているが、いつまでも待っている訳には行かない。そのため、気になっていたことを聞いた。
そう。購入するために脱がされ、また着させられるのかなと思っていたのに、俺たちは購入すると直ぐにお店を出てしまったのだ。
あんなに絶賛してくれていたので着るのかな?と思っていたのだ。髪を隠すためかぶられたフードは、帽子で代用するのだろうと。そう思っていた。

「……ゲッホン。あー、えっとそれは、また今度。今日はもう来ている服があるでしょ?だから、それは今日はもう、着ないんだよ」

復活したライさんがそう説明してくれる。
なるほど、そういう事か。
しかしせっかくリスさんとお揃いの服だったのに。
リスさんは今何もきていない。すっぽんぽんだ。まぁぬいぐるみだからそんなの気にしないんだけどね。

「ヴッフン!……ユキ、おいで」

次に復活したノアさんが俺を抱き上げる。
そして、次はどこへ行きたい?と聞いてきた。

「えっちょ…」
「ちょっと!今、ユキの抱っこの時間は私だよ!ノアは終わったでしょ!」

ノアさんの質問に答えようとすると、予想していたことだと一瞬笑いそうになっていたライさんだが、そこはやはり抗議するようだ。

「まだ残り時間があったはずだ、10分程。だから、残り時間は俺が抱っこしてもいいんだ」
「なにそれ。ノアが勝手にユキの抱っこ権を放棄したんでしょ。そんなの私は知らないし」
「……確かにそうだが、ユキの服を選ぶのにユキを連れて行ってしまってはリアクションを見れないだろうが!」
「あ、あにょっ…」

2人が俺を挟んで言い争いになりそうで、おろおろとしてしまう。

「おい、ユキが困ってるぞ。その辺にしとけよ」
「っ!お前、他人事だと思って!」
「だって実際他人事だしな」
「なっ?!」

あ、せっかく止めてくれたガイさんまで喧嘩に加わったら収拾つかなくなるよ!どうするの?!

「あ、あにょ…」
「大体さ、あんたら2人だけでいつもいつもユキのこと取り合って。私だってユキの抱っこしたいし!私だってユキとご飯食べたいし!私だって一緒に寝たいよ!それなのに私はいつも2人の喧嘩を止めて…私だってその喧嘩混ざりたいよ!」

えーそこは混ざらなくていいと思うんですけど…

「なに?!お前、いつも俺たちの喧嘩の後、ちゃっかりユキと一緒にいるじゃねぇか!」
「そうだ!てっきり俺たちの仲裁のためだと思っていたが、計算だったのか!」
「ちがうわよ!それはまぁ確かに、選んで貰えたらな~っていう下心はあるけど、メインは2人の仲裁よ!」
「「あーもー信じらんねぇ」」

あーもー喧嘩しないでよぉぉ~~……せめて俺を下ろしてください。取り合いされたくないし、間に挟まれて喧嘩とか以ての外で嫌だ。






𓂃◌𓈒𓐍◌𓈒
すみません。
ストックがなくなってしまいました…
更新ゆっくりになってしまうかも知れません<(_ _)>
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感想 16

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