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ボクの彼のおうち
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「うわぁ……本当におおきいんだね、修平くんのお家!」
白亜色の外壁──大理石とかなのかな?
家自体も全体的に白を基調にしてて可愛いし、庭も大きそうだ。
なんとなく、結婚式場みたいな雰囲気があるな……。
一般家庭として、こんなお家が本当にあるんだね。
「想像以上ですよ、凪さん。貴方の提案に乗って正解だったと言わざるを得ませんね!」
「そう言ってもらえたなら良かったです。まあ、あまり大したものもありませんが、楽しんでいって頂ければと思います」
正直、こんなお家ならみているだけで一日過ごせそうだよ。……修平くんのお家、か。
「ほんとすげぇな。さすがにこれだけでかくて綺麗だと、場違いな気がしてくるわ……」
充に同意さ。少しはお洒落をしてきたつもりだったけれど、まだまだ甘かったみたいだ。
「場違いなんてとんでもないです。自分も友達を連れてきたりなんてしたことないので、少し緊張はしているんです」
「全然そうはみえないな。いつも通りにしかみえないんだが」
修平くんは笑ってごまかすと、玄関らしき扉まで近づいて、なにやら話し始めてしまった。テレビ電話のようなものでもついているのかな?
「金持ちとは聞いていたが、思っていた以上だな。末恐ろしい後輩だ」
「ボクも初めて体感したよ。修平くんは本当にお金持ちだったんだね」
「お前な……」
充に呆れられてしまった。恋人といっても、ボクはまだ彼のことを知らなすぎるみたいだ。
「……凪さんとエリー先輩って、お付き合いなさってるんですよね?」
「そうさ。……でも、あまり面と向かって言われると恥ずかしくなってしまうね」
「この間お二人の仲を見た時から思っていたんですけど、なんだか距離遠くないですか?」
ボクと修平くんの距離が遠い……?
「そ、そんなことないさ。ボクは彼と一緒にいて楽しいし、彼もボクと一緒にいることを喜んでいるよ!」
「そういうことじゃなくてですね──」
「みなさん、準備が整ったようなので、どうぞ中の方へ」
兎川さんの話の続きが気になるけれど……
「はーい! それじゃ、お邪魔しちゃいましょう!」
当の本人は気にした風もなく、駆け足で玄関の方へ行ってしまった。彼女はどういうつもりであんなことを言ったんだろう?
「愛理。前も言っただろ? あいつは適当にあしらっておけばいいんだよ。言われたことを一々真に受けてんなよ」
「そう……だね。そうさせてもらうよ」
修平くんに案内され家の中に入っていくと、やっぱり中も全体的に白っぽい。
見た目にもすっきりしていて、かといって殺風景という訳でもなく、花や背景画などが飾られていて、まさにお金持ちの家って感じだ。……やっぱり場違い感がすごいね。
「凪さーん、最初はどちらへ案内してくれるんですかー?」
「まずはリビングの方へ。友達が来ると話したら、シェフが気合を入れてしまいまして、お昼ご飯ができるまでゆっくりとお話としましょう」
「シェフ……」
専属シェフとかいるのかい? 絵に描いたようなお金持ちじゃないか。なんだか修平くんが遠い存在に見えてきちゃったよ……。
「なんかすごい気合はいってません、凪さん? 常駐のシェフなんて、さすがにいませんよねぇ?」
「そうですね。自分が家に人を案内することなんてなかったので、少し気合は入ってます。シェフは、家族に何かいいことがあったりすると呼ぶんですよ。別にいいっていったのに、母が勝手に……」
彼のお母さんか……どんな人だろう?
お友達がくるというだけで、普段しないようなことをするんだ。まあ悪い人ではなさそうだよね?
「いいお母様ですね。……ちょっと羨ましいです」
「兎川さん……?」
なんだか様子が変? お母さんとあまり仲良くないのかな。
「まあ、いい母であることは間違いありませんね。──はい、つきましたよ」
「わぁ──これは、すごい広いですね!」
壁から家具まで、白に染められたリビング。その広さは想像を絶するもので、小さな家くらいなら収まるんじゃないかと思うほど。
その広さと色合いのせいか窓から差す日光がすごい神秘的で、本当に教会のような印象を受けるんだ。……ん? 教会?
「ステンドグラス……?」
天井も高いと思ったら天窓がついていて、その天窓は綺麗な模様をしたステンドグラスのようなものだったんだ。
「母の趣味でして。変ですよね」
うん。普通の家庭にこんなもの飾る……? お金持ちというのはよく分からないな。
「お母様、いい趣味ですね! とっても綺麗で気分あがっちゃいますよー! なんだか教会みたいですし、ここで結婚式とかもあげれちゃったりするんですかー?」
「と、兎川さん? なにを言って──」
「教会とは関係ないのでそう言ったことはありませんが……母に言ったらどうだか分かりませんね」
なに、そういう権力みたいなものまであるのかい、修平くんの家族って。……本格的に怖くなってきたんだけど。
「家でやる結婚式なんてのもあるらしいからな。やろうと思えばやれるんじゃないか?」
「み、充までなにを言い出すんだい! まだ結婚とかそういうのは早いというか──」
「お前こそなんの話をしてるんだ? この部屋で結婚式を挙げられるかどうかって話だろ?」
あ、ああ。そうか、うん。そうだよね。別に誰か結婚式を挙げるとかそういう話じゃなかったよね。
「……エリー先輩は、凪さんとの結婚式のことでも考えていたんじゃないですかー? ハルカたちももう結婚できる歳ですからね。そういうこと、考えちゃいますよね」
「べ、別にボクはそんなこと……」
修平くんとの結婚……まだそういうのは考えてないけれど、もし彼とずっと一緒なら、いつかはそうなるんだよね……。
兎川さんにからかわれ、男の子二人は目を合わせてくれない。
弾むはずのない談話は、兎川さんの声だけがリビングに響いていたんだ。
白亜色の外壁──大理石とかなのかな?
家自体も全体的に白を基調にしてて可愛いし、庭も大きそうだ。
なんとなく、結婚式場みたいな雰囲気があるな……。
一般家庭として、こんなお家が本当にあるんだね。
「想像以上ですよ、凪さん。貴方の提案に乗って正解だったと言わざるを得ませんね!」
「そう言ってもらえたなら良かったです。まあ、あまり大したものもありませんが、楽しんでいって頂ければと思います」
正直、こんなお家ならみているだけで一日過ごせそうだよ。……修平くんのお家、か。
「ほんとすげぇな。さすがにこれだけでかくて綺麗だと、場違いな気がしてくるわ……」
充に同意さ。少しはお洒落をしてきたつもりだったけれど、まだまだ甘かったみたいだ。
「場違いなんてとんでもないです。自分も友達を連れてきたりなんてしたことないので、少し緊張はしているんです」
「全然そうはみえないな。いつも通りにしかみえないんだが」
修平くんは笑ってごまかすと、玄関らしき扉まで近づいて、なにやら話し始めてしまった。テレビ電話のようなものでもついているのかな?
「金持ちとは聞いていたが、思っていた以上だな。末恐ろしい後輩だ」
「ボクも初めて体感したよ。修平くんは本当にお金持ちだったんだね」
「お前な……」
充に呆れられてしまった。恋人といっても、ボクはまだ彼のことを知らなすぎるみたいだ。
「……凪さんとエリー先輩って、お付き合いなさってるんですよね?」
「そうさ。……でも、あまり面と向かって言われると恥ずかしくなってしまうね」
「この間お二人の仲を見た時から思っていたんですけど、なんだか距離遠くないですか?」
ボクと修平くんの距離が遠い……?
「そ、そんなことないさ。ボクは彼と一緒にいて楽しいし、彼もボクと一緒にいることを喜んでいるよ!」
「そういうことじゃなくてですね──」
「みなさん、準備が整ったようなので、どうぞ中の方へ」
兎川さんの話の続きが気になるけれど……
「はーい! それじゃ、お邪魔しちゃいましょう!」
当の本人は気にした風もなく、駆け足で玄関の方へ行ってしまった。彼女はどういうつもりであんなことを言ったんだろう?
「愛理。前も言っただろ? あいつは適当にあしらっておけばいいんだよ。言われたことを一々真に受けてんなよ」
「そう……だね。そうさせてもらうよ」
修平くんに案内され家の中に入っていくと、やっぱり中も全体的に白っぽい。
見た目にもすっきりしていて、かといって殺風景という訳でもなく、花や背景画などが飾られていて、まさにお金持ちの家って感じだ。……やっぱり場違い感がすごいね。
「凪さーん、最初はどちらへ案内してくれるんですかー?」
「まずはリビングの方へ。友達が来ると話したら、シェフが気合を入れてしまいまして、お昼ご飯ができるまでゆっくりとお話としましょう」
「シェフ……」
専属シェフとかいるのかい? 絵に描いたようなお金持ちじゃないか。なんだか修平くんが遠い存在に見えてきちゃったよ……。
「なんかすごい気合はいってません、凪さん? 常駐のシェフなんて、さすがにいませんよねぇ?」
「そうですね。自分が家に人を案内することなんてなかったので、少し気合は入ってます。シェフは、家族に何かいいことがあったりすると呼ぶんですよ。別にいいっていったのに、母が勝手に……」
彼のお母さんか……どんな人だろう?
お友達がくるというだけで、普段しないようなことをするんだ。まあ悪い人ではなさそうだよね?
「いいお母様ですね。……ちょっと羨ましいです」
「兎川さん……?」
なんだか様子が変? お母さんとあまり仲良くないのかな。
「まあ、いい母であることは間違いありませんね。──はい、つきましたよ」
「わぁ──これは、すごい広いですね!」
壁から家具まで、白に染められたリビング。その広さは想像を絶するもので、小さな家くらいなら収まるんじゃないかと思うほど。
その広さと色合いのせいか窓から差す日光がすごい神秘的で、本当に教会のような印象を受けるんだ。……ん? 教会?
「ステンドグラス……?」
天井も高いと思ったら天窓がついていて、その天窓は綺麗な模様をしたステンドグラスのようなものだったんだ。
「母の趣味でして。変ですよね」
うん。普通の家庭にこんなもの飾る……? お金持ちというのはよく分からないな。
「お母様、いい趣味ですね! とっても綺麗で気分あがっちゃいますよー! なんだか教会みたいですし、ここで結婚式とかもあげれちゃったりするんですかー?」
「と、兎川さん? なにを言って──」
「教会とは関係ないのでそう言ったことはありませんが……母に言ったらどうだか分かりませんね」
なに、そういう権力みたいなものまであるのかい、修平くんの家族って。……本格的に怖くなってきたんだけど。
「家でやる結婚式なんてのもあるらしいからな。やろうと思えばやれるんじゃないか?」
「み、充までなにを言い出すんだい! まだ結婚とかそういうのは早いというか──」
「お前こそなんの話をしてるんだ? この部屋で結婚式を挙げられるかどうかって話だろ?」
あ、ああ。そうか、うん。そうだよね。別に誰か結婚式を挙げるとかそういう話じゃなかったよね。
「……エリー先輩は、凪さんとの結婚式のことでも考えていたんじゃないですかー? ハルカたちももう結婚できる歳ですからね。そういうこと、考えちゃいますよね」
「べ、別にボクはそんなこと……」
修平くんとの結婚……まだそういうのは考えてないけれど、もし彼とずっと一緒なら、いつかはそうなるんだよね……。
兎川さんにからかわれ、男の子二人は目を合わせてくれない。
弾むはずのない談話は、兎川さんの声だけがリビングに響いていたんだ。
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