13 / 63
第13話 漬物石、売ります
――王国が莫大な報奨金。
――原因を突き止めた奴に。
――化け物。
酒場から漏れ聞こえてきた言葉が、私の頭の中をぐるぐると回る。
ただの害虫駆除だったのに。自分の家の庭を掃除しただけなのに。それが、なぜか国を挙げてのお尋ね者になるなんて、あんまりだ。
「……面倒くさい……」
思わず心の声が漏れた。
こうなったら、当初の目的――砂糖と塩と香辛料の購入を可及的速やかに達成し、一刻も早く、我が家へと帰還しなければならない。
私の『お使いミッション』は、突如として『隠密行動』へと変更された。
クロークのフードをさらに深く被り、できるだけ人目を避けるように移動を再開した。気分は、物語に出てくるスパイか何かだ。ドキドキするけど、あまり楽しくはない。
まずは軍資金の調達。この麻袋に入った『石』をお金に換えなくては。
でも、どこに行けばいいんだろう? 宝石屋? 道具屋? そもそも、この街のどこに何があるのか、さっぱり分からない。
「……すみません」
私は道端の露店で干し果物を売っていた、人の良さそうなおばあさんに声をかけた。できるだけ怪しまれないように、か細い声で。
「あの……綺麗で、ちょっと重い石を買い取ってくれるお店を知りませんか……?」
「ん? 綺麗な石かい?」
おばあさんは、私のフードの下を覗き込むようにしながら、にこやかに答えてくれた。
「それなら、中央広場の角にある『バルタザール商会』に行ってみるといいよ。あそこは街で一番大きな店だからね。鉱石でも魔道具でも、何でも買い取ってくれるさね」
「ばるたざーる商会……」
「ああ。ただ、あそこの店主は、ちいとばかり強欲で有名だからね。嬢ちゃん、足元を見られないように気をつけるんだよ」
おばあさんは、親切にウィンクまでしてくれた。
私は深くお礼を言うと、教えてもらった中央広場へと、再び壁を伝いながら向かった。
バルタザール商会は、すぐに見つかった。
他の店とは明らかに違う、石造りの、やけに豪華で、威圧感のある三階建ての建物だ。
入り口の扉には、金文字で店の名前が刻まれている。
「……入りにくい……」
あまりの場違い感に、私は一瞬、入店をためらった。でも、ここで帰るわけにはいかない。 砂糖のために。
意を決して重厚な扉を押す。
カラン、とドアベルが鳴り、薄暗く、静まり返った店内に足を踏み入れた。壁一面に高そうな壺や、きらびやかな宝石、禍々しいオーラを放つ武具などがずらりと並んでいる。
カウンターの奥から片眼鏡をかけた、いかにも『商人』といった風情の小太りな中年男性が顔を上げた。
彼が噂のバルタザールさんだろう。
「……いらっしゃい。何の用かね」
彼は、私のみすぼらしい格好を一目すると、あからさまに興味を失ったように言った。
「あの、石を、買い取っていただきたくて……」
「石、だと? うちが、そこらの石ころを買い取るとでも?」
バルタザールさんは鼻で笑った。
その態度に、ちょっとだけムッとした私は、麻袋をカウンターの上に、どさり、と置いた。
「これです」
袋の口を開け中身を転がし出す。
ゴトン、と重い音を立ててカウンターに現れたのは、私の頭ほどある、虹色に輝く巨大な結晶体。店内の魔法光を浴びて、それは内側から眩いばかりの光を放っていた。
「…………」
バルタザールさんの動きが止まった。
「……ほぅ」
彼は、ゆっくりとカウンターから出てくると、私の置いた『石』の周りを、ぐるぐると回り始めた。その目は獲物を見つけた鷹のように鋭く光っている。
「……嬢ちゃん。これは、どこで手に入れた」
「うちの犬が拾ってきました」
「……犬?」
バルタザールさんは、一瞬、変な顔をしたが、すぐに気を取り直すと、片眼鏡をかけ直した。そして様々な角度から食い入るように結晶体を観察し始める。
やがて彼は震える手で鑑定用のルーペと魔力を測定するらしい道具を取り出した。
「……純度、測定不能? 魔力量、規格外……まさか……バカな……これは、幻の『虹龍の涙』だと……!?」
バルタザールさんの顔から、みるみるうちに血の気が引いていく。額には脂汗がびっしりと浮かんでいた。
「じょ、嬢ちゃん……! これを……これを、いくらで売る気だ……!?」
彼はゴクリと唾を飲み込みながら、震える声で尋ねた。その瞳には、強欲とそれ以上に得体の知れないものに対する恐怖が渦巻いていた。
私は少し首を傾げた。
いくら、と言われても、お金の価値が分からないのだから、答えようがない。
だから正直に、今回の目的を伝えることにした。
「ええと……お砂糖と、お塩が買えるくらいのお金になれば、十分です」
「…………はい?」
バルタザールさんの顔が固まった。
「あ、あと、香辛料もいくつか欲しいです。それで……足りますか?」
私のあまりにも純粋な問いかけに、バルタザールさんは、数秒間、完全に沈黙した。
そして、次の瞬間。
「……ぷっ、くくく……はっ、はっはっはっはっはっは!!」
彼は腹を抱えて笑い出した。涙を流しながら、カウンターをバンバンと叩いている。
ひとしきり笑い終えると、彼は涙を拭う。
そして私に向かって、深々と、本当に深々と頭を下げた。
「……参りました。嬢ちゃん、あんたの勝ちだ。こんな面白い取引は、生涯初めてだ」
彼はそう言うと、カウンターの奥から、ずっしりと重い革袋を三つ持ってきた。
「金貨で払おうと思ったが、とてもじゃないが、この店にある金貨じゃ足りん。ここに白金貨が300枚入っている。この街の家が十軒は買える金額だ。これで許してくれ」
「は、はあ……」
白金貨。
金貨より凄いらしい。よく分からないけど、たくさんくれるなら、きっと足りるのだろう。
「ありがとうございます」
私は、ずしりと重い革袋を受け取った。
これで当分は調味料には困らないだろう。
「おっと、嬢ちゃん」
店を出ようとする私をバルタザールさんが呼び止めた。
「一つ忠告だ。……そのフード街の中では、あまり取らん方がいい。あんたさんは、どうやらとんでもない『嵐』の中心にいるらしいからな。目立たんのが、一番だ」
彼の言葉に、私はこくりと頷いた。
この商人は、どうやら、ただの強欲商人ではないらしい。
お礼を言って、私は店を出た。
これで第一ミッションは完了だ。あとは雑貨屋を探すだけ。
そう思って、意気揚々と店の外に一歩、踏み出した、その時。
ドンッ!
「うわっ!?」
「おっと、悪ぃ!」
角から曲がってきた屈強な体つきの男と思いきりぶつかってしまった。
男は冒険者だろうか。革鎧に身を包み、背中には大きな剣を背負っている。
「……ん?」
男はぶつかった私を上から下まで、じろりと値踏みするような目つきで見た。
「……なんだ、テメェ。見ねえ顔だな」
それは、さっき酒場で私の噂をしていた冒険者の一人だった。
まずい。
また、面倒なことに巻き込まれそうだ。
――原因を突き止めた奴に。
――化け物。
酒場から漏れ聞こえてきた言葉が、私の頭の中をぐるぐると回る。
ただの害虫駆除だったのに。自分の家の庭を掃除しただけなのに。それが、なぜか国を挙げてのお尋ね者になるなんて、あんまりだ。
「……面倒くさい……」
思わず心の声が漏れた。
こうなったら、当初の目的――砂糖と塩と香辛料の購入を可及的速やかに達成し、一刻も早く、我が家へと帰還しなければならない。
私の『お使いミッション』は、突如として『隠密行動』へと変更された。
クロークのフードをさらに深く被り、できるだけ人目を避けるように移動を再開した。気分は、物語に出てくるスパイか何かだ。ドキドキするけど、あまり楽しくはない。
まずは軍資金の調達。この麻袋に入った『石』をお金に換えなくては。
でも、どこに行けばいいんだろう? 宝石屋? 道具屋? そもそも、この街のどこに何があるのか、さっぱり分からない。
「……すみません」
私は道端の露店で干し果物を売っていた、人の良さそうなおばあさんに声をかけた。できるだけ怪しまれないように、か細い声で。
「あの……綺麗で、ちょっと重い石を買い取ってくれるお店を知りませんか……?」
「ん? 綺麗な石かい?」
おばあさんは、私のフードの下を覗き込むようにしながら、にこやかに答えてくれた。
「それなら、中央広場の角にある『バルタザール商会』に行ってみるといいよ。あそこは街で一番大きな店だからね。鉱石でも魔道具でも、何でも買い取ってくれるさね」
「ばるたざーる商会……」
「ああ。ただ、あそこの店主は、ちいとばかり強欲で有名だからね。嬢ちゃん、足元を見られないように気をつけるんだよ」
おばあさんは、親切にウィンクまでしてくれた。
私は深くお礼を言うと、教えてもらった中央広場へと、再び壁を伝いながら向かった。
バルタザール商会は、すぐに見つかった。
他の店とは明らかに違う、石造りの、やけに豪華で、威圧感のある三階建ての建物だ。
入り口の扉には、金文字で店の名前が刻まれている。
「……入りにくい……」
あまりの場違い感に、私は一瞬、入店をためらった。でも、ここで帰るわけにはいかない。 砂糖のために。
意を決して重厚な扉を押す。
カラン、とドアベルが鳴り、薄暗く、静まり返った店内に足を踏み入れた。壁一面に高そうな壺や、きらびやかな宝石、禍々しいオーラを放つ武具などがずらりと並んでいる。
カウンターの奥から片眼鏡をかけた、いかにも『商人』といった風情の小太りな中年男性が顔を上げた。
彼が噂のバルタザールさんだろう。
「……いらっしゃい。何の用かね」
彼は、私のみすぼらしい格好を一目すると、あからさまに興味を失ったように言った。
「あの、石を、買い取っていただきたくて……」
「石、だと? うちが、そこらの石ころを買い取るとでも?」
バルタザールさんは鼻で笑った。
その態度に、ちょっとだけムッとした私は、麻袋をカウンターの上に、どさり、と置いた。
「これです」
袋の口を開け中身を転がし出す。
ゴトン、と重い音を立ててカウンターに現れたのは、私の頭ほどある、虹色に輝く巨大な結晶体。店内の魔法光を浴びて、それは内側から眩いばかりの光を放っていた。
「…………」
バルタザールさんの動きが止まった。
「……ほぅ」
彼は、ゆっくりとカウンターから出てくると、私の置いた『石』の周りを、ぐるぐると回り始めた。その目は獲物を見つけた鷹のように鋭く光っている。
「……嬢ちゃん。これは、どこで手に入れた」
「うちの犬が拾ってきました」
「……犬?」
バルタザールさんは、一瞬、変な顔をしたが、すぐに気を取り直すと、片眼鏡をかけ直した。そして様々な角度から食い入るように結晶体を観察し始める。
やがて彼は震える手で鑑定用のルーペと魔力を測定するらしい道具を取り出した。
「……純度、測定不能? 魔力量、規格外……まさか……バカな……これは、幻の『虹龍の涙』だと……!?」
バルタザールさんの顔から、みるみるうちに血の気が引いていく。額には脂汗がびっしりと浮かんでいた。
「じょ、嬢ちゃん……! これを……これを、いくらで売る気だ……!?」
彼はゴクリと唾を飲み込みながら、震える声で尋ねた。その瞳には、強欲とそれ以上に得体の知れないものに対する恐怖が渦巻いていた。
私は少し首を傾げた。
いくら、と言われても、お金の価値が分からないのだから、答えようがない。
だから正直に、今回の目的を伝えることにした。
「ええと……お砂糖と、お塩が買えるくらいのお金になれば、十分です」
「…………はい?」
バルタザールさんの顔が固まった。
「あ、あと、香辛料もいくつか欲しいです。それで……足りますか?」
私のあまりにも純粋な問いかけに、バルタザールさんは、数秒間、完全に沈黙した。
そして、次の瞬間。
「……ぷっ、くくく……はっ、はっはっはっはっはっは!!」
彼は腹を抱えて笑い出した。涙を流しながら、カウンターをバンバンと叩いている。
ひとしきり笑い終えると、彼は涙を拭う。
そして私に向かって、深々と、本当に深々と頭を下げた。
「……参りました。嬢ちゃん、あんたの勝ちだ。こんな面白い取引は、生涯初めてだ」
彼はそう言うと、カウンターの奥から、ずっしりと重い革袋を三つ持ってきた。
「金貨で払おうと思ったが、とてもじゃないが、この店にある金貨じゃ足りん。ここに白金貨が300枚入っている。この街の家が十軒は買える金額だ。これで許してくれ」
「は、はあ……」
白金貨。
金貨より凄いらしい。よく分からないけど、たくさんくれるなら、きっと足りるのだろう。
「ありがとうございます」
私は、ずしりと重い革袋を受け取った。
これで当分は調味料には困らないだろう。
「おっと、嬢ちゃん」
店を出ようとする私をバルタザールさんが呼び止めた。
「一つ忠告だ。……そのフード街の中では、あまり取らん方がいい。あんたさんは、どうやらとんでもない『嵐』の中心にいるらしいからな。目立たんのが、一番だ」
彼の言葉に、私はこくりと頷いた。
この商人は、どうやら、ただの強欲商人ではないらしい。
お礼を言って、私は店を出た。
これで第一ミッションは完了だ。あとは雑貨屋を探すだけ。
そう思って、意気揚々と店の外に一歩、踏み出した、その時。
ドンッ!
「うわっ!?」
「おっと、悪ぃ!」
角から曲がってきた屈強な体つきの男と思いきりぶつかってしまった。
男は冒険者だろうか。革鎧に身を包み、背中には大きな剣を背負っている。
「……ん?」
男はぶつかった私を上から下まで、じろりと値踏みするような目つきで見た。
「……なんだ、テメェ。見ねえ顔だな」
それは、さっき酒場で私の噂をしていた冒険者の一人だった。
まずい。
また、面倒なことに巻き込まれそうだ。
あなたにおすすめの小説
神託が下りまして、今日から神の愛し子です! 最強チート承りました。では、我慢はいたしません!
しののめ あき
ファンタジー
旧題:最強チート承りました。では、我慢はいたしません!
神託が下りまして、今日から神の愛し子です!〜最強チート承りました!では、我慢はいたしません!〜
と、いうタイトルで12月8日にアルファポリス様より書籍発売されます!
3万字程の加筆と修正をさせて頂いております。
ぜひ、読んで頂ければ嬉しいです!
⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎
非常に申し訳ない…
と、言ったのは、立派な白髭の仙人みたいな人だろうか?
色々手違いがあって…
と、目を逸らしたのは、そちらのピンク色の髪の女の人だっけ?
代わりにといってはなんだけど…
と、眉を下げながら申し訳なさそうな顔をしたのは、手前の黒髪イケメン?
私の周りをぐるっと8人に囲まれて、謝罪を受けている事は分かった。
なんの謝罪だっけ?
そして、最後に言われた言葉
どうか、幸せになって(くれ)
んん?
弩級最強チート公爵令嬢が爆誕致します。
※同タイトルの掲載不可との事で、1.2.番外編をまとめる作業をします
完了後、更新開始致しますのでよろしくお願いします
【完結】憧れのスローライフを異世界で?
さくらもち
ファンタジー
アラフォー独身女子 雪菜は最近ではネット小説しか楽しみが無い寂しく会社と自宅を往復するだけの生活をしていたが、仕事中に突然目眩がして気がつくと転生したようで幼女だった。
日々成長しつつネット小説テンプレキターと転生先でのんびりスローライフをするための地盤堅めに邁進する。
婚約破棄された公爵令嬢は冤罪で地下牢へ、前世の記憶を思い出したので、スキル引きこもりを使って王子たちに復讐します!
山田 バルス
ファンタジー
王宮大広間は春の祝宴で黄金色に輝き、各地の貴族たちの笑い声と音楽で満ちていた。しかしその中心で、空気を切り裂くように響いたのは、第1王子アルベルトの声だった。
「ローゼ・フォン・エルンスト! おまえとの婚約は、今日をもって破棄する!」
周囲の視線が一斉にローゼに注がれ、彼女は凍りついた。「……は?」唇からもれる言葉は震え、理解できないまま広間のざわめきが広がっていく。幼い頃から王子の隣で育ち、未来の王妃として教育を受けてきたローゼ――その誇り高き公爵令嬢が、今まさに公開の場で突き放されたのだ。
アルベルトは勝ち誇る笑みを浮かべ、隣に立つ淡いピンク髪の少女ミーアを差し置き、「おれはこの天使を選ぶ」と宣言した。ミーアは目を潤ませ、か細い声で応じる。取り巻きの貴族たちも次々にローゼの罪を指摘し、アーサーやマッスルといった証人が証言を加えることで、非難の声は広間を震わせた。
ローゼは必死に抗う。「わたしは何もしていない……」だが、王子の視線と群衆の圧力の前に言葉は届かない。アルベルトは公然と彼女を罪人扱いし、地下牢への収監を命じる。近衛兵に両腕を拘束され、引きずられるローゼ。広間には王子を讃える喝采と、哀れむ視線だけが残った。
その孤立無援の絶望の中で、ローゼの胸にかすかな光がともる。それは前世の記憶――ブラック企業で心身をすり減らし、引きこもりとなった過去の記憶だった。地下牢という絶望的な空間が、彼女の心に小さな希望を芽生えさせる。
そして――スキル《引きこもり》が発動する兆しを見せた。絶望の牢獄は、ローゼにとって新たな力を得る場となる。《マイルーム》が呼び出され、誰にも侵入されない自分だけの聖域が生まれる。泣き崩れる心に、未来への決意が灯る。ここから、ローゼの再起と逆転の物語が始まるのだった。
追放された引きこもり聖女は女神様の加護で快適な旅を満喫中
四馬㋟
ファンタジー
幸福をもたらす聖女として民に崇められ、何不自由のない暮らしを送るアネーシャ。19歳になった年、本物の聖女が現れたという理由で神殿を追い出されてしまう。しかし月の女神の姿を見、声を聞くことができるアネーシャは、正真正銘本物の聖女で――孤児院育ちゆえに頼るあてもなく、途方に暮れるアネーシャに、女神は告げる。『大丈夫大丈夫、あたしがついてるから』「……軽っ」かくして、女二人のぶらり旅……もとい巡礼の旅が始まる。
異世界に転移してしまった私、古民家をもらったのでカフェを始めたら大盛況。国王陛下が頻繁に来るのですが、どうしたらいいですか?
来栖とむ
ファンタジー
ブラック企業で疲れ果てた30歳の元OL・美里(みさと)が転移した先は、見渡す限りの深い森。
そこで彼女が授かったのは、魔女の称号……ではなく、一軒の**「日本の古民家」**だった!
亡き祖母が遺したその屋敷には、異世界では失われたはずの「お醤油」「お味噌」「白いお砂糖」という禁断の調味料が眠っていて――。
「えっ、唐揚げにそんなに感動しちゃうの?」
「プリン一口で、国王陛下が泣いちゃった……!?」
おにぎり、オムライス、そして肉汁溢れるハンバーグ。
現代日本の「当たり前」が、この世界では常識を覆す究極の美食に。
お掃除のプロな親子や、お忍びの王様、さらにはツンデレな宮廷料理人まで巻き込んで、
美味しい香りに包まれた、心もお腹も満たされるスローライフが今、始まります!
10歳で記憶喪失になったけど、チート従魔たちと異世界ライフを楽しみます(リメイク版)
犬社護
ファンタジー
10歳の咲耶(さや)は家族とのキャンプ旅行で就寝中、豪雨の影響で発生した土石流に巻き込まれてしまう。
意識が浮上して目覚めると、そこは森の中。
彼女は10歳の見知らぬ少女となっており、その子の記憶も喪失していたことで、自分が異世界に転生していることにも気づかず、何故深い森の中にいるのかもわからないまま途方に暮れてしまう。
そんな状況の中、森で知り合った冒険者ベイツと霊鳥ルウリと出会ったことで、彼女は徐々に自分の置かれている状況を把握していく。持ち前の明るくてのほほんとしたマイペースな性格もあって、咲耶は前世の知識を駆使して、徐々に異世界にも慣れていくのだが、そんな彼女に転機が訪れる。それ以降、これまで不明だった咲耶自身の力も解放され、様々な人々や精霊、魔物たちと出会い愛されていく。
これは、ちょっぴり天然な《咲耶》とチート従魔たちとのまったり異世界物語。
○○○
旧版を基に再編集しています。
第二章(16話付近)以降、完全オリジナルとなります。
旧版に関しては、8月1日に削除予定なのでご注意ください。
この作品は、ノベルアップ+にも投稿しています。
没落した建築系お嬢様の優雅なスローライフ~地方でモフモフと楽しい仲間とのんびり楽しく生きます~
土偶の友
ファンタジー
優雅な貴族令嬢を目指していたクレア・フィレイア。
しかし、15歳の誕生日を前に両親から没落を宣言されてしまう。
そのショックで日本の知識を思いだし、ブラック企業で働いていた記憶からスローライフをしたいと気付いた。
両親に勧められた場所に逃げ、そこで楽しいモフモフの仲間と家を建てる。
女の子たちと出会い仲良くなって一緒に住む、のんびり緩い異世界生活。
どうやら悪役令嬢のようですが、興味が無いので錬金術師を目指します(旧:公爵令嬢ですが錬金術師を兼業します)
水神瑠架
ファンタジー
――悪役令嬢だったようですが私は今、自由に楽しく生きています! ――
乙女ゲームに酷似した世界に転生? けど私、このゲームの本筋よりも寄り道のミニゲームにはまっていたんですけど? 基本的に攻略者達の顔もうろ覚えなんですけど?! けど転生してしまったら仕方無いですよね。攻略者を助けるなんて面倒い事するような性格でも無いし好きに生きてもいいですよね? 運が良いのか悪いのか好きな事出来そうな環境に産まれたようですしヒロイン役でも無いようですので。という事で私、顔もうろ覚えのキャラの救済よりも好きな事をして生きて行きます! ……極めろ【錬金術師】! 目指せ【錬金術マスター】!
★★
乙女ゲームの本筋の恋愛じゃない所にはまっていた女性の前世が蘇った公爵令嬢が自分がゲームの中での悪役令嬢だという事も知らず大好きな【錬金術】を極めるため邁進します。流石に途中で気づきますし、相手役も出てきますが、しばらく出てこないと思います。好きに生きた結果攻略者達の悲惨なフラグを折ったりするかも? 基本的に主人公は「攻略者の救済<自分が自由に生きる事」ですので薄情に見える事もあるかもしれません。そんな主人公が生きる世界をとくと御覧あれ!
★★
この話の中での【錬金術】は学問というよりも何かを「創作」する事の出来る手段の意味合いが大きいです。ですので本来の錬金術の学術的な論理は出てきません。この世界での独自の力が【錬金術】となります。