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第2章 たかがお使い、されどお使い。街の噂の中心にいるらしい
第18話 お茶への誘い
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結界が弾き出した侵入者のプロフィールに、私の頭の中に、燃えるような赤い髪と威勢のいい笑顔が浮かび上がった。
フィオナさん。街で私を助けてくれた、あの冒険者だ。
「……なんで……」
思わず、その場にしゃがみ込みたくなる。
なぜ、よりにもよって彼女がこんな所にいるのか。悪意がないから結界を通り抜けてしまった、というのは分かる。
でも、タイミングが悪すぎる。
このまま放置すれば、彼女は私の作った『認識阻害迷宮』の中で、永遠に森を彷徨い続けることになる。
それは、さすがに寝覚めが悪い。助けてもらった恩を仇で返すようなものだ。
「……はぁ。仕方ないわね」
私は本日何度目か分からない観念のため息をつくと、重い足取りで森の奥へと歩き出した。
結界の主である私にとって、この森は自分の庭のようなもの。
どこに誰がいるか、手に取るように分かる。
数分後。
森の少し開けた場所で目的の人物を発見した。
「……おかしい。絶対におかしい……」
フィオナさんは肩に担いでいたはずのマグロを地面に置き、その上で胡座をかいて、うーんと唸っていた。
「さっきから、同じ木の前をぐるぐる回ってる気がするんだよな……。なあ、マグロさんよ。あんたもそう思わないかい?」
返事をするはずもないマグロに真剣な顔で話しかけている。
どうやら、相当、混乱しているらしい。
「こんにちは、フィオナさん」
私が音もなく彼女の背後に立つと、フィオナさんは「ひゃっ!?」と猫のように飛び上がった。
「な、なんだい、あんたか! 脅かすんじゃないよ!」
「……ええと、森の少女です」
「知ってるよ! ……って、なんであんたがこんな所に? いや、ここはあんたの住処の近くなのか?」
フィオナさんは、驚きと混乱で矢継ぎ早に質問を投げかけてくる。
「私の家は、まあ、この近くですけど……。それより、あなたこそ、ここで何を?」
「何をって……見ての通り迷子だよ!」
フィオナさんは、やけっぱちになったように叫んだ。
「ギルドからの帰り道、近道しようと思って森に入ったら、急に景色がぐにゃぐにゃ歪みだして、気づいたらこのザマさ! 私としたことが、情けない……」
「……それは、ご愁傷様です」
原因は、十割、私にあるのだけど。
「それより、あんたは平気なのかい? この森、なんだかすごく、おかしいことになってるよ。まるで、森全体が生きているみたいだ」
フィオナさんは、鋭い目で周囲を見渡す。さすがはA級冒険者といったところか。
私の結界の、その本質の一端を肌で感じ取っているらしい。
ここで、下手に嘘をついても、ボロが出るだけだ。
私は観念して当たり障りのない事実だけを告げることにした。
「……私が、やりました」
「…………へ?」
「防犯のために、ちょっと、ね。新しいセキュリティを導入したんです。悪意のある人だけを迷わせるように」
「……セキュリティ……」
フィオナさんは、私の言葉をゆっくりと、ゆっくりと頭の中で反芻しているようだった。
やがて彼女は、天を仰いで乾いた笑いを漏らした。
「……ははっ。なるほどね。つまり、なんだい。あんたは、この広大な森全域を覆う、超々弩級の魔法結界を『セキュリティ』の一言で片付けちまうような、とんでもない魔法の使い手ってことかい?」
「……まあ、大体、そんな感じです」
私がこくりと頷くと、フィオナさんは感心したように、それでいて面白そうに、にっと笑った。
普通の人間なら恐怖で腰を抜かすか、私を化け物扱いするかの、どちらかだと思っていた。
でも、彼女は違った。
「あはは! 面白い! あんた最高に面白いよ!」
彼女は腹を抱えて笑っている。
その反応に、なんだか、こっちの毒気まで抜かれてしまった。
「……それで私はどうなるんだい? 悪意はないと判断されたみたいだけど、このままだと、おちおち近道もできやしない」
「……」
どうしたものか。
このまま結界の外まで送っていくのが、一番安全だろう。でも彼女は、この森の異常を知ってしまった。このまま帰せば、街で変な噂を立てられるかもしれない。
「……あの」
気づけば、私は自分でも意外な言葉を口にしていた。
「私の家、この近くなんで……。よかったら、お茶でも飲んでいきませんか?」
これは一種の賭けだった。
彼女を、私のテリトリーに招き入れる。それは、私のスローライフを危険に晒す行為かもしれない。
でも、この人なら大丈夫なような気がした。
そんな、直感があった。
私の提案にフィオナさんは、きょとん、と目を丸くした。
そして次の瞬間、太陽みたいないたずらっぽい笑みを浮かべる。
「……お茶! いいねえ、いただくよ!」
「……決めるの、早いですね」
「当たり前さ! こんなに面白いこと、滅多にないからね!」
フィオナさんは、再びマグロをひょいと担ぐと、私の後に続いた。
「それで、家はどっちだい?」
「こっちです。ついてきてください」
私はフィオナさんを先導して、自分にしか分からない迷宮の道を進んでいく。
数分後。
森の木々が開け、私の住処である、例の山小屋が見えてきた。
「へえ、あんな所に家が……」
フィオナさんが感心したように呟く。
そして、彼女は見てしまった。
家の玄関先を、せっせと箒で掃いている、リビングアーマーの『アーマーさん』の姿を。
そして、その家の屋根の上で、気持ちよさそうに日向ぼっこをしている、山のように巨大な白狼『モフ』の姿を。
おまけに家の曲がった煙突からは、巨大な龍の鼻息のような一筋の煙が立ち上っていた。
「………………」
フィオナさんが固まった。
その口が、ゆっくりと、あんぐりと開かれていく。
「……なあ、嬢ちゃん」
彼女は震える声で、私に尋ねた。
「あんたの言ってた『セキュリティ』ってのはさ。もしかして、あの動く鎧とか、バカでかい狼とか、煙突の奥にいる龍とかも……含まれてたり、するのかい……?」
私は、にっこりと、人の良い笑みを浮かべて答えた。
「さあ、どうでしょう?」
フィオナさんが、その場で崩れ落ちそうになっているのを、私はただ見守っていた。
どうやら、お茶を出す前に、まず気付け薬が必要かもしれない。
フィオナさん。街で私を助けてくれた、あの冒険者だ。
「……なんで……」
思わず、その場にしゃがみ込みたくなる。
なぜ、よりにもよって彼女がこんな所にいるのか。悪意がないから結界を通り抜けてしまった、というのは分かる。
でも、タイミングが悪すぎる。
このまま放置すれば、彼女は私の作った『認識阻害迷宮』の中で、永遠に森を彷徨い続けることになる。
それは、さすがに寝覚めが悪い。助けてもらった恩を仇で返すようなものだ。
「……はぁ。仕方ないわね」
私は本日何度目か分からない観念のため息をつくと、重い足取りで森の奥へと歩き出した。
結界の主である私にとって、この森は自分の庭のようなもの。
どこに誰がいるか、手に取るように分かる。
数分後。
森の少し開けた場所で目的の人物を発見した。
「……おかしい。絶対におかしい……」
フィオナさんは肩に担いでいたはずのマグロを地面に置き、その上で胡座をかいて、うーんと唸っていた。
「さっきから、同じ木の前をぐるぐる回ってる気がするんだよな……。なあ、マグロさんよ。あんたもそう思わないかい?」
返事をするはずもないマグロに真剣な顔で話しかけている。
どうやら、相当、混乱しているらしい。
「こんにちは、フィオナさん」
私が音もなく彼女の背後に立つと、フィオナさんは「ひゃっ!?」と猫のように飛び上がった。
「な、なんだい、あんたか! 脅かすんじゃないよ!」
「……ええと、森の少女です」
「知ってるよ! ……って、なんであんたがこんな所に? いや、ここはあんたの住処の近くなのか?」
フィオナさんは、驚きと混乱で矢継ぎ早に質問を投げかけてくる。
「私の家は、まあ、この近くですけど……。それより、あなたこそ、ここで何を?」
「何をって……見ての通り迷子だよ!」
フィオナさんは、やけっぱちになったように叫んだ。
「ギルドからの帰り道、近道しようと思って森に入ったら、急に景色がぐにゃぐにゃ歪みだして、気づいたらこのザマさ! 私としたことが、情けない……」
「……それは、ご愁傷様です」
原因は、十割、私にあるのだけど。
「それより、あんたは平気なのかい? この森、なんだかすごく、おかしいことになってるよ。まるで、森全体が生きているみたいだ」
フィオナさんは、鋭い目で周囲を見渡す。さすがはA級冒険者といったところか。
私の結界の、その本質の一端を肌で感じ取っているらしい。
ここで、下手に嘘をついても、ボロが出るだけだ。
私は観念して当たり障りのない事実だけを告げることにした。
「……私が、やりました」
「…………へ?」
「防犯のために、ちょっと、ね。新しいセキュリティを導入したんです。悪意のある人だけを迷わせるように」
「……セキュリティ……」
フィオナさんは、私の言葉をゆっくりと、ゆっくりと頭の中で反芻しているようだった。
やがて彼女は、天を仰いで乾いた笑いを漏らした。
「……ははっ。なるほどね。つまり、なんだい。あんたは、この広大な森全域を覆う、超々弩級の魔法結界を『セキュリティ』の一言で片付けちまうような、とんでもない魔法の使い手ってことかい?」
「……まあ、大体、そんな感じです」
私がこくりと頷くと、フィオナさんは感心したように、それでいて面白そうに、にっと笑った。
普通の人間なら恐怖で腰を抜かすか、私を化け物扱いするかの、どちらかだと思っていた。
でも、彼女は違った。
「あはは! 面白い! あんた最高に面白いよ!」
彼女は腹を抱えて笑っている。
その反応に、なんだか、こっちの毒気まで抜かれてしまった。
「……それで私はどうなるんだい? 悪意はないと判断されたみたいだけど、このままだと、おちおち近道もできやしない」
「……」
どうしたものか。
このまま結界の外まで送っていくのが、一番安全だろう。でも彼女は、この森の異常を知ってしまった。このまま帰せば、街で変な噂を立てられるかもしれない。
「……あの」
気づけば、私は自分でも意外な言葉を口にしていた。
「私の家、この近くなんで……。よかったら、お茶でも飲んでいきませんか?」
これは一種の賭けだった。
彼女を、私のテリトリーに招き入れる。それは、私のスローライフを危険に晒す行為かもしれない。
でも、この人なら大丈夫なような気がした。
そんな、直感があった。
私の提案にフィオナさんは、きょとん、と目を丸くした。
そして次の瞬間、太陽みたいないたずらっぽい笑みを浮かべる。
「……お茶! いいねえ、いただくよ!」
「……決めるの、早いですね」
「当たり前さ! こんなに面白いこと、滅多にないからね!」
フィオナさんは、再びマグロをひょいと担ぐと、私の後に続いた。
「それで、家はどっちだい?」
「こっちです。ついてきてください」
私はフィオナさんを先導して、自分にしか分からない迷宮の道を進んでいく。
数分後。
森の木々が開け、私の住処である、例の山小屋が見えてきた。
「へえ、あんな所に家が……」
フィオナさんが感心したように呟く。
そして、彼女は見てしまった。
家の玄関先を、せっせと箒で掃いている、リビングアーマーの『アーマーさん』の姿を。
そして、その家の屋根の上で、気持ちよさそうに日向ぼっこをしている、山のように巨大な白狼『モフ』の姿を。
おまけに家の曲がった煙突からは、巨大な龍の鼻息のような一筋の煙が立ち上っていた。
「………………」
フィオナさんが固まった。
その口が、ゆっくりと、あんぐりと開かれていく。
「……なあ、嬢ちゃん」
彼女は震える声で、私に尋ねた。
「あんたの言ってた『セキュリティ』ってのはさ。もしかして、あの動く鎧とか、バカでかい狼とか、煙突の奥にいる龍とかも……含まれてたり、するのかい……?」
私は、にっこりと、人の良い笑みを浮かべて答えた。
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フィオナさんが、その場で崩れ落ちそうになっているのを、私はただ見守っていた。
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