54 / 127
9章 文化祭二日目
54 藤side
しおりを挟む
「さて、花蘇芳さんの代わりをどうしようね。さすがに子供に働かせるのはあれだし……」
普段は高校生だけど今は……一桁くらいの歳だろう。確かに働かせるのは無理があるね。
「はたらく?」
「そうそう、藍ちゃんは働けないだろうから他に……」
「あいもはたらく!」
「……え?」
はーい、と手を挙げて宣言するチビ藍ちゃん。うーん、ちょっと難しいような気がするけどなあ……
「そう? じゃあ花蘇芳さんにも手伝ってもらおうかな?」
「はーい!」
実質文化祭の実行委員的な存在の天部ちゃんが良いと言っているのなら良いのだろう。
「じゃあ……」
チビ藍ちゃんは来た客にメニューを渡すという仕事を任された。今のところ順調に仕事をこなしている。見ていて微笑ましい。
「はい! めにゅーです!」
「ありがとう。偉いねー。」
「んふふー」
チビ藍ちゃんもお手伝いが出来て得意気だ。もう一度言う、微笑ましい。
ただ、そんな中でもチビ藍ちゃんの見た目を良く思わない人もいる。眉間に皺を寄せてチビ藍ちゃんを見る人もいた。
まあ、そこは仕方がないだろう。危害を加える様子もないので動きながらも傍観する。
「やっほー!」
桃と椿がA組にやってきた。そういえば二人とも午後は自由時間なんだっけ。
席に座った二人の元へチビ藍ちゃんがメニューを置きに行く。
「……あーちゃん?」
椿の目線はチビ藍ちゃんに向いている。あーちゃんって言えば椿が小さい頃に出会った女の子だっけか。
「んー? あいは、はなずおう あいってなまえだよ?」
「……っ、花蘇芳があーちゃん……?」
チビ藍ちゃんは首を傾げている。チビ藍ちゃんがあーちゃんなのだとしたら、首を傾げることもしないはずだけど……。じゃああーちゃんではない?
いや、でも椿があーちゃんだと言っているのならそうなのだろう。ならば何故チビ藍ちゃんは椿を知らない?
「……つーくん、と言えば分かるか?」
「つーくん?」
「……ほら。」
右目も見えるように髪の毛を弄る。そしてマスクを外す。
「……お前と公園で話したつーくんだ。覚えてないか?」
周りがどよめいた。椿が人前でマスクを取り、声を発したから。珍獣でも見たかのようなどよめき具合だ。
「んー? わかんない。」
「……そうか。」
椿からしょぼんと落胆した音が聞こえてきそうだ。その様が珍しくて俺は一人勝手に驚いてしまった。
「……人違いだったかもしれない。すまんな。」
「んーん、いいよー? あ、めにゅーここにおいておくね!」
「……ありがとう。」
「うん!」
ててて、と裏に戻って行ったチビ藍ちゃん。その後ろ姿をじっと見つめる椿。なんだろう、なんか引っ掛かるような……
椿side
「つばっち、本当にあいさんがあーちゃんなの?」
「……多分。しかしあんなに笑っているあーちゃんは見たことがないから断言は出来ない。」
「そっか。」
いつも目の下にクマを作り、笑顔もぎこちなかったあーちゃんの姿を思い出す。
髪色、目の色、顔の作りは花蘇芳もあーちゃんも同じだが、目が違う。あんなにキラキラした目をしていなかった。
マスクと髪を元に戻し、考察する。
「ほら、考え込む前に頼もうよ。せっかくあいさんがメニュー持ってきてくれたんだし。」
「……ああ。」
「んぐ……そうだ、あーちゃんの話を聞かせてよ。」
桃がどら焼きを頬張りながら聞いてきた。そこまで面白い話ではないのだが……。
「……何から話せばいいか。」
「うーん、じゃあどうやって出会ったの?」
俺もどら焼きを頬張りながら話し始める。
「……そうだな……あの日はいつも通り公園で時間を潰していたんだがな……
俺が四歳くらいの頃、毎日のように俺はずっと公園で時間を無駄に潰していた。
ただベンチに座ってぼーっとするだけ。特に何かしたいわけでもなかったからそうしていた。
そんなことをしていたのも、ただ単に家にいたくなかったから。
家にいると母親が俺のことを化け物を見るかのような目で見てきて、そんな視線に耐えられなかった小さな俺は、家を出てはベンチに座ってぼーっとしていた。
夕方にならなければ家に帰らなくてもいいのに、と毎日思っていた。
ある日、いつも通りぼーっとしていたら、ふっとベンチの横に人影が。今までそんなこともなかったので驚きながらもそちらを向くと、真っ白い髪を肩の辺りまで伸ばした灰色目の女の子が立っていた。それが後のあーちゃんだった。
『ねえ、かなしそうだよ? どうしたの?』
その子の目に光は無く、クマも酷かった。自分と似たような境遇だろうことが推測出来た。
それなのに他人である俺を気遣ってくれる。そんな優しさに胸を打たれた。
『……ぼく、さみしい。』
思わずポロリと言葉が零れた。誰にも言うつもりなどなかったのに。
『そうなんだ……。わたしもね、ひとりでさみしいよ? だからね、おともだちになろ?』
『……いい、の?』
『うん。』
そう言って笑ったあーちゃんの顔を、俺は一生忘れないだろう。
笑い慣れていない、ぎこちないなりの笑みを。
それからというもの、ほぼ毎日と言ってもいいほど公園でお喋りした。あーちゃん、つーくん、とお互いを呼びあって。
公園の近くにある花壇に可愛い花が咲いていた、この前見た雲が面白い形をしていた、などたわいもない話をしたんだ。
この時俺は確かに幸せだった。家に帰ってから親に気持ち悪いと何度も言われたとしても、昼間になればまたあーちゃんに会える。そのことが俺の心の拠り所となっていった。
だが、そんな幸せも長くは続かなかった。
ある日を境にあーちゃんが公園に来なくなったのだ。晴れの日も、雨の日も、雪の日も、ベンチに座って待っていたのだが、あーちゃんが現れる気配がない。
『……ぼくのこと、きらいになっちゃったのかな。』
ぽつりと溢れた独り言も、誰も聞いてくれない。あーちゃんがいてくれたおかげで耐えられた親の暴言にも、もう耐えられそうになかった。
俺はいつの間にか一人でいることが辛くなっていたのだ。
『……もう、おはなしできないのかな。』
夕方になった。そろそろ帰らないといけない。また辛い時間がやってくる。
あーちゃんはまだ来ない。
「……まあ、こんな感じだ。その後一度もあーちゃんに会うことはなかった。」
「そっか。でもなんでぱったり来なくなったんだろうね。」
「……分からない。しかし、花蘇芳が俺を覚えていないことと何か関係があるのではと俺は考えている。」
「うーん、確かにそこなんだよねー。なんで覚えていないんだろう。」
「……さあ。情報が少なすぎるから何とも。」
「そこんところが明らかになる日が来ればいいね!」
「……ああ。」
ズズズ、とほうじ茶を啜った。明らかになる日が来ることを願いながら。
────
フクジュソウ
「悲しき思い出」
普段は高校生だけど今は……一桁くらいの歳だろう。確かに働かせるのは無理があるね。
「はたらく?」
「そうそう、藍ちゃんは働けないだろうから他に……」
「あいもはたらく!」
「……え?」
はーい、と手を挙げて宣言するチビ藍ちゃん。うーん、ちょっと難しいような気がするけどなあ……
「そう? じゃあ花蘇芳さんにも手伝ってもらおうかな?」
「はーい!」
実質文化祭の実行委員的な存在の天部ちゃんが良いと言っているのなら良いのだろう。
「じゃあ……」
チビ藍ちゃんは来た客にメニューを渡すという仕事を任された。今のところ順調に仕事をこなしている。見ていて微笑ましい。
「はい! めにゅーです!」
「ありがとう。偉いねー。」
「んふふー」
チビ藍ちゃんもお手伝いが出来て得意気だ。もう一度言う、微笑ましい。
ただ、そんな中でもチビ藍ちゃんの見た目を良く思わない人もいる。眉間に皺を寄せてチビ藍ちゃんを見る人もいた。
まあ、そこは仕方がないだろう。危害を加える様子もないので動きながらも傍観する。
「やっほー!」
桃と椿がA組にやってきた。そういえば二人とも午後は自由時間なんだっけ。
席に座った二人の元へチビ藍ちゃんがメニューを置きに行く。
「……あーちゃん?」
椿の目線はチビ藍ちゃんに向いている。あーちゃんって言えば椿が小さい頃に出会った女の子だっけか。
「んー? あいは、はなずおう あいってなまえだよ?」
「……っ、花蘇芳があーちゃん……?」
チビ藍ちゃんは首を傾げている。チビ藍ちゃんがあーちゃんなのだとしたら、首を傾げることもしないはずだけど……。じゃああーちゃんではない?
いや、でも椿があーちゃんだと言っているのならそうなのだろう。ならば何故チビ藍ちゃんは椿を知らない?
「……つーくん、と言えば分かるか?」
「つーくん?」
「……ほら。」
右目も見えるように髪の毛を弄る。そしてマスクを外す。
「……お前と公園で話したつーくんだ。覚えてないか?」
周りがどよめいた。椿が人前でマスクを取り、声を発したから。珍獣でも見たかのようなどよめき具合だ。
「んー? わかんない。」
「……そうか。」
椿からしょぼんと落胆した音が聞こえてきそうだ。その様が珍しくて俺は一人勝手に驚いてしまった。
「……人違いだったかもしれない。すまんな。」
「んーん、いいよー? あ、めにゅーここにおいておくね!」
「……ありがとう。」
「うん!」
ててて、と裏に戻って行ったチビ藍ちゃん。その後ろ姿をじっと見つめる椿。なんだろう、なんか引っ掛かるような……
椿side
「つばっち、本当にあいさんがあーちゃんなの?」
「……多分。しかしあんなに笑っているあーちゃんは見たことがないから断言は出来ない。」
「そっか。」
いつも目の下にクマを作り、笑顔もぎこちなかったあーちゃんの姿を思い出す。
髪色、目の色、顔の作りは花蘇芳もあーちゃんも同じだが、目が違う。あんなにキラキラした目をしていなかった。
マスクと髪を元に戻し、考察する。
「ほら、考え込む前に頼もうよ。せっかくあいさんがメニュー持ってきてくれたんだし。」
「……ああ。」
「んぐ……そうだ、あーちゃんの話を聞かせてよ。」
桃がどら焼きを頬張りながら聞いてきた。そこまで面白い話ではないのだが……。
「……何から話せばいいか。」
「うーん、じゃあどうやって出会ったの?」
俺もどら焼きを頬張りながら話し始める。
「……そうだな……あの日はいつも通り公園で時間を潰していたんだがな……
俺が四歳くらいの頃、毎日のように俺はずっと公園で時間を無駄に潰していた。
ただベンチに座ってぼーっとするだけ。特に何かしたいわけでもなかったからそうしていた。
そんなことをしていたのも、ただ単に家にいたくなかったから。
家にいると母親が俺のことを化け物を見るかのような目で見てきて、そんな視線に耐えられなかった小さな俺は、家を出てはベンチに座ってぼーっとしていた。
夕方にならなければ家に帰らなくてもいいのに、と毎日思っていた。
ある日、いつも通りぼーっとしていたら、ふっとベンチの横に人影が。今までそんなこともなかったので驚きながらもそちらを向くと、真っ白い髪を肩の辺りまで伸ばした灰色目の女の子が立っていた。それが後のあーちゃんだった。
『ねえ、かなしそうだよ? どうしたの?』
その子の目に光は無く、クマも酷かった。自分と似たような境遇だろうことが推測出来た。
それなのに他人である俺を気遣ってくれる。そんな優しさに胸を打たれた。
『……ぼく、さみしい。』
思わずポロリと言葉が零れた。誰にも言うつもりなどなかったのに。
『そうなんだ……。わたしもね、ひとりでさみしいよ? だからね、おともだちになろ?』
『……いい、の?』
『うん。』
そう言って笑ったあーちゃんの顔を、俺は一生忘れないだろう。
笑い慣れていない、ぎこちないなりの笑みを。
それからというもの、ほぼ毎日と言ってもいいほど公園でお喋りした。あーちゃん、つーくん、とお互いを呼びあって。
公園の近くにある花壇に可愛い花が咲いていた、この前見た雲が面白い形をしていた、などたわいもない話をしたんだ。
この時俺は確かに幸せだった。家に帰ってから親に気持ち悪いと何度も言われたとしても、昼間になればまたあーちゃんに会える。そのことが俺の心の拠り所となっていった。
だが、そんな幸せも長くは続かなかった。
ある日を境にあーちゃんが公園に来なくなったのだ。晴れの日も、雨の日も、雪の日も、ベンチに座って待っていたのだが、あーちゃんが現れる気配がない。
『……ぼくのこと、きらいになっちゃったのかな。』
ぽつりと溢れた独り言も、誰も聞いてくれない。あーちゃんがいてくれたおかげで耐えられた親の暴言にも、もう耐えられそうになかった。
俺はいつの間にか一人でいることが辛くなっていたのだ。
『……もう、おはなしできないのかな。』
夕方になった。そろそろ帰らないといけない。また辛い時間がやってくる。
あーちゃんはまだ来ない。
「……まあ、こんな感じだ。その後一度もあーちゃんに会うことはなかった。」
「そっか。でもなんでぱったり来なくなったんだろうね。」
「……分からない。しかし、花蘇芳が俺を覚えていないことと何か関係があるのではと俺は考えている。」
「うーん、確かにそこなんだよねー。なんで覚えていないんだろう。」
「……さあ。情報が少なすぎるから何とも。」
「そこんところが明らかになる日が来ればいいね!」
「……ああ。」
ズズズ、とほうじ茶を啜った。明らかになる日が来ることを願いながら。
────
フクジュソウ
「悲しき思い出」
0
あなたにおすすめの小説
この世界、イケメンが迫害されてるってマジ!?〜アホの子による無自覚救済物語〜
具なっしー
恋愛
※この表紙は前世基準。本編では美醜逆転してます。AIです
転生先は──美醜逆転、男女比20:1の世界!?
肌は真っ白、顔のパーツは小さければ小さいほど美しい!?
その結果、地球基準の超絶イケメンたちは “醜男(キメオ)” と呼ばれ、迫害されていた。
そんな世界に爆誕したのは、脳みそふわふわアホの子・ミーミ。
前世で「喋らなければ可愛い」と言われ続けた彼女に同情した神様は、
「この子は救済が必要だ…!」と世界一の美少女に転生させてしまった。
「ひきわり納豆顔じゃん!これが美しいの??」
己の欲望のために押せ押せ行動するアホの子が、
結果的にイケメン達を救い、世界を変えていく──!
「すきーー♡結婚してください!私が幸せにしますぅ〜♡♡♡」
でも、気づけば彼らが全方向から迫ってくる逆ハーレム状態に……!
アホの子が無自覚に世界を救う、
価値観バグりまくりご都合主義100%ファンタジーラブコメ!
愛された側妃と、愛されなかった正妃
編端みどり
恋愛
隣国から嫁いだ正妃は、夫に全く相手にされない。
夫が愛しているのは、美人で妖艶な側妃だけ。
連れて来た使用人はいつの間にか入れ替えられ、味方がいなくなり、全てを諦めていた正妃は、ある日側妃に子が産まれたと知った。自分の子として育てろと無茶振りをした国王と違い、産まれたばかりの赤ん坊は可愛らしかった。
正妃は、子育てを通じて強く逞しくなり、夫を切り捨てると決めた。
※カクヨムさんにも掲載中
※ 『※』があるところは、血の流れるシーンがあります
※センシティブな表現があります。血縁を重視している世界観のためです。このような考え方を肯定するものではありません。不快な表現があればご指摘下さい。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
冤罪で辺境に幽閉された第4王子
satomi
ファンタジー
主人公・アンドリュート=ラルラは冤罪で辺境に幽閉されることになったわけだが…。
「辺境に幽閉とは、辺境で生きている人間を何だと思っているんだ!辺境は不要な人間を送る場所じゃない!」と、辺境伯は怒っているし当然のことだろう。元から辺境で暮している方々は決して不要な方ではないし、‘辺境に幽閉’というのはなんとも辺境に暮らしている方々にしてみれば、喧嘩売ってんの?となる。
辺境伯の娘さんと婚約という話だから辺境伯の主人公へのあたりも結構なものだけど、娘さんは美人だから万事OK。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
あるフィギュアスケーターの性事情
蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。
しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。
何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。
この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。
そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。
この物語はフィクションです。
実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。
男女比1:15の貞操逆転世界で高校生活(婚活)
大寒波
恋愛
日本で生活していた前世の記憶を持つ主人公、七瀬達也が日本によく似た貞操逆転世界に転生し、高校生活を楽しみながら婚活を頑張るお話。
この世界の法律では、男性は二十歳までに5人と結婚をしなければならない。(高校卒業時点は3人)
そんな法律があるなら、もういっそのこと高校在学中に5人と結婚しよう!となるのが今作の主人公である達也だ!
この世界の経済は基本的に女性のみで回っており、男性に求められることといえば子種、遺伝子だ。
前世の影響かはわからないが、日本屈指のHENTAIである達也は運よく遺伝子も最高ランクになった。
顔もイケメン!遺伝子も優秀!貴重な男!…と、驕らずに自分と関わった女性には少しでも幸せな気持ちを分かち合えるように努力しようと決意する。
どうせなら、WIN-WINの関係でありたいよね!
そうして、別居婚が主流なこの世界では珍しいみんなと同居することを、いや。ハーレムを目標に個性豊かなヒロイン達と織り成す学園ラブコメディがいま始まる!
主人公の通う学校では、少し貞操逆転の要素薄いかもです。男女比に寄っています。
外はその限りではありません。
カクヨムでも投稿しております。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる