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第2部 生前との決別
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自分のお墓参りも終え、再びアンジュのお墓を探す。
「ここの墓地もあと少しで探し終えるね……一体俺の墓はどこにあるんだろう。」
「そうだねえ……あ、待って。」
「ん?」
「この近くからアンジュの気配を感じる。」
微かにだがアンジュの気配を感じた。多分この近くだ。
「マジか! じゃあ探さないと!」
私は気配しか頼れるものがないので、お墓に書いてある名前を見ながら探すのはアンジュの役目。よろしく頼んだ! 私も気配を辿るけどね!
「この辺りなんだけど……」
気配を辿りながら、彷徨い歩く亡霊のようにふらふら歩き回ってみる。
「あ! 渡辺家ノ墓って書いてある! 死んだのも……時期が合う!」
「確かにここからアンジュの気配がする。」
「よし、拝んどこー。」
「私も。」
二人並んで手を合わせる。
しばらくの間拝んだりお墓を眺めたりして、もう夕方になった。そろそろ帰らなければ。
「場所を覚えたから次からはパッと来れるね!」
「そうだね。また来よう。」
思いがけず私のお墓参りも出来てしまったが、なんか清々しい気持ちだ。過去を後悔するだけでなく、未来を辛くても全うしよう。今ならそう思える。
今までこの仕事は自殺した『罰』なのだと思っていたが、これはもしかしたら『試練』なのかもしれない。この試練を乗り越えることで、成仏出来るのではなかろうか。希望の光が見えた気がした。
「私、死神の仕事頑張るね。」
アンジュに宣言することで、自分の意志を固める。よし、辛くても頑張ろう。
だって一人じゃないんだもの。アンジュが傍にいてくれる。
「死なない程度にしてよね。死神が過労死とか笑えないから。」
「え、私達もう死んでるじゃん。だから大丈夫だよ。」
「まあそうだけどー。……仕事忙しくてまた自殺しないでよ?」
「もちろん。もう自殺はしないし、出来ないよ。残された人のことを考えると、ね。」
「そっか。よかった! 大好きなクロがまた自殺しちゃったら、俺が交通事故で死んでしまったことをすんごく後悔するだろうし。だから俺にそんなことさせないでよ?」
「……、」
か、簡単に言ってくれるね。大好きなんて生まれてから今まで誰からも言われたことがなかったので酷く動揺する。
ぽ、と顔も赤くなっていると思う。包帯で表情が見えにくいことが唯一の救いか。
大好き、という言葉に気を取られ、それ以外の言葉が全くと言ってもいいほど入ってこなかったのだった。
ちゃんと耳に入っていれば、アンジュの死に隠された事柄を自分から聞いて知ることも出来たかもしれなかったのに。
「ここの墓地もあと少しで探し終えるね……一体俺の墓はどこにあるんだろう。」
「そうだねえ……あ、待って。」
「ん?」
「この近くからアンジュの気配を感じる。」
微かにだがアンジュの気配を感じた。多分この近くだ。
「マジか! じゃあ探さないと!」
私は気配しか頼れるものがないので、お墓に書いてある名前を見ながら探すのはアンジュの役目。よろしく頼んだ! 私も気配を辿るけどね!
「この辺りなんだけど……」
気配を辿りながら、彷徨い歩く亡霊のようにふらふら歩き回ってみる。
「あ! 渡辺家ノ墓って書いてある! 死んだのも……時期が合う!」
「確かにここからアンジュの気配がする。」
「よし、拝んどこー。」
「私も。」
二人並んで手を合わせる。
しばらくの間拝んだりお墓を眺めたりして、もう夕方になった。そろそろ帰らなければ。
「場所を覚えたから次からはパッと来れるね!」
「そうだね。また来よう。」
思いがけず私のお墓参りも出来てしまったが、なんか清々しい気持ちだ。過去を後悔するだけでなく、未来を辛くても全うしよう。今ならそう思える。
今までこの仕事は自殺した『罰』なのだと思っていたが、これはもしかしたら『試練』なのかもしれない。この試練を乗り越えることで、成仏出来るのではなかろうか。希望の光が見えた気がした。
「私、死神の仕事頑張るね。」
アンジュに宣言することで、自分の意志を固める。よし、辛くても頑張ろう。
だって一人じゃないんだもの。アンジュが傍にいてくれる。
「死なない程度にしてよね。死神が過労死とか笑えないから。」
「え、私達もう死んでるじゃん。だから大丈夫だよ。」
「まあそうだけどー。……仕事忙しくてまた自殺しないでよ?」
「もちろん。もう自殺はしないし、出来ないよ。残された人のことを考えると、ね。」
「そっか。よかった! 大好きなクロがまた自殺しちゃったら、俺が交通事故で死んでしまったことをすんごく後悔するだろうし。だから俺にそんなことさせないでよ?」
「……、」
か、簡単に言ってくれるね。大好きなんて生まれてから今まで誰からも言われたことがなかったので酷く動揺する。
ぽ、と顔も赤くなっていると思う。包帯で表情が見えにくいことが唯一の救いか。
大好き、という言葉に気を取られ、それ以外の言葉が全くと言ってもいいほど入ってこなかったのだった。
ちゃんと耳に入っていれば、アンジュの死に隠された事柄を自分から聞いて知ることも出来たかもしれなかったのに。
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