10 / 44
第10話 兄の俺がVTuberをやらされるなんて嫌がらせしかない!(後編)
しおりを挟む
俺にVTuberとして活動させるために、竹中が俺のために色々パソコンとマイクと、自分が使ってない余った機材を提供してくれて、セッティングをしてくれた。手慣れたもので、夕方には終わり、ある程度の使い方と、配信のやり方をざっくりレクチャーしてくれたのだ。
すみれも少し手伝ってくれて、俺に無理やりやらせるからなのか、何だかんだ随分2人には助けられた。そりゃ右も左も分からない俺にやれって言っても、始め方なんて分からないしな。
「じゃ、赤坂君これでもう配信開始ボタンを押して、マイクや音量を調整しながらやれば大丈夫だよ」
「さすがに2人とも手慣れたもので、さすがだな」
素直に褒めると、竹中は少し嬉しそうに俺の肩をばしばし叩いてくる。ちょっと痛い。
「もうっ、褒めても何も出てこないってば!」
「兄貴さ、VTuberで何をメインに配信するのよ。ゲーム配信か、雑談配信、意外に歌ったりとかやる? 糞雑魚音痴だけど」
俺が一生懸命竹中からレクチャーを受けていると、横からスマホを弄りながらすみれが聞いてきた。いや、そんな事言われても分からないし。あと音痴なのいちいち言わなくても自分でも分かってるわ!
「確かにそーだよね。赤坂君の得意分野でやれば視聴者数が伸びるの早いかもね」
「んな事急に言われてもな。そうだな、いつもよくやる格ゲーでもやってみるか」
確かにゲームは好きだが、何でもかんでもやるわけじゃない。その中でよくプレイするのが格ゲーだ。世界でもプレイされている、『ウルトラストリームファイター』、通称USFシリーズをプレイする予定にしよう。
変にやり慣れてないのより、良いだろうし。それに格ゲー配信者はそこそこいるのも知っている。
「そう言えば兄貴ってよく格闘ゲームやってるよね。よく飽きないわね、ほんと」
「これでも世界ランク480位内で結構強いんだけどな」
「微妙なランクねー。取るならせめて100位以内目指しなさいよ。気合いが足りないんじゃないの?」
「あのなー、世界ランクだぞ。気合いでどうこうなるわけないだろ。それに結構名前が知れたプレイヤーのつもりなんだけどな」
すみれはすぐに自分のスマホで検索し始めた。何やらゲームの音が流れ出す。どうやらどんなゲームか調べているらしい。
「まっ、とにかく兄貴も私達に追いつくくらいに頑張りなさいよねっ!」
そう言ってすみれは俺の部屋から出て行った。多分すみれなりに期待しているのかも知れない。
とは言え、大層な事を言ったものの、本当はそこまで俺はやる気はない。申し訳ないがな。ただ乗せられてやるものの、とりあえずはぼちぼちとやって活動していけば良いだろう。当然すみれや朱里の様な人気が出るとは俺自身思ってないのだから。
VTuberが好きな俺がそれをよく分かっている。人気が出る人はやはり魅力的で、光るものがあるからな。しかし、竹中の奴趣味とは言えよくもまぁこんなアバターを作れるな。あいつは昔から地味に多趣味で多才なんだっけ。
「赤坂君、もう今日から配信できるから。せっかくだし今日からやってみてよ?」
竹中がセッティング等を終えて、俺にLive用2Dアバターを譲渡し、満足気に帰り支度をしていた。
「そうだな。せっかくだしやるよ。で、このキャラクターの名前は何て名前なんだ竹中?」
ふと、このキャラクターに名前がない事に気付く。
「え? ほらその画面のチャンネル名をちゃんと見てよ、もう。良い名前が付いてるでしょ。チャンネルアート見てなかったの?」
竹中は失礼だなと言わんばかりに頬を膨らまして、パソコン画面を指差してくる。そこには『セバスチャン渉』と記されていた。なんじゃこれりゃ。セバスチャンって確かに執事っぽい恰好のキャラクターだが、渉って俺の名前だろーが!
「良いじゃん。セバスチャン渉。それともレオン・ゲルべロス・ジャックが良かった?」
「もう別にセバスチャン渉で良いよ、どうせ俺だって分からんだろうし」
「そうだよ。それじゃ私も帰るね。絶対配信してみてよ。よろしくね~」
そう言い残して、竹中は帰って行った。
時間は夜の20時。俺は早速Live配信を開始してみた。画面の右下に執事の黒髪短髪のセバスチャン渉が、スマホのカメラに合わせて俺の動きと連動して動く。
それがパソコンの画面と連動する。動いている。俺の動きと合わせて執事のキャラクターが動いているぞ。一応、別でカメラでも連動出来るらしいが、これが簡単らしい。
何だかとても新鮮だった。目や口を動かすと連動してセバスチャン渉も動く。まぁそれだけだったのだが、これがVTuberなんだと理解する。とにかく何も他に画面が切り替わらないのは味気ないので、俺がさっき言った通り格ゲーの通称DSFをプレイしてみるか。
配信画面の中央にゲーム画面を映して、さっそく俺は初のゲーム配信を始めてみる。しかしゲームを始めたものの、特に喋る事がないので、無言だった。初心者あるあるで、何をしゃべって良いのか分からない。それに視聴者数も0人だったし、見る人もいないのに、喋るのは恥ずかしい。
一応#タグに『格ゲー』、『♯DSF』と載せてはある。これはすみれと竹中に指示されたのだ。
他にもいろいろな媒体で宣伝するべきと言われたが、いきなりで新しくアカウントを今は作るのが面倒くさいのでやっていない。ガチャガチャとひたすらアーケード用コントローラーでゲームをしていく。
いつもは勝ったり負けたりと、まちまちだったが、配信していると言う妙な意識が働き、よく分からないが10連勝してしまった。むしろ緊張して負けまくると思ってたんだがな。不思議だ。
「今日は不思議と調子が良いなぁ」
1人ぽつりと呟いていたら、チャット欄に初めてのメッセージが来た。気付けば視聴者さんが15人ぐらい程見てくれていた。
『セバスチャンさん強いですね。良かったら私と対戦してほしいですの』
1人の視聴者さんが対戦を希望してきたのだ。
「え、ああ。はい。良いですよ。今俺の方で部屋作ってパスワードも載せますので、そこから入って下さい」
そうして初めてのメッセージをしてくれた方が、対戦部屋に入ってきた。しかしその相手のIDを見て、俺は気付いた。この『ririm15』というIDの人は、俺と昔から対戦を何度もした人だったのだ。勝敗は五分で同じくらいのランク帯の人だ。
こんな偶然はあるのかと不思議に思いながら、思っていると、メッセージに、
『このゲームのタグから見たんですけど、セバスチャンさんが、IDネームwataru567さんとはびっくりですわ!』
と、書かれてきた。このririm15さんとは実際交流は無いものの、ゲームではよく対戦していたので、名前はよく知っていたのだ。偶然とは恐ろしい。
「それじゃあよろしくお願いします。ririm15さん」
『こちらこそ、いつも対戦ありがとうございます。ではよろしくお願いしますの』
そうして俺とririm15さんは5戦した。そして気付けば視聴者さんも50人に増えていた。そして別の対戦希望者が出てきて、その日はririm15さんを含め4人の視聴者さんと対戦したのだった。そうして俺の初配信は約2時間放送して無事終える事が出来た。
それから俺は週に2回は程Live配信するようになり、そこまで日をかけずに登録者数を200人ぐらいに増やすことが出来た。これもひとえにこのアバターのおかげなんだろうな。
すみれも少し手伝ってくれて、俺に無理やりやらせるからなのか、何だかんだ随分2人には助けられた。そりゃ右も左も分からない俺にやれって言っても、始め方なんて分からないしな。
「じゃ、赤坂君これでもう配信開始ボタンを押して、マイクや音量を調整しながらやれば大丈夫だよ」
「さすがに2人とも手慣れたもので、さすがだな」
素直に褒めると、竹中は少し嬉しそうに俺の肩をばしばし叩いてくる。ちょっと痛い。
「もうっ、褒めても何も出てこないってば!」
「兄貴さ、VTuberで何をメインに配信するのよ。ゲーム配信か、雑談配信、意外に歌ったりとかやる? 糞雑魚音痴だけど」
俺が一生懸命竹中からレクチャーを受けていると、横からスマホを弄りながらすみれが聞いてきた。いや、そんな事言われても分からないし。あと音痴なのいちいち言わなくても自分でも分かってるわ!
「確かにそーだよね。赤坂君の得意分野でやれば視聴者数が伸びるの早いかもね」
「んな事急に言われてもな。そうだな、いつもよくやる格ゲーでもやってみるか」
確かにゲームは好きだが、何でもかんでもやるわけじゃない。その中でよくプレイするのが格ゲーだ。世界でもプレイされている、『ウルトラストリームファイター』、通称USFシリーズをプレイする予定にしよう。
変にやり慣れてないのより、良いだろうし。それに格ゲー配信者はそこそこいるのも知っている。
「そう言えば兄貴ってよく格闘ゲームやってるよね。よく飽きないわね、ほんと」
「これでも世界ランク480位内で結構強いんだけどな」
「微妙なランクねー。取るならせめて100位以内目指しなさいよ。気合いが足りないんじゃないの?」
「あのなー、世界ランクだぞ。気合いでどうこうなるわけないだろ。それに結構名前が知れたプレイヤーのつもりなんだけどな」
すみれはすぐに自分のスマホで検索し始めた。何やらゲームの音が流れ出す。どうやらどんなゲームか調べているらしい。
「まっ、とにかく兄貴も私達に追いつくくらいに頑張りなさいよねっ!」
そう言ってすみれは俺の部屋から出て行った。多分すみれなりに期待しているのかも知れない。
とは言え、大層な事を言ったものの、本当はそこまで俺はやる気はない。申し訳ないがな。ただ乗せられてやるものの、とりあえずはぼちぼちとやって活動していけば良いだろう。当然すみれや朱里の様な人気が出るとは俺自身思ってないのだから。
VTuberが好きな俺がそれをよく分かっている。人気が出る人はやはり魅力的で、光るものがあるからな。しかし、竹中の奴趣味とは言えよくもまぁこんなアバターを作れるな。あいつは昔から地味に多趣味で多才なんだっけ。
「赤坂君、もう今日から配信できるから。せっかくだし今日からやってみてよ?」
竹中がセッティング等を終えて、俺にLive用2Dアバターを譲渡し、満足気に帰り支度をしていた。
「そうだな。せっかくだしやるよ。で、このキャラクターの名前は何て名前なんだ竹中?」
ふと、このキャラクターに名前がない事に気付く。
「え? ほらその画面のチャンネル名をちゃんと見てよ、もう。良い名前が付いてるでしょ。チャンネルアート見てなかったの?」
竹中は失礼だなと言わんばかりに頬を膨らまして、パソコン画面を指差してくる。そこには『セバスチャン渉』と記されていた。なんじゃこれりゃ。セバスチャンって確かに執事っぽい恰好のキャラクターだが、渉って俺の名前だろーが!
「良いじゃん。セバスチャン渉。それともレオン・ゲルべロス・ジャックが良かった?」
「もう別にセバスチャン渉で良いよ、どうせ俺だって分からんだろうし」
「そうだよ。それじゃ私も帰るね。絶対配信してみてよ。よろしくね~」
そう言い残して、竹中は帰って行った。
時間は夜の20時。俺は早速Live配信を開始してみた。画面の右下に執事の黒髪短髪のセバスチャン渉が、スマホのカメラに合わせて俺の動きと連動して動く。
それがパソコンの画面と連動する。動いている。俺の動きと合わせて執事のキャラクターが動いているぞ。一応、別でカメラでも連動出来るらしいが、これが簡単らしい。
何だかとても新鮮だった。目や口を動かすと連動してセバスチャン渉も動く。まぁそれだけだったのだが、これがVTuberなんだと理解する。とにかく何も他に画面が切り替わらないのは味気ないので、俺がさっき言った通り格ゲーの通称DSFをプレイしてみるか。
配信画面の中央にゲーム画面を映して、さっそく俺は初のゲーム配信を始めてみる。しかしゲームを始めたものの、特に喋る事がないので、無言だった。初心者あるあるで、何をしゃべって良いのか分からない。それに視聴者数も0人だったし、見る人もいないのに、喋るのは恥ずかしい。
一応#タグに『格ゲー』、『♯DSF』と載せてはある。これはすみれと竹中に指示されたのだ。
他にもいろいろな媒体で宣伝するべきと言われたが、いきなりで新しくアカウントを今は作るのが面倒くさいのでやっていない。ガチャガチャとひたすらアーケード用コントローラーでゲームをしていく。
いつもは勝ったり負けたりと、まちまちだったが、配信していると言う妙な意識が働き、よく分からないが10連勝してしまった。むしろ緊張して負けまくると思ってたんだがな。不思議だ。
「今日は不思議と調子が良いなぁ」
1人ぽつりと呟いていたら、チャット欄に初めてのメッセージが来た。気付けば視聴者さんが15人ぐらい程見てくれていた。
『セバスチャンさん強いですね。良かったら私と対戦してほしいですの』
1人の視聴者さんが対戦を希望してきたのだ。
「え、ああ。はい。良いですよ。今俺の方で部屋作ってパスワードも載せますので、そこから入って下さい」
そうして初めてのメッセージをしてくれた方が、対戦部屋に入ってきた。しかしその相手のIDを見て、俺は気付いた。この『ririm15』というIDの人は、俺と昔から対戦を何度もした人だったのだ。勝敗は五分で同じくらいのランク帯の人だ。
こんな偶然はあるのかと不思議に思いながら、思っていると、メッセージに、
『このゲームのタグから見たんですけど、セバスチャンさんが、IDネームwataru567さんとはびっくりですわ!』
と、書かれてきた。このririm15さんとは実際交流は無いものの、ゲームではよく対戦していたので、名前はよく知っていたのだ。偶然とは恐ろしい。
「それじゃあよろしくお願いします。ririm15さん」
『こちらこそ、いつも対戦ありがとうございます。ではよろしくお願いしますの』
そうして俺とririm15さんは5戦した。そして気付けば視聴者さんも50人に増えていた。そして別の対戦希望者が出てきて、その日はririm15さんを含め4人の視聴者さんと対戦したのだった。そうして俺の初配信は約2時間放送して無事終える事が出来た。
それから俺は週に2回は程Live配信するようになり、そこまで日をかけずに登録者数を200人ぐらいに増やすことが出来た。これもひとえにこのアバターのおかげなんだろうな。
0
あなたにおすすめの小説
姉と妹に血が繋がっていないことを知られてはいけない
マーラッシュ
恋愛
俺は知ってしまった。
まさか今更こんな真実を知ってしまうとは。
その日は何故かリビングのテーブルの上に戸籍謄本が置いてあり、何気なく目を通して見ると⋯⋯。
養子縁組の文字が目に入った。
そして養子氏名の欄を見てみると【天城リウト】俺の名前がある。
う、嘘だろ。俺が養子⋯⋯だと⋯⋯。
そうなると姉の琴音ことコト姉と妹の柚葉ことユズとは血が繋がっていないことになる。
今までは俺と姉弟、兄妹の関係だったからベタベタしてきても一線を越えることはなかったが、もしこのことがコト姉とユズに知られてしまったら2人の俺に対する愛情が暴走するかもしれない。もしコト姉やユズみたいな美少女に迫られたら⋯⋯俺の理性が崩壊する。
親父から日頃姉妹に手を出したらわかっているよな? と殺意を持って言われていたがまさかこういうことだったのか!
この物語は主人公のリウトが姉妹に血が繋がっていないことがバレると身が持たないと悟り、何とか秘密にしようと奔走するラブコメ物語です。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
俺をフッた幼馴染が、トップアイドルになって「もう一度やり直したい」と言ってきた
夏見ナイ
恋愛
平凡な大学生・藤堂蓮には忘れられない過去がある。高校時代、告白した幼馴染の星宮瑠奈に「アイドルになるから」とこっ酷くフラれたことだ。
数年後、瑠奈は国民的アイドル『LUNA』として輝いていた。遠い世界の住人になった彼女との再会なんて、あるはずもなかった――そう、変装した彼女が俺の前に現れ、「もう一度やり直したい」と泣きつくまでは。
トップアイドルの立場を使い強引に迫る元幼馴染と、過去の傷。揺れ動く俺の日常を照らしてくれたのは、俺の才能を信じてくれる後輩・朝霧陽葵の存在だった。
俺をフッた幼馴染か、俺を支える後輩か。過去の清算と未来の選択を描く、ほろ苦くも甘い、逆転ラブコメディ、開幕。
俺を振ったはずの腐れ縁幼馴染が、俺に告白してきました。
true177
恋愛
一年前、伊藤 健介(いとう けんすけ)は幼馴染の多田 悠奈(ただ ゆうな)に振られた。それも、心無い手紙を下駄箱に入れられて。
それ以来悠奈を避けるようになっていた健介だが、二年生に進級した春になって悠奈がいきなり告白を仕掛けてきた。
これはハニートラップか、一年前の出来事を忘れてしまっているのか……。ともかく、健介は断った。
日常が一変したのは、それからである。やたらと悠奈が絡んでくるようになったのだ。
彼女の狙いは、いったい何なのだろうか……。
※小説家になろう、ハーメルンにも同一作品を投稿しています。
※内部進行完結済みです。毎日連載です。
幼馴染みのメッセージに打ち間違い返信したらとんでもないことに
家紋武範
恋愛
となりに住む、幼馴染みの夕夏のことが好きだが、その思いを伝えられずにいた。
ある日、夕夏のメッセージに返信しようとしたら、間違ってとんでもない言葉を送ってしまったのだった。
天才天然天使様こと『三天美女』の汐崎真凜に勝手に婚姻届を出され、いつの間にか天使の旦那になったのだが...。【動画投稿】
田中又雄
恋愛
18の誕生日を迎えたその翌日のこと。
俺は分籍届を出すべく役所に来ていた...のだが。
「えっと...結論から申し上げますと...こちらの手続きは不要ですね」「...え?どういうことですか?」「昨日、婚姻届を出されているので親御様とは別の戸籍が作られていますので...」「...はい?」
そうやら俺は知らないうちに結婚していたようだった。
「あの...相手の人の名前は?」
「...汐崎真凛様...という方ですね」
その名前には心当たりがあった。
天才的な頭脳、マイペースで天然な性格、天使のような見た目から『三天美女』なんて呼ばれているうちの高校のアイドル的存在。
こうして俺は天使との-1日婚がスタートしたのだった。
S級ハッカーの俺がSNSで炎上する完璧ヒロインを助けたら、俺にだけめちゃくちゃ甘えてくる秘密の関係になったんだが…
senko
恋愛
「一緒に、しよ?」完璧ヒロインが俺にだけベタ甘えしてくる。
地味高校生の俺は裏ではS級ハッカー。炎上するクラスの完璧ヒロインを救ったら、秘密のイチャラブ共闘関係が始まってしまった!リアルではただのモブなのに…。
クラスの隅でPCを触るだけが生きがいの陰キャプログラマー、黒瀬和人。
彼にとってクラスの中心で太陽のように笑う完璧ヒロイン・天野光は決して交わることのない別世界の住人だった。
しかしある日、和人は光を襲う匿名の「裏アカウント」を発見してしまう。
悪意に満ちた誹謗中傷で完璧な彼女がひとり涙を流していることを知り彼は決意する。
――正体を隠したまま彼女を救い出す、と。
謎の天才ハッカー『null』として光に接触した和人。
ネットでは唯一頼れる相棒として彼女に甘えられる一方、現実では目も合わせられないただのクラスメイト。
この秘密の二重生活はもどかしくて、だけど最高に甘い。
陰キャ男子と完璧ヒロインの秘密の二重生活ラブコメ、ここに開幕!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる