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第10話 兄の俺がVTuberをやらされるなんて嫌がらせしかない!(後編)
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俺にVTuberとして活動させるために、竹中が俺のために色々パソコンとマイクと、自分が使ってない余った機材を提供してくれて、セッティングをしてくれた。手慣れたもので、夕方には終わり、ある程度の使い方と、配信のやり方をざっくりレクチャーしてくれたのだ。
すみれも少し手伝ってくれて、俺に無理やりやらせるからなのか、何だかんだ随分2人には助けられた。そりゃ右も左も分からない俺にやれって言っても、始め方なんて分からないしな。
「じゃ、赤坂君これでもう配信開始ボタンを押して、マイクや音量を調整しながらやれば大丈夫だよ」
「さすがに2人とも手慣れたもので、さすがだな」
素直に褒めると、竹中は少し嬉しそうに俺の肩をばしばし叩いてくる。ちょっと痛い。
「もうっ、褒めても何も出てこないってば!」
「兄貴さ、VTuberで何をメインに配信するのよ。ゲーム配信か、雑談配信、意外に歌ったりとかやる? 糞雑魚音痴だけど」
俺が一生懸命竹中からレクチャーを受けていると、横からスマホを弄りながらすみれが聞いてきた。いや、そんな事言われても分からないし。あと音痴なのいちいち言わなくても自分でも分かってるわ!
「確かにそーだよね。赤坂君の得意分野でやれば視聴者数が伸びるの早いかもね」
「んな事急に言われてもな。そうだな、いつもよくやる格ゲーでもやってみるか」
確かにゲームは好きだが、何でもかんでもやるわけじゃない。その中でよくプレイするのが格ゲーだ。世界でもプレイされている、『ウルトラストリームファイター』、通称USFシリーズをプレイする予定にしよう。
変にやり慣れてないのより、良いだろうし。それに格ゲー配信者はそこそこいるのも知っている。
「そう言えば兄貴ってよく格闘ゲームやってるよね。よく飽きないわね、ほんと」
「これでも世界ランク480位内で結構強いんだけどな」
「微妙なランクねー。取るならせめて100位以内目指しなさいよ。気合いが足りないんじゃないの?」
「あのなー、世界ランクだぞ。気合いでどうこうなるわけないだろ。それに結構名前が知れたプレイヤーのつもりなんだけどな」
すみれはすぐに自分のスマホで検索し始めた。何やらゲームの音が流れ出す。どうやらどんなゲームか調べているらしい。
「まっ、とにかく兄貴も私達に追いつくくらいに頑張りなさいよねっ!」
そう言ってすみれは俺の部屋から出て行った。多分すみれなりに期待しているのかも知れない。
とは言え、大層な事を言ったものの、本当はそこまで俺はやる気はない。申し訳ないがな。ただ乗せられてやるものの、とりあえずはぼちぼちとやって活動していけば良いだろう。当然すみれや朱里の様な人気が出るとは俺自身思ってないのだから。
VTuberが好きな俺がそれをよく分かっている。人気が出る人はやはり魅力的で、光るものがあるからな。しかし、竹中の奴趣味とは言えよくもまぁこんなアバターを作れるな。あいつは昔から地味に多趣味で多才なんだっけ。
「赤坂君、もう今日から配信できるから。せっかくだし今日からやってみてよ?」
竹中がセッティング等を終えて、俺にLive用2Dアバターを譲渡し、満足気に帰り支度をしていた。
「そうだな。せっかくだしやるよ。で、このキャラクターの名前は何て名前なんだ竹中?」
ふと、このキャラクターに名前がない事に気付く。
「え? ほらその画面のチャンネル名をちゃんと見てよ、もう。良い名前が付いてるでしょ。チャンネルアート見てなかったの?」
竹中は失礼だなと言わんばかりに頬を膨らまして、パソコン画面を指差してくる。そこには『セバスチャン渉』と記されていた。なんじゃこれりゃ。セバスチャンって確かに執事っぽい恰好のキャラクターだが、渉って俺の名前だろーが!
「良いじゃん。セバスチャン渉。それともレオン・ゲルべロス・ジャックが良かった?」
「もう別にセバスチャン渉で良いよ、どうせ俺だって分からんだろうし」
「そうだよ。それじゃ私も帰るね。絶対配信してみてよ。よろしくね~」
そう言い残して、竹中は帰って行った。
時間は夜の20時。俺は早速Live配信を開始してみた。画面の右下に執事の黒髪短髪のセバスチャン渉が、スマホのカメラに合わせて俺の動きと連動して動く。
それがパソコンの画面と連動する。動いている。俺の動きと合わせて執事のキャラクターが動いているぞ。一応、別でカメラでも連動出来るらしいが、これが簡単らしい。
何だかとても新鮮だった。目や口を動かすと連動してセバスチャン渉も動く。まぁそれだけだったのだが、これがVTuberなんだと理解する。とにかく何も他に画面が切り替わらないのは味気ないので、俺がさっき言った通り格ゲーの通称DSFをプレイしてみるか。
配信画面の中央にゲーム画面を映して、さっそく俺は初のゲーム配信を始めてみる。しかしゲームを始めたものの、特に喋る事がないので、無言だった。初心者あるあるで、何をしゃべって良いのか分からない。それに視聴者数も0人だったし、見る人もいないのに、喋るのは恥ずかしい。
一応#タグに『格ゲー』、『♯DSF』と載せてはある。これはすみれと竹中に指示されたのだ。
他にもいろいろな媒体で宣伝するべきと言われたが、いきなりで新しくアカウントを今は作るのが面倒くさいのでやっていない。ガチャガチャとひたすらアーケード用コントローラーでゲームをしていく。
いつもは勝ったり負けたりと、まちまちだったが、配信していると言う妙な意識が働き、よく分からないが10連勝してしまった。むしろ緊張して負けまくると思ってたんだがな。不思議だ。
「今日は不思議と調子が良いなぁ」
1人ぽつりと呟いていたら、チャット欄に初めてのメッセージが来た。気付けば視聴者さんが15人ぐらい程見てくれていた。
『セバスチャンさん強いですね。良かったら私と対戦してほしいですの』
1人の視聴者さんが対戦を希望してきたのだ。
「え、ああ。はい。良いですよ。今俺の方で部屋作ってパスワードも載せますので、そこから入って下さい」
そうして初めてのメッセージをしてくれた方が、対戦部屋に入ってきた。しかしその相手のIDを見て、俺は気付いた。この『ririm15』というIDの人は、俺と昔から対戦を何度もした人だったのだ。勝敗は五分で同じくらいのランク帯の人だ。
こんな偶然はあるのかと不思議に思いながら、思っていると、メッセージに、
『このゲームのタグから見たんですけど、セバスチャンさんが、IDネームwataru567さんとはびっくりですわ!』
と、書かれてきた。このririm15さんとは実際交流は無いものの、ゲームではよく対戦していたので、名前はよく知っていたのだ。偶然とは恐ろしい。
「それじゃあよろしくお願いします。ririm15さん」
『こちらこそ、いつも対戦ありがとうございます。ではよろしくお願いしますの』
そうして俺とririm15さんは5戦した。そして気付けば視聴者さんも50人に増えていた。そして別の対戦希望者が出てきて、その日はririm15さんを含め4人の視聴者さんと対戦したのだった。そうして俺の初配信は約2時間放送して無事終える事が出来た。
それから俺は週に2回は程Live配信するようになり、そこまで日をかけずに登録者数を200人ぐらいに増やすことが出来た。これもひとえにこのアバターのおかげなんだろうな。
すみれも少し手伝ってくれて、俺に無理やりやらせるからなのか、何だかんだ随分2人には助けられた。そりゃ右も左も分からない俺にやれって言っても、始め方なんて分からないしな。
「じゃ、赤坂君これでもう配信開始ボタンを押して、マイクや音量を調整しながらやれば大丈夫だよ」
「さすがに2人とも手慣れたもので、さすがだな」
素直に褒めると、竹中は少し嬉しそうに俺の肩をばしばし叩いてくる。ちょっと痛い。
「もうっ、褒めても何も出てこないってば!」
「兄貴さ、VTuberで何をメインに配信するのよ。ゲーム配信か、雑談配信、意外に歌ったりとかやる? 糞雑魚音痴だけど」
俺が一生懸命竹中からレクチャーを受けていると、横からスマホを弄りながらすみれが聞いてきた。いや、そんな事言われても分からないし。あと音痴なのいちいち言わなくても自分でも分かってるわ!
「確かにそーだよね。赤坂君の得意分野でやれば視聴者数が伸びるの早いかもね」
「んな事急に言われてもな。そうだな、いつもよくやる格ゲーでもやってみるか」
確かにゲームは好きだが、何でもかんでもやるわけじゃない。その中でよくプレイするのが格ゲーだ。世界でもプレイされている、『ウルトラストリームファイター』、通称USFシリーズをプレイする予定にしよう。
変にやり慣れてないのより、良いだろうし。それに格ゲー配信者はそこそこいるのも知っている。
「そう言えば兄貴ってよく格闘ゲームやってるよね。よく飽きないわね、ほんと」
「これでも世界ランク480位内で結構強いんだけどな」
「微妙なランクねー。取るならせめて100位以内目指しなさいよ。気合いが足りないんじゃないの?」
「あのなー、世界ランクだぞ。気合いでどうこうなるわけないだろ。それに結構名前が知れたプレイヤーのつもりなんだけどな」
すみれはすぐに自分のスマホで検索し始めた。何やらゲームの音が流れ出す。どうやらどんなゲームか調べているらしい。
「まっ、とにかく兄貴も私達に追いつくくらいに頑張りなさいよねっ!」
そう言ってすみれは俺の部屋から出て行った。多分すみれなりに期待しているのかも知れない。
とは言え、大層な事を言ったものの、本当はそこまで俺はやる気はない。申し訳ないがな。ただ乗せられてやるものの、とりあえずはぼちぼちとやって活動していけば良いだろう。当然すみれや朱里の様な人気が出るとは俺自身思ってないのだから。
VTuberが好きな俺がそれをよく分かっている。人気が出る人はやはり魅力的で、光るものがあるからな。しかし、竹中の奴趣味とは言えよくもまぁこんなアバターを作れるな。あいつは昔から地味に多趣味で多才なんだっけ。
「赤坂君、もう今日から配信できるから。せっかくだし今日からやってみてよ?」
竹中がセッティング等を終えて、俺にLive用2Dアバターを譲渡し、満足気に帰り支度をしていた。
「そうだな。せっかくだしやるよ。で、このキャラクターの名前は何て名前なんだ竹中?」
ふと、このキャラクターに名前がない事に気付く。
「え? ほらその画面のチャンネル名をちゃんと見てよ、もう。良い名前が付いてるでしょ。チャンネルアート見てなかったの?」
竹中は失礼だなと言わんばかりに頬を膨らまして、パソコン画面を指差してくる。そこには『セバスチャン渉』と記されていた。なんじゃこれりゃ。セバスチャンって確かに執事っぽい恰好のキャラクターだが、渉って俺の名前だろーが!
「良いじゃん。セバスチャン渉。それともレオン・ゲルべロス・ジャックが良かった?」
「もう別にセバスチャン渉で良いよ、どうせ俺だって分からんだろうし」
「そうだよ。それじゃ私も帰るね。絶対配信してみてよ。よろしくね~」
そう言い残して、竹中は帰って行った。
時間は夜の20時。俺は早速Live配信を開始してみた。画面の右下に執事の黒髪短髪のセバスチャン渉が、スマホのカメラに合わせて俺の動きと連動して動く。
それがパソコンの画面と連動する。動いている。俺の動きと合わせて執事のキャラクターが動いているぞ。一応、別でカメラでも連動出来るらしいが、これが簡単らしい。
何だかとても新鮮だった。目や口を動かすと連動してセバスチャン渉も動く。まぁそれだけだったのだが、これがVTuberなんだと理解する。とにかく何も他に画面が切り替わらないのは味気ないので、俺がさっき言った通り格ゲーの通称DSFをプレイしてみるか。
配信画面の中央にゲーム画面を映して、さっそく俺は初のゲーム配信を始めてみる。しかしゲームを始めたものの、特に喋る事がないので、無言だった。初心者あるあるで、何をしゃべって良いのか分からない。それに視聴者数も0人だったし、見る人もいないのに、喋るのは恥ずかしい。
一応#タグに『格ゲー』、『♯DSF』と載せてはある。これはすみれと竹中に指示されたのだ。
他にもいろいろな媒体で宣伝するべきと言われたが、いきなりで新しくアカウントを今は作るのが面倒くさいのでやっていない。ガチャガチャとひたすらアーケード用コントローラーでゲームをしていく。
いつもは勝ったり負けたりと、まちまちだったが、配信していると言う妙な意識が働き、よく分からないが10連勝してしまった。むしろ緊張して負けまくると思ってたんだがな。不思議だ。
「今日は不思議と調子が良いなぁ」
1人ぽつりと呟いていたら、チャット欄に初めてのメッセージが来た。気付けば視聴者さんが15人ぐらい程見てくれていた。
『セバスチャンさん強いですね。良かったら私と対戦してほしいですの』
1人の視聴者さんが対戦を希望してきたのだ。
「え、ああ。はい。良いですよ。今俺の方で部屋作ってパスワードも載せますので、そこから入って下さい」
そうして初めてのメッセージをしてくれた方が、対戦部屋に入ってきた。しかしその相手のIDを見て、俺は気付いた。この『ririm15』というIDの人は、俺と昔から対戦を何度もした人だったのだ。勝敗は五分で同じくらいのランク帯の人だ。
こんな偶然はあるのかと不思議に思いながら、思っていると、メッセージに、
『このゲームのタグから見たんですけど、セバスチャンさんが、IDネームwataru567さんとはびっくりですわ!』
と、書かれてきた。このririm15さんとは実際交流は無いものの、ゲームではよく対戦していたので、名前はよく知っていたのだ。偶然とは恐ろしい。
「それじゃあよろしくお願いします。ririm15さん」
『こちらこそ、いつも対戦ありがとうございます。ではよろしくお願いしますの』
そうして俺とririm15さんは5戦した。そして気付けば視聴者さんも50人に増えていた。そして別の対戦希望者が出てきて、その日はririm15さんを含め4人の視聴者さんと対戦したのだった。そうして俺の初配信は約2時間放送して無事終える事が出来た。
それから俺は週に2回は程Live配信するようになり、そこまで日をかけずに登録者数を200人ぐらいに増やすことが出来た。これもひとえにこのアバターのおかげなんだろうな。
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