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第33話 ビーチにいざみんなで出発しよう!
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海へ行く当日。沖縄行きのチケットを俺は持って、空港ですみれとみんなが来るのを待っていた。とりあえず、集合場所は3Fのチェックインロビーとなっていたので、適当に椅子に座って待つことにする。
しかし――、当たり前のように全員分の予約チケットを、彩夏ちゃんから渡された時にはびっくりしたな。まぁお嬢様からしたら、別におかしくないのだろうけど。
実は最初に受け取れないと断ったのだが、後に姫柊家のメイド長の上野さんが家にまで来て、とても丁寧に説得された。しかも親にまで事情を説明し、旅行に行く事まで了承させたのだ。
さすがメイド長だ。そして当然この海へ行くのに同行してくれるとのこと。子どもだけでは行くのは危ない可能性があるので、引率としての役割をしてくれるとは有り難い。
「ちょっと早かったかな」
俺はスマホで時間を確認すると、今は9時ジャストだ。予定していた10時の集合時間よりかなり早く来ていたようで、まだ誰も来ている様子がない。
「でも遅刻するよりはマシでしょ?」
「それはそうだな。せっかくの旅行だし、遅刻なんて恥ずかしいからな」
「彩夏ちゃんには感謝しなくちゃね。いきなり海に、しかもプライベートビーチって聞かされた時は、びっくりしたけど。でも、ああいう積極的な所は凄く好きかな」
ベージュ色のキャリーケースをコロコロしているすみれは、空港の様子を見渡している。この時間でも社会人の人達がそれなりに出張で来ているのか、電話しながら移動している人も多い。
「ねぇまだ時間あるし、展望デッキにでも行かない?」
「そうだな。いい天気だし、ここに居るより良いかもな」
「じゃあ朱里と彩夏ちゃん、それと上野さん達に、私達が展望デッキに居るって連絡しておくわ」
「頼む」
全員から連絡がすぐに返って来たみたいで、全員もうすぐ到着するからそっちに直接向かって来てくれると、すみれが教えてくれた。
こうしてちょっと早く来てしまったので、2人でエレベーターに乗り、最上階の展望デッキへと到着した。そこはかなり広く、ちょっとした座るスペースがしっかり完備されており、利用者の待ち時間に訪れるのにうってつけの場所だ。
今日は晴天で外に出て暑いはずなのに、涼しい風が吹いていて気持ちいい。俺は先に1人木製の椅子に座っていると、
「ちょっと私喉乾いたから、何か飲み物でも買ってくるけど、兄貴何が良い?」
すみれが俺の側にキャリーケースを預けてくる。う~ん、特に何か飲みたいものがあるわけじゃないが、冷たい物だったら何でもいいかと思い、
「お、サンキューな。何でもいいよ、適当に選んでくれ」
「そ。分かったわ」
そう言って近くに設置されている自販機に向って行くと、色々と選び始めた。だがすぐに飲みたいものが決まっていたのか、すぐにコインの投入口にお金を入れていき、ボタンを押してドリンクを2つ購入して戻って来る。
「ほらっ、これ飲んでみて。美味しいかもよ?」
すみれが妙に含み笑いをしながら、冷たいドリンクを軽く投げてきた。投げられた缶ジュースを受け取る。とても冷えていて、缶ジュースから少し水滴が滴れている。
「おう。サンキュー」
しかし受けとって俺は嫌な名前をまた見る事となった。それもそのはず、渡された飲み物は、以前デパートで飲んで吐きそうになった、ゴーヤサイダーZだったからだ。うげぇ、またこれ飲まないといけないとは。
しかしすみれがくれた飲み物を粗末にするのも悪いしなぁ。だがあいつ、あれをわざと選んだのは明らかだ。もしかしてあいつも飲んだ事あるから、このサイダーがゲロマズだと知っているのか?
「どうしたの、せっかく買ってあげたのに飲まないの?」
「お前まさかこれがどれ程不味いか知っていて買ったのかよ?」
「そーんな訳ないでしょ。何か面白そうな飲み物だから買ってみたのよ。兄貴こういうの好きそうじゃん」
どうやら飲んだ事がないから、俺を実験台にしてやがるのか、こいつ。まったくいつまでたっても兄貴の扱いが酷いのは変わらねぇな。
しかしここは兄貴としてのプライドがある。ここで飲まなかったら、飛行機でなじられそうな気がする。2度と飲みたくなかったが、致し方ない。ここは兄貴としての、いや、男としての力を見せてやるしかない!
「どーしたの。やっぱり飲みたくないのかな?」
自分は普通のサイダーを美味しそうに飲みながら煽ってきやがる。
「そんな訳ないだろ。こんなもん一気に飲んでやるわ!」
覚悟して缶のプルタブを開けて、グッと一気に飲み干していく。苦みと炭酸が融合した妙ちくりんな味が、またもや舌全体を、身体すら侵食してくる。頭がくらくらしてきそうだ。
「げほっ、げほっ。やっぱ不味すぎるだろこれ。何でここにあるんだよ」
「ごめんって。本当に飲むとは思わなくて。でもさすが兄貴、ちゃんと飲んでくれるところは優しいじゃん」
飲み干した空き缶をゴミ箱に捨てる。朝からこのサイダーのせいで気分が悪くなってきたぞ。なんつーもん飲ませるんだ。本当にこの妹は。
そうこうしている間に展望デッキに竹中に彩夏ちゃん、メイド長の上野さんが到着した。
「おはよー。すみれ達早いねー」
「みなさん、おはよーございますの!」
「皆様おはようございます。今日は彩夏お嬢様の我がままにお付き合いくださってありがとうございます」
上野さんが丁寧にお辞儀をしてくれる。
上野さんはさすがに今日はメイドの恰好ではなく、夏用レディーススーツを着用している。ビシッと着こなしている様を見ると、キャリアウーマンにすら見えて、とても凛々しい。もしかしたら、以前はとても優秀な会社にでも働いていた人なのかも知れないな。
「みんなおはよう。彩夏ちゃん今日は誘ってくれてありがとうね。それと上野さんしばらくお世話になると思いますが、よろしくお願いします」
すみれも上野さんにお辞儀を返す。
「上野さんが来てくれると、とても頼もしいです。俺としても」
「あらあら、兄弟揃ってしっかりしていて私としても助かりますよ。でも困ったことがあったら、何でも伝えて頂いて大丈夫ですからね。それがメイド長としての仕事ですので」
微笑みながら上野さんが腕時計をチェックする。飛行機に搭乗する時間を確認してくれているようだ。さすが敏腕メイドさんだ。この場合はもはや生徒を引率する教師に近いような存在かもしれないな……。
「早く海に行って遊びたいですの。やりたい事一杯で時間が足りませんの」
「そうですね。そろそろ搭乗時間も近づいてますし、そろそろ国内線のターミナルロビーに移動すると致しましょう皆様」
全員でエレベーターに乗り搭乗用ロビーへと向かう。
「しかし竹中も彩夏ちゃんもやたらデカい大型キャリーケースだけど、何が入ってるんだ?」
予定としては2泊3日の旅行で何泊もしない話だ。俺なんて大きめのボストンバックだというのに。
「まっ、女の子には色々と必要な物があるのさ。赤坂君はデリカシーがないなぁ、もう」
「わたくしは上野さんに任せてあるので、分かりませんの」
彩夏ちゃんが上野さんの方に見ると、
「向こうに行けば分かりますよ。皆さまはだって……。いえ、これは着いてからお分かりになります」
と、何か含みのある事を言ってきた。
「はぁ……、そうですか」
良くわからんが、しかし水着や着替え以外に何が必要なのだろう。女子は化粧品も入っていると思うが。それに聞いた話だと、姫柊家が所有している別荘に行くわけだから、もろもろ必要な物は揃っているはずで。
竹中はそう言えば以前デパートで買い物した時に、色々買っていたからそれなのかも知れんな。
話している内にエレベーターは目的のターミナルロビーに到着して、全員で搭乗の手続きをする。飛行機に乗った事は家族旅行で数回あったが、随分久しぶりな気がするな。
「さぁ、いざ出発ですの!」
こうして彩夏ちゃん主催の沖縄旅行へと向かうため、俺達を乗せた飛行機は離陸していった。
しかし――、当たり前のように全員分の予約チケットを、彩夏ちゃんから渡された時にはびっくりしたな。まぁお嬢様からしたら、別におかしくないのだろうけど。
実は最初に受け取れないと断ったのだが、後に姫柊家のメイド長の上野さんが家にまで来て、とても丁寧に説得された。しかも親にまで事情を説明し、旅行に行く事まで了承させたのだ。
さすがメイド長だ。そして当然この海へ行くのに同行してくれるとのこと。子どもだけでは行くのは危ない可能性があるので、引率としての役割をしてくれるとは有り難い。
「ちょっと早かったかな」
俺はスマホで時間を確認すると、今は9時ジャストだ。予定していた10時の集合時間よりかなり早く来ていたようで、まだ誰も来ている様子がない。
「でも遅刻するよりはマシでしょ?」
「それはそうだな。せっかくの旅行だし、遅刻なんて恥ずかしいからな」
「彩夏ちゃんには感謝しなくちゃね。いきなり海に、しかもプライベートビーチって聞かされた時は、びっくりしたけど。でも、ああいう積極的な所は凄く好きかな」
ベージュ色のキャリーケースをコロコロしているすみれは、空港の様子を見渡している。この時間でも社会人の人達がそれなりに出張で来ているのか、電話しながら移動している人も多い。
「ねぇまだ時間あるし、展望デッキにでも行かない?」
「そうだな。いい天気だし、ここに居るより良いかもな」
「じゃあ朱里と彩夏ちゃん、それと上野さん達に、私達が展望デッキに居るって連絡しておくわ」
「頼む」
全員から連絡がすぐに返って来たみたいで、全員もうすぐ到着するからそっちに直接向かって来てくれると、すみれが教えてくれた。
こうしてちょっと早く来てしまったので、2人でエレベーターに乗り、最上階の展望デッキへと到着した。そこはかなり広く、ちょっとした座るスペースがしっかり完備されており、利用者の待ち時間に訪れるのにうってつけの場所だ。
今日は晴天で外に出て暑いはずなのに、涼しい風が吹いていて気持ちいい。俺は先に1人木製の椅子に座っていると、
「ちょっと私喉乾いたから、何か飲み物でも買ってくるけど、兄貴何が良い?」
すみれが俺の側にキャリーケースを預けてくる。う~ん、特に何か飲みたいものがあるわけじゃないが、冷たい物だったら何でもいいかと思い、
「お、サンキューな。何でもいいよ、適当に選んでくれ」
「そ。分かったわ」
そう言って近くに設置されている自販機に向って行くと、色々と選び始めた。だがすぐに飲みたいものが決まっていたのか、すぐにコインの投入口にお金を入れていき、ボタンを押してドリンクを2つ購入して戻って来る。
「ほらっ、これ飲んでみて。美味しいかもよ?」
すみれが妙に含み笑いをしながら、冷たいドリンクを軽く投げてきた。投げられた缶ジュースを受け取る。とても冷えていて、缶ジュースから少し水滴が滴れている。
「おう。サンキュー」
しかし受けとって俺は嫌な名前をまた見る事となった。それもそのはず、渡された飲み物は、以前デパートで飲んで吐きそうになった、ゴーヤサイダーZだったからだ。うげぇ、またこれ飲まないといけないとは。
しかしすみれがくれた飲み物を粗末にするのも悪いしなぁ。だがあいつ、あれをわざと選んだのは明らかだ。もしかしてあいつも飲んだ事あるから、このサイダーがゲロマズだと知っているのか?
「どうしたの、せっかく買ってあげたのに飲まないの?」
「お前まさかこれがどれ程不味いか知っていて買ったのかよ?」
「そーんな訳ないでしょ。何か面白そうな飲み物だから買ってみたのよ。兄貴こういうの好きそうじゃん」
どうやら飲んだ事がないから、俺を実験台にしてやがるのか、こいつ。まったくいつまでたっても兄貴の扱いが酷いのは変わらねぇな。
しかしここは兄貴としてのプライドがある。ここで飲まなかったら、飛行機でなじられそうな気がする。2度と飲みたくなかったが、致し方ない。ここは兄貴としての、いや、男としての力を見せてやるしかない!
「どーしたの。やっぱり飲みたくないのかな?」
自分は普通のサイダーを美味しそうに飲みながら煽ってきやがる。
「そんな訳ないだろ。こんなもん一気に飲んでやるわ!」
覚悟して缶のプルタブを開けて、グッと一気に飲み干していく。苦みと炭酸が融合した妙ちくりんな味が、またもや舌全体を、身体すら侵食してくる。頭がくらくらしてきそうだ。
「げほっ、げほっ。やっぱ不味すぎるだろこれ。何でここにあるんだよ」
「ごめんって。本当に飲むとは思わなくて。でもさすが兄貴、ちゃんと飲んでくれるところは優しいじゃん」
飲み干した空き缶をゴミ箱に捨てる。朝からこのサイダーのせいで気分が悪くなってきたぞ。なんつーもん飲ませるんだ。本当にこの妹は。
そうこうしている間に展望デッキに竹中に彩夏ちゃん、メイド長の上野さんが到着した。
「おはよー。すみれ達早いねー」
「みなさん、おはよーございますの!」
「皆様おはようございます。今日は彩夏お嬢様の我がままにお付き合いくださってありがとうございます」
上野さんが丁寧にお辞儀をしてくれる。
上野さんはさすがに今日はメイドの恰好ではなく、夏用レディーススーツを着用している。ビシッと着こなしている様を見ると、キャリアウーマンにすら見えて、とても凛々しい。もしかしたら、以前はとても優秀な会社にでも働いていた人なのかも知れないな。
「みんなおはよう。彩夏ちゃん今日は誘ってくれてありがとうね。それと上野さんしばらくお世話になると思いますが、よろしくお願いします」
すみれも上野さんにお辞儀を返す。
「上野さんが来てくれると、とても頼もしいです。俺としても」
「あらあら、兄弟揃ってしっかりしていて私としても助かりますよ。でも困ったことがあったら、何でも伝えて頂いて大丈夫ですからね。それがメイド長としての仕事ですので」
微笑みながら上野さんが腕時計をチェックする。飛行機に搭乗する時間を確認してくれているようだ。さすが敏腕メイドさんだ。この場合はもはや生徒を引率する教師に近いような存在かもしれないな……。
「早く海に行って遊びたいですの。やりたい事一杯で時間が足りませんの」
「そうですね。そろそろ搭乗時間も近づいてますし、そろそろ国内線のターミナルロビーに移動すると致しましょう皆様」
全員でエレベーターに乗り搭乗用ロビーへと向かう。
「しかし竹中も彩夏ちゃんもやたらデカい大型キャリーケースだけど、何が入ってるんだ?」
予定としては2泊3日の旅行で何泊もしない話だ。俺なんて大きめのボストンバックだというのに。
「まっ、女の子には色々と必要な物があるのさ。赤坂君はデリカシーがないなぁ、もう」
「わたくしは上野さんに任せてあるので、分かりませんの」
彩夏ちゃんが上野さんの方に見ると、
「向こうに行けば分かりますよ。皆さまはだって……。いえ、これは着いてからお分かりになります」
と、何か含みのある事を言ってきた。
「はぁ……、そうですか」
良くわからんが、しかし水着や着替え以外に何が必要なのだろう。女子は化粧品も入っていると思うが。それに聞いた話だと、姫柊家が所有している別荘に行くわけだから、もろもろ必要な物は揃っているはずで。
竹中はそう言えば以前デパートで買い物した時に、色々買っていたからそれなのかも知れんな。
話している内にエレベーターは目的のターミナルロビーに到着して、全員で搭乗の手続きをする。飛行機に乗った事は家族旅行で数回あったが、随分久しぶりな気がするな。
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