【完結】ブログ日記シリーズ

俺だけのブログ日記

6月10日

今日も仕事で疲れた。途中に携帯が鳴る。それがずっと気になっていた。着信画面を見てしまったからだ。

妻からの着信があった。仕事が終わり自宅に着いてからかけ直す。久しぶりの会話に緊張する。何を話せば良いのだろうか。

色々と喋った。今までの俺の事、近況報告、これからの未来について。

どうやら、俺との関係をやり直して良いらしい。また一緒に生活をしよう。そういう事だろう。

しかし、俺は忘れられない。あの蔑んだ目を。恐ろしい。そして、最低な俺を罵るたくさんの汚い言葉。最後には俺と話す事を放棄して実家に戻った。連絡を絶って俺を拒否した。

ここにいるならもう世間体なんて気にしなくて良い。無理に復縁しなくても良い。自由な自分でいられる。それは幸せな事だろう。一人で自由気ままに生活をしていく。悪くないものだった。

もう妻に過去の愛情はなかった。いつからなくなってしまった感情なのだろうか。家族愛が完全になくなったのは、俺が過ちを犯した時に、俺の存在を否定された時だろう。いや、妻を放って他の女と遊んでいる俺がそんな事を考える権利はないのだろう。

妻は、俺とまた生活がしたい。今の地方では不便な事が多すぎる。都会に戻ってきて。そんな事を言っていた。

また都会に戻って再就職をして欲しいだって？それがどんなに大変な事か分かっているのだろうか。俺には今の生活もある。この歳なら再就職はできるだろう。しかし、業種も待遇も選べない。選ぶ余地はないだろう。

これから新しい事に挑戦していく事がどれだけ大変な事か分かっているのだろうか。経済的に困窮した時には妻は助けてくれるのだろうか。

とりあえずは話を保留にする事はできた。もう離婚に向けて話を進めたい。もう妻と元の関係に戻りたくない。それが本音だ。