宿敵の家の当主を妻に貰いました~妻は可憐で儚くて優しくて賢くて可愛くて最高です~

紗沙

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第3章 宿敵の家と宿敵でなくなってから

第152話 コールレイク帝国無敗将軍、ダリアさん

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 レイさんとベルさんのところに居た貴族はチラリと俺達の方を見ると、親切にも早めに会話を切り上げてくれた。彼に軽くお辞儀をして、去っていく背中を見送る。 
 しばらくしてから、レイさん達に目線を向けた。 
  
「改めまして、おめでとうございますレイモンド殿下、マリアベル妃殿下」 
  
 正式の場なので畏まってお祝いを告げると、レイさんもベルさんも穏やかに微笑んだ。 
  
「ノヴァ殿、この度は式典の会場警備に感謝する。私達が無事に結婚式典を行えているのは、貴方と奥方のお陰だ」 
  
「心からお礼申し上げます。ノヴァ様、レティシア様」 
  
 二人の素を知っているからこうして畏まられるとこそばゆいものがある。けどきっと二人も最初の俺の態度を見て同じ気持ちだったんだろう。 
 俺に続いてシア、ユティさん、オーロラちゃん、ノークさんも挨拶をする。オーロラちゃん以外の三人とは面識があるから軽く会話をして、公式の場では会うのが初めてということでオーロラちゃんに関する話をレイさんとベルさんは振ってきた。 
  
「話はレティシア殿からよく聞いている。アークゲートの中でも将来有望な天才……麒麟児だと」 
  
「勿体ないお言葉です」 
  
 言葉だけを捉えるならオーロラちゃんを褒めるレイさんとそれを受け取るオーロラちゃんだけど、作られた笑顔の下で二人の目線は火花を散らしているように見えた。 
 前回会ったときもそうだったけど、この二人はあまり相性が良くなさそうだ。オーロラちゃんとベルさんは良さそうだったけど。 
  
「ノヴァ、レティシア、私からも礼を言わせてくれ。警備の件、引き受けてくれて感謝する」 
  
 レイさんとベルさんの前で畏まって対応する理由の一人であるオズワルド陛下の言葉に応える。 
  
「いえ、当然の事をしたまでです」 
  
「この式典は成功させなければならない……それは夫と私も同じ認識ですから」 
  
 レイさんとベルさんの側にオズワルド陛下がいるということは、当然もう一人も。 
  
「ノヴァ殿に、レティシア殿……今日の式典の警備に尽力してくれたこと、儂からも感謝の意を示そう」 
  
 コールレイク帝国のガイセル皇帝は、やけに頭に残る声をしていると感じた。 
 かつては敵対していた国の長であるから少しだけ警戒はしていたけど、今この瞬間はただ娘の結婚を喜びつつも寂しさもある父親のようだ。 
  
 シアから聞いた話だと、ベルさんを嫁に貰うためにレイさんは何度もコールレイクに足を運んで頼み込んだらしいけど、それが功を成したらしい。ベルさんも父であるガイセル皇帝にレイさんの良さを訴えたから、ようやく恋愛結婚として嫁入りを受け入れてくれたんだとか。 
  
 前から思っていたが、ベルさんは見かけのわりに行動力がすごい。しかもそれがレイさんと惹かれあったというのみならず、両国の民がこれ以上傷つかないようにという気持ちもあるって言うんだから素晴らしい方だと、そう感じた。 
  
 そんなベルさんはふと何かを思いついたように、あっ、と呟いて手を叩いた。 
  
「そういえばノヴァ殿は剣術にかなり精通しているとか……我が国にも素晴らしい武人がいますので、これを機に交流してみるのはいかがでしょうか?」 
  
「交流……ですか?」 
  
 ニコニコ笑顔で言うベルさんに返事をした直後に、視界の隅の笑顔を捉えた。そちらを見ると、シアもまたベルさんに負けないほどの笑顔を浮かべていた。 
  
「はい……すみませんが、ダリア将軍を呼んできていただけますか?」 
  
 ベルさんが近くにいた給仕の人に呼びに行かせたのは、コールレイクが誇る無敗将軍だった。 
 ああ、そうかと納得がいった。ベルさんはシアから話を聞いて、この結婚式典でダリアさんと話をする機会をくれたんだ。 
  
 確かに彼女とは一度話をしてみたかったし、そういった機会を作ってくれたことはありがたい。 
  
「ありがとうございますマリアベル妃殿下。実は以前からコールレイクの無敗将軍のことは気になっていまして」 
  
「これを機に、ぜひ交流を深めてください……あ、来ましたね」 
  
 遠くを見ていたベルさんと同じ方向を見ると、礼服に身を包んだ背の高い女性が小走りでこちらに向かってくるのが見えた。背が高い……いや、高すぎる。俺もまあまあ高身長だけど、俺よりも大きいんじゃないだろうか。 
  
 姿がはっきりと見えるに従って、彼女がコールレイクの無敗将軍、ダリアさんだと感じた。身に着けているのは男性が身に着けるような礼服だけど、きっとそれしかサイズがなかったのかもしれない。 
 礼服の上からでも分かるくらいの筋肉に背の高さ。そして凛々しい顔つきと短く切りまとめた銀髪は、どちらかというと女性から人気がありそうだ。 
  
 一歩一歩、ダリアさんが近づいてくるたびに、俺は彼女の強さを肌で感じる。戦うまでもなく分かる。この人は絶対的な強者だ。それも才能も、努力も、どちらも並外れた人物。 
 人類の頂点と言われても納得できるほどの圧を、俺はひしひしと感じていた。 
  
 ダリアさんはベルさんの隣に立ち、俺をじっと見つめる。けれどすぐに少しだけ顔を歪めて反らしてしまった。何か失礼なことをしただろうか? 
  
「ご紹介します、こちらダリア・マクナカン将軍です。無敗将軍という名前の方が有名かもしれませんが……」 
  
「姫様、その名はもう当てはまりませんのでご容赦を」 
  
「そうですか? 分かりました。ダリア将軍、こちらはノヴァ・フォルス殿。フォルス家の現当主にして、優れた剣技の持ち主です」 
  
 ベルさんの紹介で、再びダリアさんが俺の方を見た。すかさず俺は姿勢を正して口を開く。 
  
「ノヴァ・フォルスです。コールレイクの名高いダリア将軍にお会いできて、嬉しく思います」 
  
「こちらこそ、貴方の噂はほんの少しだが聞いています。かなり剣の腕に覚えがあると」 
  
 差し出されたダリアさんの手。握手を求めているのは明白だったので、それを握り返す。 
 とても女性とは思えない固く大きな手のひら。そしてそこから、彼女もまたとてつもない剣の腕前を持っていると、そう確信した。 
  
「……今手を握って確信した。ノヴァ殿……あなたに関する噂は本当だったようですね。もしここがコールレイク帝国で貴方がコールレイクの貴族ならば、私はあらゆる手段を用いてあなたをわが軍の将に勧誘したでしょう」 
  
「お戯れを……ですがそこまで言って頂けるのは、とても嬉しく思います」 
  
 握手した手を離し、俺は苦笑いを浮かべる。流石にこの場に合わせたお世辞だろうけど、無敗将軍とまで言われたダリアさんにそう言ってもらえるのは素直に嬉しかった。 
  
「お久しぶりですね、ダリア将軍」 
  
「…………」 
  
 けどそんなダリアさんの動きが一瞬止まる。彼女は少し困った表情を浮かべて声をかけたシアの方を見た。 
  
「お久しぶり……です……その……失礼ですがレティシア殿……ですよね?」 
  
 ダリアさんの質問に、あれ?と思った。この二人は戦争中に会って、しかも戦っているはずだ。けど今のダリアさんの質問はどういう事だろう。 
 そう思って二人のやり取りを見守っていると、シアは穏やかに微笑んで返した。 
  
「はい、私はレティシア・フォルス・アークゲートですよ。あ、隣のノヴァさんと結婚して籍を入れています」 
  
「な、なるほど……おめでとうございます」 
  
「ありがとうございます」 
  
 シアに祝福の言葉を告げながらも、ダリアさんは未だに信じられないような目でシアを見ている。耳を澄ましてみれば、彼女が呟いた言葉の一部を拾うことが出来た。 
  
「……まるで別人ではないか」 
「……愛は……人をここまで変えるのか」 
  
 なるほど、どうやら戦時中に会ったシアと今のシアがあまりにも違い過ぎて驚いていたらしい。というか戦時中のシアはどんな感じだったんだろうか。今のシアしか知らないけど、ダリアさんの様子を見るに全く違う雰囲気だったようだ。 
  
 まあ戦争中なんて真剣かつ緊張するだろうし、結婚式典の今とは違うのも当然だろう。 
 そんなことを思っていると、不意にレイさんの後ろに立つオズワルド陛下が声を挙げた。 
  
「ダリア将軍とノヴァに提案があるのだが。二人とも剣に覚えがあり、どちらもお互いを認めているようだ。それならば式典を記念して、剣を合わせてみてはいかがだろうか?」 
  
「父上? 一体何を……」 
  
 レイさんは陛下の言葉を聞いて尋ねるも、それで止まる陛下ではなかった。 
  
「まあ落ち着け、もちろん模擬戦だ。コールレイクが誇る最強の将と、我が国が誇る剣の名家の当主。その二人の模擬戦ほどこの式典に相応しいものはないのではないか?」 
  
「しかし……」 
  
 渋るレイさんと、話を進めようとする陛下は対照的だった。 
 オズワルド陛下は目線をダリアさんに向けて尋ねる。 
  
「ダリア将軍はどうかね? ノヴァと剣を交えてはみたくはないか?」 
  
 陛下の問いに、ダリアさんは静かに答えた。 
  
「……皇帝陛下と妃殿下、そしてノヴァ殿が受け入れてくれるなら、私は構いません」 
  
「え、えっと……」 
  
「ふむ……まあ模擬戦なら……」 
  
 ベルさんは何て答えようか迷っていて、ガイセル皇帝はまんざらでもない様子だ。俺としてもダリアさんとは剣を交えたいっていう気持ちはある。 
 けどこんな大きな式典の場でなくてもいいんじゃないかっていう気持ちもあって、思わずシアを見た。すっと、シアの表情が目を向けた瞬間に変わった気がした。変わった後はいつもの穏やかな笑みだったけど、その前の表情がどんなだったかは見えなかった。 
  
「条件があります」 
  
 ガイセル皇帝と話をしていたオズワルド陛下は、シアの一言で言葉を止めた。彼女の一言には、耳を傾けさせるだけの何かが込められているように感じた。 
  
「両者の体には私が防御魔法をかけます。ある程度の損傷を防御魔法が受けた段階で戦闘は終了。またノヴァさん、ダリアさんは特殊な技能を使用することなく、純粋な剣技のみで戦って頂きます」 
  
「しかしレティシア、それでは両者の全力を――」 
  
「何か問題でも?」 
  
「い、いや……」 
  
 いつものシアなのに、その言葉には逆らいにくい力強さが籠っているように思えた。俺でさえ少し怖いと思ってしまったくらいだ。絶対にシアは怒らせないようにしよう。いや、そんな事しないつもりではあるけど。 
  
「父上、十分ではないですか。ノヴァ殿とダリア様が剣技を披露してくださるのですから」 
  
「……そう……だな。ダリア将軍の闘牙もぜひ一度見てみたかったのだが」 
  
 レイさんに宥められ、提案をしたオズワルド陛下は渋々シアの条件を受け入れていた。 
 ちなみに陛下が言った闘牙っていうのはフォルス家に伝わる覇気やアークゲート家特有の魔力のような特殊な力らしい。 
  
 ダリアさんはその力の使い手だとか。というかそれを発動していない今でもめちゃくちゃ強そうなのに、それを使っていたであろうダリアさんに圧勝する俺の妻って……。 
 シアに対する評価がまた俺の中で「すごい」に更新された瞬間だった。ちなみに更新されているけど語彙力が追い付かなくてずっと「すごい」である。 
  
 すごいって、10回以上更新されるとなんて言葉になるんだろうなぁ……なさそう。 
  
 そんな事を思いながら、俺とダリアさんを含む多くの人は王城の敷地内の開かれた場所へと移動した。 
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