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西の転生者
8.小さなお茶会
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思っていたより、自分は短気だったらしい。
システィーアは両手で顔を覆って、大きく息を吐いた。
幸いだったのは、結果的に上手く納められたことだ。以前のシスティーアなら、クレアリリーと同じレベルで罵詈雑言のラリーを始めて、物まで投げつけあっていただろう。今まで、お互いノーコンなお陰で傷一つついたことはないが。
あの後、王子たちに申し訳なく思った令嬢の一人が泣きながら、嫌わないでほしいと彼らに謝罪をし始めた。するとそれを皮切りに謝罪ラッシュが始まり、幼いせいかつられて泣きだす子がちらほら。流石に親が出てきた。
居心地が悪くなったシスティーアは継母に捕まる前にと、お手洗いに行くそぶりを見せてその場を離れたのだった。
お手洗いに行く道の一つ手前の角を反対方向に曲がり、真っ直ぐに歩く。道がわかるわけではないので、なるべく離れない辺りで一人で一呼吸置ける場所を見つけたい。ウロウロしてて後で怒られるのも嫌だし、どうしたものか。
「ねえ、君」
ぼんやり考えながら歩いてると、突然の声と同時に片腕を引っ張られた。
驚いて顔を動かせば、システィーアと同じ年齢くらいの冷めた雰囲気の男の子がいた。
後ろに撫でつけた短めの白髪に銀縁眼鏡、その奥に見える瞳は金色。整った顔立ちをしているが、表情を消したような顔は子供らしさが全く感じられない。
そしてその男の子の斜め後ろには侍従と思われる成人男性が立っていた。
「何度も声をかけたんですが、聞こえてなかったみたいだったので」
そう言って掴んでいた手を離すと、男の子はシスティーアが今歩いてきた道を指さした。
「君、王妃殿下のお茶会の参加者ですよね? 会場はあちらですよ」
顔に似合わず親切なその子は、固まったままのシスティーアを見て僅かに首を傾げた。
「⋯⋯えーと、よくわかりましたね。貴方は参加しないのですか?」
慌ててそう返すと、男の子は淡々と返す。
「王子殿下方の婚約者になるつもりはないので」
あぁ、やっぱりそうだったか、とシスティーアは思わず額に手を当てた。
「どこか具合でも悪いのですか?」
男の子が勘違いをしてこちらの様子を窺ってきたので、咄嗟にシスティーアは頷いた。
「ちょっと疲れたみたいで」
男の子はしばらく考えるようにシスティーアを見つめてから、口を開いた。
「それなら、少し僕と休憩していきますか? 丁度、休憩をしに行くつもりだったのです」
そう言うと、男の子はシスティーアを置いて歩き出す。
一瞬戸惑ったが、お茶会に戻る気にもなれないので丁度良いかもしれない。あれだけ人数もいるし、一人いなくても誰も気づかないだろう。気づいても、継母とクレアリリーくらいで、喜ぶ顔しか浮かばない。
システィーアは慌てて男の子の後ろ姿を追った。
そうして着いたのは、色とりどりの花に囲まれた庭園だった。
庭園の中央に少し大きめの白いガゼボがあり、男の子がそこに慣れた様子で腰をかける。
後ろでその様を見ていたシスティーアは、不思議に思いながら彼の向かい席に恐々座った。
「貴方、一体何者?」
この国に王子は四人。同じ年頃の第三王子と第四王子は先程会場で会った。第一王子と第二王子は少し年が離れているとアービス先生が言っていたはずだ。それに見た感じ、そんな歳上には見えない。
「それを言うなら、君こそ誰ですか」
そう言った男の子の目の前に、侍従によってお茶が用意される。同様にシスティーアの前にもお茶が置かれ、テーブル中央にほんのりと甘い香りがする焼き菓子が二皿置かれた。
「私はシスティーア。フォンベルツ公爵家の娘です」
自分のペースを崩さないでいた男の子が途端に、目を見開いてシスティーアを見た。
その様子に驚いてたじろぐと、男の子はこちらの反応を窺うようにゆっくりと口を開く。
「僕はカインベル・クロウゼンです」
「クロウゼン⋯⋯ええと」
王家の親戚か何かだっただろうか、システィーアがよく思い出せないでいると、カインベルが安堵したように息を吐いた。
「宰相の息子です」
「改めて初めまして、クロウゼン様」
システィーアが思い出せなかったことに申し訳なさそうな顔をすると、カインベルが微かに口元を緩める。
「カインで良いですよ」
その顔に思わずドキッとしたシスティーアは、不自然に間があかないように慌てて言葉を返した。
「あ、なら私はティアで」
そこから会話は続かず、システィーアはお茶を口に運びながら相手の出方を待つ。
しかしカインベルはシスティーアから興味を無くしたのか、マイペースに侍従から本を受け取って広げ始めた。
何故王家の者でないカインベルが城でお茶をしているのかは謎だが、その慣れた様子にほっと息を吐いた。侍従も連れての休憩なのだから、このガゼボの常連なのだろう。常連者がいるのなら、勝手に入ったってお咎めはないはずだ⋯⋯多分。
落ち着いたシスティーアはしばらく辺りの花を見ながらお茶を飲んでいたが、そのうちカインベルの持つ本が気になり、そっと席を立ち本を覗き込んだ。
「な、何これ」
びっしりと小さな文字が詰め込まれた本のページを見て、システィーアは思わず声を上げた。同年代にしか見えないカインベルが、大人並の文字量の本に目を通していたからだ。
引ったくるようにして見てみれば、兄弟姉妹だからこそ礼儀を重んじ相手を尊重する心が大事⋯⋯って、何の本だろう、これ。
思わず表紙を確認しようとすると、横からカインベルの腕が伸びてきて手首を掴まれた。
「返して」
片手を引っ張られたことによって重さに耐えられなくなり、本の半分が音を立てて落ちる。
本が破けたのかと、ぎょっとして慌てて本を拾い上げたところで、システィーアは気づいた。
本は2冊重ねて広げられていた。
分厚い植物図鑑の間に、同じサイズの薄めで文字の多い本が挟まれていたのである。
「人間関係構築術」
思わずタイトルを読み上げたシスティーアから勢いよく本を引っこ抜くと、カインベルは本を抱きしめてそっぽを向いた。こちらから顔は見えないが耳が赤い。
「⋯⋯っぷ」
システィーアは堪えられなくなり、声を上げて笑い出した。
するとまだ顔の赤いカインベルが、ジロリと睨むようにこちらを見る。
「何でわざわざ植物図鑑で隠すなんて可愛いことをしてるんですか? 普通に読めばいいのに」
カインベルは目を瞬かせてシスティーアを見た。
「か、可愛い⋯⋯?」
「だって⋯⋯失礼かもしれないですが、その、カイン様の見た目が、恥ずかしがって本を隠すような人に見えないと言うか。どんな本でも淡々と読んでいそうなイメージと言うか」
システィーアが素直に話すと、カインベルが諦めたような顔をして大きく息を吐く。そして挟んで跡のついた植物図鑑と人間関係構築術の本を閉じたまま、重ねて置いた。
「こんな小難しそうな本、私はとても読める気がしないけど⋯⋯もし良ければどんなことが書いてあったのか、今度簡単に教えてもらえますか? 為になりそうですし⋯⋯なんて」
「いいですよ」
半分冗談のつもりだった言葉に即答されて、システィーアは驚いて硬直した。
普通に考えて、ここは自分で読むように言われるとこだろう。何を考えてるのだろう、とシスティーアはカインベルを不思議そうに見た。
「あなたとはまたお会いすることもあるでしょうから」
と、口を閉じたカインベルの視線がすっとシスティーアの後ろを見た。
カインベルの視線の先を追うと、こちらへ向かってくる第三王子ファウゼルの姿が見えた。後ろには侍従と護衛の大人を一人ずつ連れている。
「お待たせ、カイン。というか、システィーア嬢はカインの所にいたのだな。ならば、私ももっと早くに抜けてくれば良かった」
「お疲れ様です、ファウ」
システィーアが立ち上がろうとしたのを手で制し、笑みを浮かべたファウゼルは、カインベルの隣に腰を下ろして息を吐いた。
侍従が用意してくれたお茶を口にしてから、ファウゼルの視線が置いてある本へと向く。
「何だカイン、やっと仏頂面を改善したくなったのか? それとも誰か仲良く⋯⋯ああ、そういうことか」
システィーアとカインベルを交互に見て、ファウゼルがニヤニヤし始めた。
「彼女とはさっき初めてお会いしたばかりです。馬鹿なこと言わないでください」
カインベルが冷たい視線をファウゼルに向けたのを見て、システィーアは一人納得した。
成る程、カインベルが植物図鑑に隠して読むわけである。
システィーアは両手で顔を覆って、大きく息を吐いた。
幸いだったのは、結果的に上手く納められたことだ。以前のシスティーアなら、クレアリリーと同じレベルで罵詈雑言のラリーを始めて、物まで投げつけあっていただろう。今まで、お互いノーコンなお陰で傷一つついたことはないが。
あの後、王子たちに申し訳なく思った令嬢の一人が泣きながら、嫌わないでほしいと彼らに謝罪をし始めた。するとそれを皮切りに謝罪ラッシュが始まり、幼いせいかつられて泣きだす子がちらほら。流石に親が出てきた。
居心地が悪くなったシスティーアは継母に捕まる前にと、お手洗いに行くそぶりを見せてその場を離れたのだった。
お手洗いに行く道の一つ手前の角を反対方向に曲がり、真っ直ぐに歩く。道がわかるわけではないので、なるべく離れない辺りで一人で一呼吸置ける場所を見つけたい。ウロウロしてて後で怒られるのも嫌だし、どうしたものか。
「ねえ、君」
ぼんやり考えながら歩いてると、突然の声と同時に片腕を引っ張られた。
驚いて顔を動かせば、システィーアと同じ年齢くらいの冷めた雰囲気の男の子がいた。
後ろに撫でつけた短めの白髪に銀縁眼鏡、その奥に見える瞳は金色。整った顔立ちをしているが、表情を消したような顔は子供らしさが全く感じられない。
そしてその男の子の斜め後ろには侍従と思われる成人男性が立っていた。
「何度も声をかけたんですが、聞こえてなかったみたいだったので」
そう言って掴んでいた手を離すと、男の子はシスティーアが今歩いてきた道を指さした。
「君、王妃殿下のお茶会の参加者ですよね? 会場はあちらですよ」
顔に似合わず親切なその子は、固まったままのシスティーアを見て僅かに首を傾げた。
「⋯⋯えーと、よくわかりましたね。貴方は参加しないのですか?」
慌ててそう返すと、男の子は淡々と返す。
「王子殿下方の婚約者になるつもりはないので」
あぁ、やっぱりそうだったか、とシスティーアは思わず額に手を当てた。
「どこか具合でも悪いのですか?」
男の子が勘違いをしてこちらの様子を窺ってきたので、咄嗟にシスティーアは頷いた。
「ちょっと疲れたみたいで」
男の子はしばらく考えるようにシスティーアを見つめてから、口を開いた。
「それなら、少し僕と休憩していきますか? 丁度、休憩をしに行くつもりだったのです」
そう言うと、男の子はシスティーアを置いて歩き出す。
一瞬戸惑ったが、お茶会に戻る気にもなれないので丁度良いかもしれない。あれだけ人数もいるし、一人いなくても誰も気づかないだろう。気づいても、継母とクレアリリーくらいで、喜ぶ顔しか浮かばない。
システィーアは慌てて男の子の後ろ姿を追った。
そうして着いたのは、色とりどりの花に囲まれた庭園だった。
庭園の中央に少し大きめの白いガゼボがあり、男の子がそこに慣れた様子で腰をかける。
後ろでその様を見ていたシスティーアは、不思議に思いながら彼の向かい席に恐々座った。
「貴方、一体何者?」
この国に王子は四人。同じ年頃の第三王子と第四王子は先程会場で会った。第一王子と第二王子は少し年が離れているとアービス先生が言っていたはずだ。それに見た感じ、そんな歳上には見えない。
「それを言うなら、君こそ誰ですか」
そう言った男の子の目の前に、侍従によってお茶が用意される。同様にシスティーアの前にもお茶が置かれ、テーブル中央にほんのりと甘い香りがする焼き菓子が二皿置かれた。
「私はシスティーア。フォンベルツ公爵家の娘です」
自分のペースを崩さないでいた男の子が途端に、目を見開いてシスティーアを見た。
その様子に驚いてたじろぐと、男の子はこちらの反応を窺うようにゆっくりと口を開く。
「僕はカインベル・クロウゼンです」
「クロウゼン⋯⋯ええと」
王家の親戚か何かだっただろうか、システィーアがよく思い出せないでいると、カインベルが安堵したように息を吐いた。
「宰相の息子です」
「改めて初めまして、クロウゼン様」
システィーアが思い出せなかったことに申し訳なさそうな顔をすると、カインベルが微かに口元を緩める。
「カインで良いですよ」
その顔に思わずドキッとしたシスティーアは、不自然に間があかないように慌てて言葉を返した。
「あ、なら私はティアで」
そこから会話は続かず、システィーアはお茶を口に運びながら相手の出方を待つ。
しかしカインベルはシスティーアから興味を無くしたのか、マイペースに侍従から本を受け取って広げ始めた。
何故王家の者でないカインベルが城でお茶をしているのかは謎だが、その慣れた様子にほっと息を吐いた。侍従も連れての休憩なのだから、このガゼボの常連なのだろう。常連者がいるのなら、勝手に入ったってお咎めはないはずだ⋯⋯多分。
落ち着いたシスティーアはしばらく辺りの花を見ながらお茶を飲んでいたが、そのうちカインベルの持つ本が気になり、そっと席を立ち本を覗き込んだ。
「な、何これ」
びっしりと小さな文字が詰め込まれた本のページを見て、システィーアは思わず声を上げた。同年代にしか見えないカインベルが、大人並の文字量の本に目を通していたからだ。
引ったくるようにして見てみれば、兄弟姉妹だからこそ礼儀を重んじ相手を尊重する心が大事⋯⋯って、何の本だろう、これ。
思わず表紙を確認しようとすると、横からカインベルの腕が伸びてきて手首を掴まれた。
「返して」
片手を引っ張られたことによって重さに耐えられなくなり、本の半分が音を立てて落ちる。
本が破けたのかと、ぎょっとして慌てて本を拾い上げたところで、システィーアは気づいた。
本は2冊重ねて広げられていた。
分厚い植物図鑑の間に、同じサイズの薄めで文字の多い本が挟まれていたのである。
「人間関係構築術」
思わずタイトルを読み上げたシスティーアから勢いよく本を引っこ抜くと、カインベルは本を抱きしめてそっぽを向いた。こちらから顔は見えないが耳が赤い。
「⋯⋯っぷ」
システィーアは堪えられなくなり、声を上げて笑い出した。
するとまだ顔の赤いカインベルが、ジロリと睨むようにこちらを見る。
「何でわざわざ植物図鑑で隠すなんて可愛いことをしてるんですか? 普通に読めばいいのに」
カインベルは目を瞬かせてシスティーアを見た。
「か、可愛い⋯⋯?」
「だって⋯⋯失礼かもしれないですが、その、カイン様の見た目が、恥ずかしがって本を隠すような人に見えないと言うか。どんな本でも淡々と読んでいそうなイメージと言うか」
システィーアが素直に話すと、カインベルが諦めたような顔をして大きく息を吐く。そして挟んで跡のついた植物図鑑と人間関係構築術の本を閉じたまま、重ねて置いた。
「こんな小難しそうな本、私はとても読める気がしないけど⋯⋯もし良ければどんなことが書いてあったのか、今度簡単に教えてもらえますか? 為になりそうですし⋯⋯なんて」
「いいですよ」
半分冗談のつもりだった言葉に即答されて、システィーアは驚いて硬直した。
普通に考えて、ここは自分で読むように言われるとこだろう。何を考えてるのだろう、とシスティーアはカインベルを不思議そうに見た。
「あなたとはまたお会いすることもあるでしょうから」
と、口を閉じたカインベルの視線がすっとシスティーアの後ろを見た。
カインベルの視線の先を追うと、こちらへ向かってくる第三王子ファウゼルの姿が見えた。後ろには侍従と護衛の大人を一人ずつ連れている。
「お待たせ、カイン。というか、システィーア嬢はカインの所にいたのだな。ならば、私ももっと早くに抜けてくれば良かった」
「お疲れ様です、ファウ」
システィーアが立ち上がろうとしたのを手で制し、笑みを浮かべたファウゼルは、カインベルの隣に腰を下ろして息を吐いた。
侍従が用意してくれたお茶を口にしてから、ファウゼルの視線が置いてある本へと向く。
「何だカイン、やっと仏頂面を改善したくなったのか? それとも誰か仲良く⋯⋯ああ、そういうことか」
システィーアとカインベルを交互に見て、ファウゼルがニヤニヤし始めた。
「彼女とはさっき初めてお会いしたばかりです。馬鹿なこと言わないでください」
カインベルが冷たい視線をファウゼルに向けたのを見て、システィーアは一人納得した。
成る程、カインベルが植物図鑑に隠して読むわけである。
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