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第4話
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「あの、待ってください」
「……」
背後から聞こえる進士の声にナツキは立ち止まり振り返った。
「何かようですか?」
「はぁ…はぁ…はぁ…」
荒れた息を落ち着かせると進士が口を開いた。
「あなたに話があって」
「俺に?何ですか?」
「ちょっと待ってください」
「……」
荒れた息が落ち着いてない進士を見てナツキは進士の顔を自分の方に向かせ唇を重ねた。
「……」
「……」
無言でナツキが唇を離すと進士は驚いた顔で見つめた。
「これで落ち着いたね、俺の自宅で話をしようか」
「……」
「ついておいで進士君」
「どうして俺の名前を」
口にしながら進士は追いかけナツキに近づくと並んで歩いた。
30分後、ナツキの自宅に着いた進士はナツキと共に家の中に入り靴を脱ぎ玄関を離れるとナツキの寝室に向かった。
「飲み物を持ってくるからベッドに座って待ってて」
「……」
ナツキが寝室を出ていくと進士はベッドに座り待った。
その後、キョロキョロしながら部屋を見ていると進士は机に置いてある写真に築き近づくと写真を掴み見つめた。
「俺の写真…何で…」
「飲み物、持ってきたよ」
「……」
背後から声をかけられ驚いた進士は振り返り写真を落とした。
「写真、見ちゃったんだね」
「どうして俺の写真を」
「……」
無言で飲み物を口に含みそのまま進士に近づくと唇を重ね飲み物を飲ませた。
その後、ナツキが唇を離すと進士はふらつき倒れかけナツキに抱き止められた。
「進士君の記憶、見せてもらうね」
ベッドに仰向けで寝かせ座ると顔を近づけ唇を重ねた。
10秒後、ナツキは唇を離し口を開いた。
「進士君の記憶の中にマタタビの記憶があった」
「……」
「ありがとう、進士君」
ナツキが寝室から居なくなると進士は眠ったまま夢を見ていた。
━夢の中━
「ここどこだろう」
口にしながら進士がマタタビ畑の中を歩いていると目の前に猫耳に猫の尻尾が生えた男が現れ進士は立ち止まった。
「あのー」
進士が声をかけると男はその場から消え進士は目を覚まし身体を起こした。
「やっと目が覚めたわね」
壁にもたれながら立っている杏果が声をかけると進士は驚いた顔で見つめた。
「……」
背後から聞こえる進士の声にナツキは立ち止まり振り返った。
「何かようですか?」
「はぁ…はぁ…はぁ…」
荒れた息を落ち着かせると進士が口を開いた。
「あなたに話があって」
「俺に?何ですか?」
「ちょっと待ってください」
「……」
荒れた息が落ち着いてない進士を見てナツキは進士の顔を自分の方に向かせ唇を重ねた。
「……」
「……」
無言でナツキが唇を離すと進士は驚いた顔で見つめた。
「これで落ち着いたね、俺の自宅で話をしようか」
「……」
「ついておいで進士君」
「どうして俺の名前を」
口にしながら進士は追いかけナツキに近づくと並んで歩いた。
30分後、ナツキの自宅に着いた進士はナツキと共に家の中に入り靴を脱ぎ玄関を離れるとナツキの寝室に向かった。
「飲み物を持ってくるからベッドに座って待ってて」
「……」
ナツキが寝室を出ていくと進士はベッドに座り待った。
その後、キョロキョロしながら部屋を見ていると進士は机に置いてある写真に築き近づくと写真を掴み見つめた。
「俺の写真…何で…」
「飲み物、持ってきたよ」
「……」
背後から声をかけられ驚いた進士は振り返り写真を落とした。
「写真、見ちゃったんだね」
「どうして俺の写真を」
「……」
無言で飲み物を口に含みそのまま進士に近づくと唇を重ね飲み物を飲ませた。
その後、ナツキが唇を離すと進士はふらつき倒れかけナツキに抱き止められた。
「進士君の記憶、見せてもらうね」
ベッドに仰向けで寝かせ座ると顔を近づけ唇を重ねた。
10秒後、ナツキは唇を離し口を開いた。
「進士君の記憶の中にマタタビの記憶があった」
「……」
「ありがとう、進士君」
ナツキが寝室から居なくなると進士は眠ったまま夢を見ていた。
━夢の中━
「ここどこだろう」
口にしながら進士がマタタビ畑の中を歩いていると目の前に猫耳に猫の尻尾が生えた男が現れ進士は立ち止まった。
「あのー」
進士が声をかけると男はその場から消え進士は目を覚まし身体を起こした。
「やっと目が覚めたわね」
壁にもたれながら立っている杏果が声をかけると進士は驚いた顔で見つめた。
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