私が猫又族のお姫様!?

モルガナ

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1章 波乱の開幕

御子柴 棗

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以下本編です↓

私、御子柴 棗は途方にくれていた……なぜなら双子の幼馴染との帰り道、赤信号になっても止まらずこちら側に突き進む運送トラックを見て嫌な予感がし道路を見ると、漆黒の綺麗な毛並みをした黒猫が"助けてくれ
"と身体を硬直させており、トラックと黒猫との距離は数メートルしか離れておらず、このままでは間に合わないと悟った棗は無意識に脳より先に身体が動いていた…助けた猫を背にかばい、自身が轢かれ打ち所が悪く、トラックも結構なスピードを出していた為、即死したはずなのだから…にもかかわらず自身の身体は意識と同居したままで目の前は、なぜか異世界転生のテンプレであろう一面白い空間ではなく、様々な種類のネコが棗の目の前で、くつろぎ、すり寄ってくる猫が多々おり、一面モフモフ天国であった…


棗は、嫌がることなく猫たちをモフりながら話しかけ、"ここはどこなのか、私はなぜここに来たのか?"etc
…と問いかけたが返ってくる返事は皆、"僕たちの神様である猫又様がお気に召した"から としか言わなかった…


…?猫又様って誰だろうと自問自答して答えが返ってくるはずもなく、早々に諦めて、すり寄って甘えてくる猫たちを撫でながら猫又様について質問しようと口を開こうとしたが突如白銀に光り輝き、瞳が蒼と紅のオッドアイ、尾が2本に別れた神秘的な猫が目の前に現れ、言葉を発していないにもかかわらず脳内に念話してきた


"儂じゃよ、儂。通常の人間には儂を含め動物たちと話すのが無理らしいからな、念話にさせてもらうぞ"と前置きして、白銀の猫又は話しだした

儂はマタタビ王国が信仰してやまない猫又王つまり神で名前はムーンじゃ、棗が命を救ってくれた猫は、元はマタタビ王国の出身のもので、長寿として生きた恩恵として化け猫(猫又)に転生し名前はルナと言う
…そなたの世界でいうところの尾が2本(地球の中では幻術で1本隠しておる)ある猫又になり儂の遣いとしてサポートしてくれておったが、危うく居眠り運転の車に轢き殺されるとこじゃった…今、奴は儂の遣いとして世界を周り捨て猫や野良猫を保護する活動をしておるゆえ、不在であるがルナ共々礼を言わせてもらうぞ"とムーン様が言った

「あのー、私念話じゃなくても対話できます!幼少期から動物たちと会話できたので…」


"何!?そうなのか、ちと主のステータスを覗かせてもらうぞ"
と一言断りを入れムーン様は、
"ステータス オープン"と唱え私のステータスを覗き私の自身のステータス画面が液晶画面のように眼前に表示された


御子柴  棗 ♀

16歳    四ツ葉高校2年

治癒能力、全言語解読(動物言語含む)スキル会得、全動物テイムスキル会得(全ての動物から好かれ、懐かれる)、動物愛好家、四つ葉の加護(良運に恵まれる傾向になる)、猫又王の加護(何か困ったことなどがあれば、猫又王の好物を捧げることで念話ができる)


と表記してありムーン様曰く、"棗は非常に稀有な人間であり、動物を慈しむ心を持ち、ルナを助けてくれた命の恩人である棗を儂は気に入ったから儂の加護である猫又王の加護をつけておこう"と言われた



(ここで私は自分が一番気になっていることをストレートに聞いてみることにした)
「ムーン様質問なんですが…私は元の世界で私って死んじゃいましたか?もう帰れないなんてこともしかしてあります?」と若干現実逃避したくて聞くと返ってきた反応は、少しも目を逸らすことなく
"あのままでは確実にお主が死亡すると分かっておったからお主が命を失う前に身体ごと、この時空の狭間に転移させたから無理じゃな"といっそ清々しい笑顔で微笑まれた

「えぇぇぇぇーーーもう家族に会うことも、親友や幼馴染に会うこともできないんですか…」と棗はうなだれたがムーン様の一言に更に驚くことになった

"そなたが言う幼馴染は、もしかして双子だったりするかの?"とムーン様が質問してきたので、
(なぜ会ってもいないはずなのに双子だと分かるんだろうか)と思いながらも質問に答えた

「はい!そうですけど…なぜ知ってるんです?ムーン様とは、住む世界自身が違いますよね?」

"それはの…棗が轢かれる寸前に転移させる際に生じた光が棗だけでなく周囲の棗に好意を抱く人間たちを包み込み、双子もろとも一緒に転移することになったからじゃ……お主が轢かれる寸前に双子たちはお主をトラックから助け出そうと棗に向かって走り出し手を伸ばしておったからな!お主にも思い当たることがあるのではないか?ホッホッホッお主は2人から愛されておるのぉ"ムーン様は鈴のなるような声でカラカラと微笑んだ


[確かに、轢かれる寸前に双子で私の大事な幼馴染で兄である雹(ひょう)と雹の弟である霙(みぞれ)の龍虎(りゅうこ)兄弟が珍しく息切れしながらこちらに向かい私に声を荒げていたような気がする…その直後すぐに私は意識を失ったから朧気だけど…]


「2人は今どこにいるんですか?私の見渡す限りここには猫たちしかいないみたいですが…」


"主には、ルナを救ってくれた恩があり儂の力を使って身体ごと転移させたが、お主の幼馴染たちはそれに巻き込まれたような形になったから魂しか転移できなかったのじゃ…だから2人には、この世界では別世界から魂と身体がどちらも転移してしまった場合地球での時間軸、輪廻の輪から外れ帰ることができなくなってしまうつまり棗の場合じゃな
あの時は緊急を要した為そうする他なかったのじゃ許してほしい……2人は魂だけ転移したので、儂の力で地球に帰すこともできると言ったが、2人は棗がいない地球にいても意味がないと頑として譲らなかったのじゃ、そこでこの世界で、生きていく為に地球での記憶を保持したまま、この世界の住人として赤子から生まれてもらうことになったのじゃよ…じゃから2人は今、別の国で赤子として生まれてくるはずじゃ…この世界は、本来なら猫又神である儂が特別な意味がない場合干渉してはならないのじゃ
じゃから彼等2人は、無事赤子に転生させることはできたが、転生した国まで指定できない決まりじゃったから他国におるはずじゃ、この国には彼等の気配を感じぬからな"とムーン様は、苦笑した。


「そうですか……ムーン様気にしないでください!むしろ死ぬ前に助けていただきありがとうございました
!!いつか2人に会えるように旅に出ようと思います」と棗は意気込んだ。

"そのこと、なんじゃがな………棗よお主にもこの世界で赤子として転生してもらわなければならない…儂の加護をつけたのもあって、いろいろと今までとは異なることもあるかもしれんがの支障はないはずじゃから安心するといい儂の加護の証として右頬に月の刺青が入っているからの何かあればマタタビを捧げて儂に念話してくれ…とそうじゃ言い忘れるとこじゃった何か赤子として転生する容姿や家柄について希望などはあるかの?"

「えっと……急にそんな希望を聞かれても…普通の家柄と容姿で十分です!」

"そなたは謙虚よの。ホッホッホじゃあ儂に自由にしていいんじゃの?"

「構いません。特に気にしない性格ですから」


(容姿や家柄がいいと誰に絡まれるか分かったもんじゃないしね、普通が一番だよね。)


"そなたともっと話したいがどうやら転生の時間のようじゃ。困ったことがあればマタタビを捧げて念話するのじゃぞ!と最後に命を助ける為とはいえそなたの身体と魂を地球から切り離してしまったお詫びと謙虚な姿勢を考慮して棗には、このマタタビ王国の第1王女として転生してもらうことにしたのじゃ、またな"

「え…えぇぇぇーーちょ、待っ」

と最後に爆弾発言を投下され最後まで言い切ることなく私は意識を失ったのだった…








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