私が猫又族のお姫様!?

モルガナ

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3章 マジョルカ学園編

王子たちの実力

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“ただいまより第22回魔法実技テストを開催する!皆今まで努力と独学で練習してきた魔法を存分に発揮してほしい”




学園長のトリックさんの宣言でついに魔法実技テストが開幕した。


テストは、球状に象られたクリスタルの中で風が舞い生徒の名前がそれぞれ書かれた三角形のクジ引き仕様になっており、身分や実力に関係なく学園長が魔法バトルごとに2枚引き、呼ばれた生徒同士で制限時間5分で対戦することになっている。


なお勝敗に関わらず独学で練習した魔法をどれだけ努力して自分の物にしてきたかを見る場なので、仮に負けても努力の賜物が見れたり、まだまだ成長する姿勢と実力が見れれば最上位の満月クラスに入ることもできるそうだ。


学園長のトリックさんは、本当の意味で公平が好きらしく属性の少ない人が王子たちのように多い者と当たっては、真の実力を発揮できずに終わることが昔、多々あった為クリスタルの中で舞うクジを看破魔法でどのクジにどの生徒の名前があるか見破り、属性の多い王子たちは王子たち同士で当たることになった。私と専属騎士のナイト君は既にいない為、雹(ヒョウ)、霙(ミゾレ)、楪(ユズリハ)、椛(モミジ)、雲雀(ヒバリ)、凪(ナギ)、紬(ツムギ)、皐月(サツキ)、大和(ヤマト)、奏(カナデ)、周(アマネ)、紅(クレナイ)の12人の計6組で当たることになった。



王子たちは皆見目がよく、性格タイプの違うイケメンの為、同じ新入生達や観客席にいる女性徒たちから熱い視線と黄色い歓声を受けていた…



(さすがは雹達ね!だけどなぜこんなことになっているんだろう?)


王子達ならまだしも一足早くナイト君との模擬練習を見ていたクレセント先生やロウ先輩の推薦で観客席に座っていた私達の周囲の席を男女問わず生徒たちが座りキラキラした瞳や頬を染めながら見られている……



(分かった!!きっと私じゃなくてナイト君を見ているんだわ…ナイト君も初対面の時より顔立ちが凛々しくなって以前に増してカッコよくなったしと早々結論づけたが当の本人であるナイト君と綿飴は、皆ナツメを見ていることに気づいていた…)




雹と霙以外のメンバーは、2属性で相手の意表をついたり、魔法を違う属性に入れ替えたりして接戦であり勝敗のつかないバトルもあった。


「みんな白熱していたわね!私ももっと頑張らなきゃ!」と意気込んでいると


先ほどのバックドラフトを一身に受けた威力を覚えているナイト君が
『ナツメ様は肩の力を抜いたくらいがちょうどいいよ…じゃないとナツメ様の騎士の役割がかたなしだし…』最後はボソッと言われよく聞こえなかったが…あまり力むなと言われた。なぜ?


【はぁ……ナツメは男心が分かってないね】と綿飴にため息をつかれた。なぜ??解せぬ。


そうこうしているうちに同じ属性数を持つ雹と霙のバトルになり観客達は片時も見逃すことがないよう黙り込んで模擬戦を見ていた。


地球で双子だった所為もあるのか、再会した2人の顔立ちは種族は違えどよく似ていた。瞳の色とドラゴンの翼があるかないかでしか判断できないくらいに。

雹はヴァイオレットの瞳に虎族には珍しいホワイトタイガー、霙はエメラルドグリーンの瞳に氷の透明がかった翼を持つ龍族には珍しい上位互換を持つ氷魔法を持つ。

2人には何よりめったに王族でも現れることがない重力魔法、時魔法がそれぞれ使える特別な存在だ。


昔ナイト、レオナ、綿飴には重力魔法、時魔法の上位互換空間魔法を持つ姫が1番規格外だと言われた……
から笑ってスルーしておいた。


雹と霙はそれぞれ氷、雷魔法を使えるのでお互い地球では双子だったこともあり考えることは同じようで、
雹は重力魔法を霙は時魔法をそれぞれメインにバトルを始めた。




雹は名前通り雹を降らすことが得意なのか雪の礫(つぶて)のようなものを多数出し、重力魔法を使い一つ一つの礫の重さを重くし、霙を翻弄しようとする。

……が霙は時魔法を使い礫の落下時間を遅くし、雷魔法で遅くした礫を1つ残らず叩き落とし、霙自身も名前通り霙を出すのが得意らしく時魔法で速度を速めスコールのようになった霙を雹に向かって降らそうとするが雹の方も冷静に対処し、重力魔法で叩きつけるような雨の重さを羽根のように軽くし、雷のシールドを雷魔法で出し両者一歩も譲らず、両者引き分けのままタイムリミットの5分が過ぎ、お互いが魔法の腕を称え合い観客からは歓声が起こった。



その後2人は観客席にいる私の元までやって来て声を掛けてきた。



『ナツメ俺たちの模擬戦見てくれたか?』


【どうだった?僕達2人ともナツメに見せるために頑張ったんだよ】

とそれぞれに言われた私は

「2人とも凄かったよ!カッコよかった。」と微笑んで拍手した。

2人とも照れたのか顔がそっぽを向いたり、目を合わすことはなかったが耳が真っ赤になっており、

『…おう!』

【…ありがとう】と嬉しそうだった。

模擬戦の試合内容を見た学園長やクレセント先生たちは王子達も全員満月クラスになったことを告げた。


次は王子以外の新入生の模擬戦開幕である…
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