私が猫又族のお姫様!?

モルガナ

文字の大きさ
31 / 218
3章 マジョルカ学園編

嵐の予感

しおりを挟む
満月クラスのトップバッターである颯君から

[王子や専属騎士だろうと関係ない。これからは全力でアプローチしていく]


と言われてしまい平穏な学園生活を送るつもりだった私は、あー多分無理だなぁと他人事のように失笑する他なかった…。


そうこうしているうちに自己紹介の順番が私に回って来た。なぜか王子やナイト君、蕾、雅以外のクラスメイト達が頬を染めながら羨望ような眼差しでこちらを見ている…なぜだ。余計に緊張するじゃないか…


「皆さんはじめまして!マタタビ王国の王女ナツメとこっちの妖精は綿飴と言います。身分に関わらず、友達を作っていきたいので皆さん仲良くしてくだしゃい…」


精霊の王子レオを見せると余計に平穏な生活が送れなくなりそうなので、もうじきやる事になっている召喚魔法まで黙っておくことにした。その為レオにはまだ姿が私と綿飴にしか見えていない。

(ほらぁ…みんなが見るから噛んだじゃないの。おかげで顔が真っ赤だわ。すぐ座るっきゃない)


と羞恥で顔が染まった私はすぐさま次の人物に自己紹介をしてもらうべくフェードアウトしたが、クラスメイト達はナツメの知らぬところで羞恥に染まった顔も可愛いと思っていたのだった。


王子やナイト君の希望でクラスメイト全員が終わってから自己紹介したいとのことで、蕾と雅の番が来た。


『皆さんはじめまして。蕾と言います。この度ナツメ様と友達になりましたので、ナツメ様を利用しようとしたり、騙そうとする輩がいれば迷わず排除しようと思いますので、よろしくお願いします!』



とすごく可愛い笑顔で言っているけど内容が不吉だしなにより怖いわ…小豆柴の子犬という点ではすごく可愛いのに…。


“皆さんはじめまして。キジ=雅と言います。貴族の出ですが、気軽に雅と呼んでください!蕾同様ナツメ様に近づく主に男子ですわね…ナツメ様の権力や容姿ではなくナツメ様自身を見てくれる男子ではない限り私達が近づけさせませんので、以後お見知り置きを”



こちらもクールビューティな美少女を見てると目の保養になるのに…男子に対しての発言が薄ら寒い気がするわ…でも雅と目が合えば私にはいい笑顔で微笑んでくれるのだけど……。


王子、ナイト君以外の全員の自己紹介が終わり、王子達の出番がやって来た。なぜか王子達は黒い笑顔で颯君を見つめているわ…。

王子、ナイト君の自己紹介は名前と国だけの簡易的なもので終わり、…何か一触即発かと危惧していた私の意に反した為安堵した。

が、やはりタダで終わるような王子やナイト君達ではないらしく颯君の戦線布告のような発言に対し、雹がと霙が代表して口を開いた。

【[ナツメは俺たち(僕たち)のものなんだけど?手を出さないでくんない(くれる)?]】


と普段の王子としての優しい仮面は何処へやら…地球にいた頃の自分は見た事がないような冷たく微笑を浮かべており、私に向けられたものではないのに私まで鳥肌が立ってしまった…。

底冷えするような笑顔にもかかわらず、颯君は動じることなく言い返した。

[ふぅ~ん…じゃあ姫さんに聞いてみようか?ねぇ姫さん、アンタは誰かと付き合ってんの?それか好きな奴いんの?]


(えぇぇぇ!?私を巻き込まないでよ…ただでさえ颯君のせいでクラスの気温が王子達の威圧…この場合視線かしらで氷点下まで下がってんのに…うぅぅクラスメイトの視線も突き刺さる……)

「だ、誰とも付き合ってないし、好きな人もいないけど…雹や霙とは仲が良いかな幼馴染みたいなものだし」

[って彼女は言ってるけど?誰とも付き合ってないみたいだし、俺はこれからどんどん異性として意識してもらえるよう長期戦挑むつもりだから。さっきも言ったけど…姫さん覚悟して。]


(うわぁ尚更今の発言で、奏と皐月以外の王子らしく大人の対応をしていた王子達までキレた。雹と霙は笑顔すらなくなったし…火に油を注いでいるよ。)

はぁぁ…今から胃が痛いと思うナツメであった。
しおりを挟む
感想 19

あなたにおすすめの小説

【完結】異世界に転移しましたら、四人の夫に溺愛されることになりました(笑)

かのん
恋愛
 気が付けば、喧騒など全く聞こえない、鳥のさえずりが穏やかに聞こえる森にいました。  わぁ、こんな静かなところ初めて~なんて、のんびりしていたら、目の前に麗しの美形達が現れて・・・  これは、女性が少ない世界に転移した二十九歳独身女性が、あれよあれよという間に精霊の愛し子として囲われ、いつのまにか四人の男性と結婚し、あれよあれよという間に溺愛される物語。 あっさりめのお話です。それでもよろしければどうぞ! 本日だけ、二話更新。毎日朝10時に更新します。 完結しておりますので、安心してお読みください。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています

藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。 結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。 聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。 侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。 ※全11話 2万字程度の話です。

今夜は帰さない~憧れの騎士団長と濃厚な一夜を

澤谷弥(さわたに わたる)
恋愛
ラウニは騎士団で働く事務官である。 そんな彼女が仕事で第五騎士団団長であるオリベルの執務室を訪ねると、彼の姿はなかった。 だが隣の部屋からは、彼が苦しそうに呻いている声が聞こえてきた。 そんな彼を助けようと隣室へと続く扉を開けたラウニが目にしたのは――。

旦那様が多すぎて困っています!? 〜逆ハーレム異世界ラブコメ〜

ことりとりとん
恋愛
男女比8:1の逆ハーレム異世界に転移してしまった女子大生・大森泉 転移早々旦那さんが6人もできて、しかも魔力無限チートがあると教えられて!? のんびりまったり暮らしたいのにいつの間にか国を救うハメになりました…… イケメン山盛りの逆ハーレムです 前半はラブラブまったりの予定。後半で主人公が頑張ります 小説家になろう、カクヨムに転載しています

私は5歳で4人の許嫁になりました【完結】

Lynx🐈‍⬛
恋愛
 ナターシャは公爵家の令嬢として産まれ、5歳の誕生日に、顔も名前も知らない、爵位も不明な男の許嫁にさせられた。  それからというものの、公爵令嬢として恥ずかしくないように育てられる。  14歳になった頃、お行儀見習いと称し、王宮に上がる事になったナターシャは、そこで4人の皇子と出会う。 皇太子リュカリオン【リュカ】、第二皇子トーマス、第三皇子タイタス、第四皇子コリン。 この4人の誰かと結婚をする事になったナターシャは誰と結婚するのか………。 ※Hシーンは終盤しかありません。 ※この話は4部作で予定しています。 【私が欲しいのはこの皇子】 【誰が叔父様の側室になんてなるもんか!】 【放浪の花嫁】 本編は99話迄です。 番外編1話アリ。 ※全ての話を公開後、【私を奪いに来るんじゃない!】を一気公開する予定です。

完結 辺境伯様に嫁いで半年、完全に忘れられているようです   

ヴァンドール
恋愛
実家でも忘れられた存在で 嫁いだ辺境伯様にも離れに追いやられ、それすら 忘れ去られて早、半年が過ぎました。

黒騎士団の娼婦

星森
恋愛
夫を亡くし、義弟に家から追い出された元男爵夫人・ヨシノ。 異邦から迷い込んだ彼女に残されたのは、幼い息子への想いと、泥にまみれた誇りだけだった。 頼るあてもなく辿り着いたのは──「気味が悪い」と忌まれる黒騎士団の屯所。 煤けた鎧、無骨な団長、そして人との距離を忘れた男たち。 誰も寄りつかぬ彼らに、ヨシノは微笑み、こう言った。 「部屋が汚すぎて眠れませんでした。私を雇ってください」 ※本作はAIとの共同制作作品です。 ※史実・実在団体・宗教などとは一切関係ありません。戦闘シーンがあります。

処理中です...