私が猫又族のお姫様!?

モルガナ

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3章 マジョルカ学園編

猫又と黒虎の攻防

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料理部の部室から出て生徒会に向かった私は、生徒会室の扉をノックし入室した。


「失礼します!ロウ先輩いますか?試食会のお菓子の件でお話しがあります。」

と要件を告げると、生徒会室にはたまたまロウ先輩しかおらず今期の学園の予算案の書類に目を通しているところだった。

私の要件に仕事の手を休め書類から顔を上げたロウ先輩は、

《どうぞ!座ってくれ。今紅茶を淹れるから、ミルクティーでいいかな?》



「はい、ありがとうございます!どうぞ。お構いなく。」

とロウ先輩は席を立ち、私は生徒会のソファーに座り待っているとしばらくしてほのかな香りと共にミルクティーが2つ用意され私と自身の分をテーブルに置きロウ先輩は私の対面に座った。

《それで、話というのは?》


とロウ先輩がすぐ本題に入ってくれたので、実際に見せた方が早いと思いインベントリから先ほど作ってコピーしておいた試作品のスイーツを出しロウ先輩の前に置くと、この世界ではあまり見慣れない手の込んだスイーツの数々に流石のロウ先輩も目を輝かせていた。


この世界に転移してから分かったことだが、地球でのスイーツとは違いこちらのスイーツは王城暮らしの王族でさえも手の込んだスイーツといってもプリンやシフォンケーキなどのあまり手の込んでいないお菓子が主流らしくあまりお菓子作りの文化は進んでいないようだった。

だから私は自身のお菓子作りの腕を生かして自身の手の込んだお菓子を作りたい欲求と食べたい欲求、そして大勢の種族に私が作ったお菓子を食べて喜んでもらいたいという欲求から、

(自分の食べたいor作りたい)お菓子がないなら、自分で作ればいいをコンセプトにいろいろ地球での生活で趣味で作っていたお菓子達を試食会に出すことにしたのだ。

《霖(リン)君から君のお菓子作りの腕は聞いていたけど、初めて見るお菓子ばかりだよ。

しかも従来のお菓子に比べ、君の作ったお菓子は目にも楽しく色鮮やかで、お菓子1つ1つがそれぞれの香りを纏っている。

舌だけじゃなく目でも鼻でも楽しめるきっと今までで1番の盛り上がる交流会になるよ!ナツメ君、君はすごいよ!!》


大げさなくらい褒められた私は、恥ずかしくなり話題を逸らすために

「ぜひ食べてみてください!霖お姉様から聞いた話によるとロウ先輩は、アーモンドなどのナッツ類がお好きなんですよね?でしたら、そのキャラメルでコーティングしたアーモンドスライスが乗ってるフロランタンを食べてみてください!きっと気に入りますよ?」



とフロランタンをオススメすると、さっきまで浮かれていて、少し恥ずかしくなったのか頬が高揚していた先輩がふと意地悪な微笑みを浮かべ


《そっか!じゃあナツメが食べさせて。あ、これ先輩命令ね》

とあーんを強要してきたので、渋々食べさせてあげると指先まで一緒に舌で舐められ、咄嗟に腕を引いた。

先輩は何事もなかったような顔で、


《ナツメのお菓子だけじゃなく、ナツメ(の指)も美味しかったよ!》

と知らない人が聞いたら勘違いされるような発言をされた。

「何いってるんですか!?セクハラですよ先輩。」

と抗議したが、先輩はどこ吹く風で告げた。

《じゃあ交流会は楽しみにしてるねナ・ツ・メ…》


とやけに色っぽい流し目を向けられ一瞬胸がドキッとして言葉に詰まり

「失礼します!!」

と足場に部室に戻った私なのであった。
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