私が猫又族のお姫様!?

モルガナ

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3章 マジョルカ学園編

一方その頃霖お姉様は…②

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<アルカンシエルもナツメちゃんのところに行ってるですって!?ライトニング、ママ頭が痛くなってきたわ。>



"ごめんにゃの、ワザとじゃないにょ。"


と今にも瞳から大粒の涙が溢れおちそうになり私は慌てた。


<あぁ、大丈夫大丈夫だよ。泣かないで。怒ってないから。>



"ホントに?怒っちぇない?"



<ええ、本当よ。>


"ママだいしゅき!"


なんとかライトニングをなだめることに成功したが、先生との話の途中であったと思い出し朝目覚めると自分と同室のナツメの元にドラ玉がいたこと。


私には雷のドラ玉、ナツメちゃんには虹のドラ玉がそばにおり生まれてからそれぞれをママと認識したこと。


そしてしばらくそれぞれの膝枕で眠られて、重くて抜け出せなかったこと。


鍵をかけたのだが、未知のポテンシャルを持った虹ドラゴンのアルカンシエルが鍵を解錠し教室までそれぞれのママについて行ったことを話すとエトワール先生は、呆れるどころか逆に興奮してテンションが上がっていた。


そういえば誰かが言っていた。エトワール先生は不思議なものや現象、野生のドラゴンなどが好きなマニアであると。



[霖さん何か事情があるとは思いましたが凄いじゃないですか!!過去の文献を見る限り、野生のドラゴンはそうそう誰かに懐くということもしませんし、まして主人となる相手をドラゴンの姿ではなくまだ卵の状態で探し当てるなんて…しかも霖さんのドラゴンは、雷ですかドラゴンの上位属性ですね。


あとでナツメ嬢にもいまだ文献でしか知らない虹ドラゴンを見せてもらわなければ…ぶつぶつ。]



(エトワール先生の目がキラキラ輝いているわ…若干引くぐらいに。でも、機嫌を損ねなくて良かったわ。)




<あの先生、ライトニングを自室にやってきてもよろしいです…"やっ、ママといっちょにいる"



私の言葉に被せるようにライトニングが拒絶してまた今にも泣きそうなので私が困惑しているとエトワール先生が助け船を出してくれた。



[ライトニングも一緒にいていただいて構いませんよ。野生のドラゴンは、人型になれなくても小型化できるはずなのでライトニングに小さくなるよう霖さんが命じてください。]



<分かりました。ライトニングsmall>と言うと




"あいなの。小型化しゅるの"



とライトニングが了承して一瞬身体全体を淡い光を放ったかと思えば、私の肩にチョコンと手乗りサイズになったライトニングがおり、無事に授業を受けることができたのだった。


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