私が猫又族のお姫様！？

3章 マジョルカ学園編

無事に帰還…？のち誘拐

何はともあれ一応各班ドラ玉を選び終え、それぞれが責任を持って持ち運びまたアルカンシエルに籠を持ってもらい学園に帰還した。だいたいの班が、大きくて丈夫そうな色鮮やかな柄のドラ玉を選んでいたが、アルカンシエルの話によると、大きいドラ玉ほど安定感はあるが、特級クラス(虹竜であるアルカンシエルや雷竜のライトニングなど攻守ともに優れ、スピードも速い竜)は少ないようだ。



大きいドラ玉は、卵の大きさからして分かるだろうが
…生まれてくるドラゴンは大きい為飛ぶスピードは遅くライダーもほぼ相手を選ばずに乗ることができるそうだ…だが必ずしも特級クラスに劣るわけでもなくドラゴンにかけた愛情の量によって特級クラスを凌ぐものになることもあるそうだ。


それなら公平な勝負になると安心したところで、学園に着いたところで現地解散になり皆と別れてトイレに行った私は、トイレから出てきたところを何者かに口元に高級マタタビ シルクの匂いにするハンカチを押し付けられ酔って倒れてしまいそうになる身体を誰かが抱きとめた。


「だ…れ……なの？」



と意識が朦朧とする中かろうじて目を開けた私の目の前に煌びやかな衣装に身を包んだ者とハンカチを押さえつけていた者の2人が見え煌びやかな衣装に身を包んだ者に抱きとめられた私はその相手の声を最後に私の意識は沈んでいった。


<やっと、……けたぞ、…俺の花嫁>