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3章 マジョルカ学園編
さらに深まる謎
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クロムという猫又とジークという羊の執事?が去り、ホッと一息ついたかと思えば私は飴細工のバラの飾りがついた扉から誰かが出て来る音が足音が聞こえまた扉の影に身を隠した。
「アゼリア様それでは失礼いたします。クロム様が、番(つがい)様を探しておられるようなので、私も一緒に探しに行ってまいります。」
と相手が扉を開けたままで話している隙に空間魔法で一時的に透明化してアゼリア様がいるという部屋の内部に侵入した。
本来ならば空間魔法の応用で、しばらくの間透明化できるのだが……今私がいるこの建物全体に魔法が使用できにくくなるような結界でも張られているのか、魔法を使用しても、効果は長続きせず泣く泣く相手に見つからないように隠れながら建物を探索して出口を見つける他なかったのだ。
幸いムーン様の加護が働いているのか罠にかかったり、相手に姿を見られない限りは……どんなに魔力探知が有能な相手でも相手に存在はバレないということだけは確信が持てた。
なぜならアゼリア様という人物が、この建物内全体にいる者よりもダントツで魔力探知や魔力量が高いにもかかわらず、執務室のソファーの影に隠れた私に気にもとめず、猫又一族が愛飲しているマタタビ茶を飲んでいたからだ。
徐々に、紅茶を持つ彼の手から視線を上に上げていくとシエルお父様にそっくりな端正な顔立ちに漆黒の毛色をしたシエルお父様やクロム様とは違うクリーム色の優しい毛色をしておりその瞳は猫又一族の王族であるシエルお父様と同じ白銀色をしていた。
(クロム様もアゼリア様って猫又もお父様とどういう関係なのかしら?顔立ちがお父様にそっくりだし…とても無関係には思えないわ。)
ナツメが内心さらに深まる謎に頭を悩ませているのとは裏腹にアゼリアは、仕事が片付いたのか書類仕事をしていた手をやめそばに置いてあったベルをチリンと鳴らすと、誰かの声がした。
『あなた~仕事は終わったのかしら?』
<あぁ、たった今終わった。早くお前に会いたいカトレア。クロムが姫を追いかけているようだから早く来てくれ。>
『あらあら、せっかちさんね。誰かさんに似たのね。今行くから待っていて。』
1分ほどして、ティータイムを楽しむアゼリアの元へノックをしてルーナお母様にも引けを取らない虎の獣人美女が現れ私は彼女が言った一言に軽く戦慄した。
『アゼリア、私早く彼女とクロムの子供が見たいわ!!そうなったら、私はお婆ちゃんね。ふふっ。』
楽しそうに微笑む美女虎、美男子猫又カップルとは裏腹に……ナツメは内心叫んだ。
(子供って……私もまだ子供だし、そもそもまだ5歳だわっ!!
クロムがせっかちなのは絶対貴女に似たんだよと思うナツメなのであった。
「アゼリア様それでは失礼いたします。クロム様が、番(つがい)様を探しておられるようなので、私も一緒に探しに行ってまいります。」
と相手が扉を開けたままで話している隙に空間魔法で一時的に透明化してアゼリア様がいるという部屋の内部に侵入した。
本来ならば空間魔法の応用で、しばらくの間透明化できるのだが……今私がいるこの建物全体に魔法が使用できにくくなるような結界でも張られているのか、魔法を使用しても、効果は長続きせず泣く泣く相手に見つからないように隠れながら建物を探索して出口を見つける他なかったのだ。
幸いムーン様の加護が働いているのか罠にかかったり、相手に姿を見られない限りは……どんなに魔力探知が有能な相手でも相手に存在はバレないということだけは確信が持てた。
なぜならアゼリア様という人物が、この建物内全体にいる者よりもダントツで魔力探知や魔力量が高いにもかかわらず、執務室のソファーの影に隠れた私に気にもとめず、猫又一族が愛飲しているマタタビ茶を飲んでいたからだ。
徐々に、紅茶を持つ彼の手から視線を上に上げていくとシエルお父様にそっくりな端正な顔立ちに漆黒の毛色をしたシエルお父様やクロム様とは違うクリーム色の優しい毛色をしておりその瞳は猫又一族の王族であるシエルお父様と同じ白銀色をしていた。
(クロム様もアゼリア様って猫又もお父様とどういう関係なのかしら?顔立ちがお父様にそっくりだし…とても無関係には思えないわ。)
ナツメが内心さらに深まる謎に頭を悩ませているのとは裏腹にアゼリアは、仕事が片付いたのか書類仕事をしていた手をやめそばに置いてあったベルをチリンと鳴らすと、誰かの声がした。
『あなた~仕事は終わったのかしら?』
<あぁ、たった今終わった。早くお前に会いたいカトレア。クロムが姫を追いかけているようだから早く来てくれ。>
『あらあら、せっかちさんね。誰かさんに似たのね。今行くから待っていて。』
1分ほどして、ティータイムを楽しむアゼリアの元へノックをしてルーナお母様にも引けを取らない虎の獣人美女が現れ私は彼女が言った一言に軽く戦慄した。
『アゼリア、私早く彼女とクロムの子供が見たいわ!!そうなったら、私はお婆ちゃんね。ふふっ。』
楽しそうに微笑む美女虎、美男子猫又カップルとは裏腹に……ナツメは内心叫んだ。
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